田口浩正主演のドラマ「商店街のピアニスト 永遠の調べ」(毎週土曜夜11:00-11:30)の第9話が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて12月2日に放送された。第9話では、ある男性が「店を1日だけ再開してほしい」と店に訪れる様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】満面の笑みを見せる井上想良“浩平”

■「商店街のピアニスト 永遠の調べ」とは

本作は、2022年10月に放送され好評を博したオリジナルドラマ「商店街のピアニスト」の続編。新たなキャストを迎え、商店街にある1台のストリートピアノから繰り広げられるハートウォーミングなストーリーとなっている。物語では、妻を亡くしたフレンチレストランのオーナーシェフが、妻が生前演奏していたピアノを“ストリートピアノ”として生まれ変わらせ、そのピアノを通じてさまざまな人間模様と心の交流が描かれる。

主人公の水崎恵太役を務めるのは、名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する田口浩正。心優しいフレンチレストランのオーナーシェフ・水崎恵太役を演じる。また、恵太の亡くなった妻であり、元ピアノ講師の水崎花織役は藤田朋子が担当。

そのほか、NHKの連続テレビ小説らんまん」にも出演した俳優・井上想良が商店街にあらわれるピアニスト・今西浩平役を、フォロワー数が日本国内女性でNo.1の1000万人以上を誇るTikToker・景井ひなが、水崎のフレンチレストランでパティシエ見習いとして働く片岡美歩役を演じる。

■美歩の面接の結果は…

パティシエ志望の美歩が恵太の先輩の店へ面接を受けに行くことになり、商店街のブティック店の加藤は、“美歩が居なくなって張り合いがなくなった”と落ち込む。恵太にも浩平にも美歩から連絡はなく、浩平は“本当にこれで良かったのだろうか…”と悩み出す。

恵太は花織の幻影に「美歩ちゃんが最初にうちに来た時のこと覚えてる?」と恵太に問いかけ、美歩を娘のように思っていた花織は、“彼女にずいぶん助けられた”と嬉しそうに話す。

その後恵太のもとに1本の電話が入り、美歩はオーナーに自ら断って不採用になったことを知る。これを聞いた浩平はホッとし、「美歩ちゃんは水崎さんのもとでパティシエになりたいんだと思います」と話した。

■「セラヴィ!ケイ」にある事情を抱えた男性が来店

美歩が心配になった恵太は自宅付近を訪ねると、偶然美歩に遭遇する。美歩は面接を断った件について「どうしても自分に嘘がつけなくて」と、このまま「セラヴィ!ケイ」に居続けたい旨を伝えた。

そんな美歩に恵太は、“店の厨房でモンブランを作ること、ストリートピアノのボディガード、掃除、店に来たお客さんへモンブランの試食をしてもらうこと”を条件として提示し、再び美歩をバイトとして雇うことに決めるのだった。

そんな中、以前「セラヴィ!ケイ」でプロポーズをしたという会社員の村越が訪れ、花織の死によって店が休業していることを知り、「店を1日だけ開けていただけないでしょうか?」と頼み込む。

男性は前回の食事の際、彼女が好きな「愛のワルツ」を花織が弾いてくれたおかげで気持ちを伝えられ、ピアノの力に助けられたと感謝を伝える。しかし今回は、自身に癌が見つかったため、彼女に負担をかけまいと結婚の話を“白紙”に戻したい旨を話すつもりだという。

その夜、恵太は花織の幻影に“花織の病気にすぐ気づけなかったことを後悔している”と伝えると、花織からは「自分を責めないで」「もう振り返るのはやめて前を見て」と優しい返答があり、恵太は涙を流すのだった――。

■村越の依頼を断ろうとする恵太だったが…

恵太は、“大切な話を休業中の店でするべきではない”と村越の話を断ろうとしていたが、次の日浩平は恵太に“村越のために店を開けてみては?”と提案する。

“2人に幸せになってほしいという願いを込めてピアノを弾きたい”という浩平は、「ピアノの力を信じたい」と恵太を説得。そして花織の幻影にも「店を開けてほしい」と言われた恵太は、店を開けることを決断する。

当日、浩平のピアノ「愛のワルツ」が流れる中、「セラヴィ!ケイ」の貸切営業がスタートした。嬉しそうに新居の話をする村越の婚約者・亜紀子に対し、村越はついに「結婚を白紙にしてほしい」と切り出すのだった――。

次話では、事実を告げられた亜紀子から「婚約破棄の返事が来た」と、村越が恵太に告げる。また予告映像には、店を出て行く村越に「逃げないでください」と追いかける浩平の姿も描かれていた。

次回第10話は、12月9日(土)の夜11時から放送予定となっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「商店街のピアニスト 永遠の調べ」第9話より/(C)BS松竹東急/ホリプロ