NTTデータ イントラマート(イントラマート)は12月5日東北電力が法人顧客からの高圧電力以上の電気使用申込にともなう受付業務のデジタル化を目的に、イントラマートのエンタープライズローコードプラットフォーム「intra-mart」を採用したと発表した。

オリジナルで読む



 東北電力は、社会インフラとして重要な役割を担う電力の発電事業と電力小売事業に加え、昨今ではスマート社会の実現に向け、地域の成長・貢献に寄り添う多様なサービスの拡充に注力している。同社の販売カンパニー法人営業部では、電力販売に加え、顧客が抱える課題を解決する各種ソリューションサービスを提供し、その推進のためにデジタル技術の活用によるDXに取り組んでいる。

 法人顧客からの高圧電力以上の電気使用の申し込みは、約2300の電気工事会社から年間6000件近くある。従来は窓口がある東北6県と新潟県の支店・営業所で紙の申込書によって受け付けしていたが、電気工事会社が受付窓口まで来店する移動時間と営業時間の制限による不便さや、記載内容の不備に因る手戻りも多く、顧客接点のデジタル化による改善を課題としていた。そこで、いつでもどこからでも申し込みが可能なウェブシステムの導入を検討し、ローコード開発により素早くシステム構築が可能なプラットフォームとしてintra-martを採用した。

 今回の採用に際しては、(1)ローコード開発ツールによってアジャイルに短期間でシステム構築・導入が可能なこと、(2)サーバーごとのライセンス体系によりユーザー数課金と比べて費用が安価であること、(3)仕様変更が容易な柔軟性、(4)9500社超の豊富な導入実績と同じ業界でも活用の実績があること-の4点を高く評価した。

 intra-martの導入による業務のデジタル化の効果としては、「紙の申し込みから移行し、ウェブシステムによる申込率97%(9月末時点)」「申込書の記載内容の不備による手戻りを削減」「紙の申込書から社内システムへ手入力する業務の削減」を挙げている。

 なお、同システムの導入・開発にあたっては、イントラマートのセールスパートナーであるリコージャパンがトータルに支援を行った。

 東北電力は、今回の高圧電力以上の受付業務を含めてさまざまなサービスの顧客接点をデジタル化し、カスタマーエクスペリエンスを向上するとともに業務効率を一段と高めていく方針。イントラマートは今後も、ローコード開発と業務プロセス全体の自動化・デジタル化による顧客のDX実現を支援していく。

システムの全体像