アイティフォーは、熊本県山鹿市で10月から徴収事務などの受託を開始した。同業務委託は2026年9月末までの3年契約となる。

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 山鹿市では、以前から各種業務の民間委託を推進していた。そこで、市民の納税意識の高揚と累積滞納防止による収納率向上にも民間委託が有効なのではないかと考え、費用対効果を検証するなど前向きに検討するなかでアイティフォーの実績を評価し、今回の採用に至った。政令指定都市である熊本市を除く熊本県内の自治体のなかで、徴収事務の民間委託は初の事例となる。

 アイティフォーは、山鹿市から書類作成や窓口対応といった幅広い業務を受託する。業務受託によって人材不足が解消すると、早期に自主納付の呼びかけを行うことが可能になり、収納率向上へとつながる。さらに、同社がBPO(民間委託)サービスで蓄積してきたノウハウを生かして、収納率の状況に合った徴収事務手法を提案できるほか、市民へのサービスの質も向上する。また、業務の平準化による職員の負担軽減も期待できる。

 アイティフォーの自治体向けBPOサービスは、自治体向けソリューションの一つで、民間委託サービスとなる。「地方創生」による社会貢献の取り組みとして地方の雇用創出を推進するため、原則該当自治体の住民を採用して専門教育を施し、スタッフとして育成する。同社は、数多くの自治体にBPOサービスを提供した実績から、蓄積したノウハウによって各自治体に最適な業務手法を提案可能。また、人材と合わせてシステムも提供でき、ICTを活用した業務改革の提案も可能となっている。