日本サッカー協会JFA)は6日、国内最大級のクラウドファンディングサイトを運営する株式会社CAMPFIREとともに、「JFA クラウドファンディング」サービスを開始することを発表した。

 新たに立ち上げられた「JFAクラウドファンディング」は、JFAが運営するサッカーに特化したクラウドファンディングサイト。資金不足で活動が困っているサッカーファミリーを、別のサッカーファミリーが支えられる仕組みとなる。

 同サイトを利用すると、通常の手数料よりも安く実施できる。また、プロジェクト内容がJFA公式サイトに掲載されるほか、起案者は初めてでも安心して始められるサッカー専用の無料セミナーなどが受けられる。

 今回、JFAも同サービスを利用して、クラウドファンディングを実施することを発表。7日より「ユース年代の育成」と「SDGs持続可能な開発目標)」に関わる分野で支援を募る。

 「ユース年代の育成」に関しては、【日本代表の未来をみんなでつくろう!ユース育成から世界トップへ】と題され、集まった支援金は、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグプリンスリーグの向上や特別指定選手制度(JFA推薦)の取り組み、トレセン活動の充実など、世界基準の選手育成を図るために活用される。
 
 「SDGs持続可能な開発目標)」に関しては、【日本代表がトレーニングで使用した天然芝をグリーンカードに! 】と題して行われる。高円宮記念JFA夢フィールドにある天然芝のピッチはメンテナンスのため、年間30~40トンもの芝を廃棄しているが、この廃棄される芝に樹脂を練りこむことで、新たな素材を生成。U-12(4種)年代以下の大会や試合などで導入している「グリーンカード」に生まれ変わらせる。今回集まった支援金は、この新規事業の開発費や製造費にあてられる予定となっている。

 支援のリターンは数多くあり、「ユース年代の育成」のプロジェクトでは、50万円で日本代表全選手のサイン入りユニフォーム、120万円で「あなたの出身チームが夢フィールドで日本代表トレーニングを体験できる権」などが用意されている。

 なお、この事業の認知度アップと支援の輪を広げていくために、元サッカー日本代表JFAアスリート委員会の委員を務める播戸竜二氏、2004年アテネオリンピック日本代表に名を連ね、現在、Youtuberとして活動する那須大亮氏、プロサッカー選手JFAアスリート委員会委員の川澄奈穂美氏が、「JFAクラウドファンディングアンバサダー」に就任することも発表された。

 また、今回の「JFAクラウドファンディング」立ち上げに伴い、リリースキャンペーンが実施される。X(旧Twitter) に「#JFAクラファン」をつけて投稿、または対象プロジェクトを支援すると、JFAオリジナルグッズなどが抽選で総勢60名に当たるキャンペーンとなっている。