北海道の大地を感じるネイチャーワンダーリゾート「星野リゾート トマム」では、2023年11月30日に「旅×農業」がコンセプトの循環型農業プロジェクト「ファーム星野」の動画を公開しました。ファーム星野では、自然に近い環境で乳牛を育てることで、その土地ならではの風景や味わいのある乳製品を生み出しています。また、牛をはじめとする動物の排泄物やレストランから出る生ごみを堆肥化し、牧草地に還元することで資源循環を促しています。今回制作した動画では、これらの営みが「旅を豊かにする」観光資源になることを目指して取り組むスタッフの想いや活動を紹介。ファーム星野の取り組みを知ることで、リゾート滞在をより深く楽しむことができます。

動画URL:https://youtu.be/6geeVfGZG2o

動画制作の背景

星野リゾート トマムでは、農産物の生産活動に取り組み、そこから生まれる美しい景観や、おいしい食への追及を目指す循環型農業プロジェクト「ファーム星野」を展開しています。本プロジェクトでは、美しい原風景を取り戻し、訪れた人が楽しむ空間やサービスを提供し、牛乳を製品化してリゾート内で消費・循環する、生産活動と観光事業の実現に取り組んでいます。そこで、景観の「美しさ」や食の「おいしさ」の背景にある、旅と農業を通じた資源循環について、より多くの方に知ってほしいという思いから、動画制作に至りました。

ファーム星野の取り組み

「美しい原風景に戻す」「自然に近い環境で乳牛を飼育」「豊かな自然の恵みを届ける」「酪農や牛について伝える」の4つの取り組みを実施しています。

1 美しい原風景に戻す

リゾートが位置するエリアは、リゾート開発前には約700頭の牛が飼われ、農業が営まれていたと言われています。「農業から生まれる美しい景観は旅をする人に癒しを与え、そこで生産される農作物は旅を豊かにする」という理念のもと、2016 年にゴルフ事業を廃止し、2017年からゴルフ場だった約100ヘクタールの敷地を「ファームエリア」と名付け、豊かな土と美しい景観づくりに取り組んできました。現在、約30頭の乳牛を飼育しており、春から秋にかけて放牧しています。

2 自然に近い環境で乳牛を飼育

放牧酪農は民間企業で取り組んでいる事例は多くありませんが(*1)、自然に近い環境での飼育は牛舎よりも衛生的でストレスが少なく、運動量が増え、心身ともに健康な牛が育ちます。健康な牛は毛並みが良く、採れる牛乳も甘くて美味しいです。さらに、牛が牧草地を歩きまわり、糞をすることで、より豊かな土地に戻すことにも繋がります。また、広大なファームで動物がのんびりと過ごす風景は、訪れた人を楽しませたり、癒したりする効果があると考え、放牧酪農にこだわって活動しています。

*1 農林水産省令和3年6月)https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/attach/pdf/index-956.pdf

3 豊かな自然の恵みを届ける

ファーム星野では、牛をはじめとする動物の排泄物やリゾート内のレストランや社員寮から出る生ごみを堆肥化し、その堆肥を牧草地に還元することで、豊かな土づくりに取り組んでいます。栄養豊富な土から育つ牧草を食み、心身ともに健康な牛からいただく牛乳は、自然の恵みです。ファーム星野で生産される「トマム牛乳」はリゾート内のレストランやカフェで楽しめるほか、メインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」や「TOMAMU Wine House」では、トマム牛乳を使用した乳製品と、北海道の旬の食材や北海道のワインとのマリアージュを堪能することもできます。

4 酪農や牛について伝える

ファーム星野では、酪農や牛、乳製品について深く知ることができる体験プログラムを実施しています。例えば、牛の個性や習性を学ぶアクティビティ「モーモー学校」では、牛の個体別の牛乳を飲み比べ、なぜ味が違うのかをクイズ形式で学び、放牧地にいる牛を移動させる牛追いを体験できます。また、ファーム内には、牧歌的な風景を眺めながらリラックスできる「牧場ラウンジ」や、全長30メートルに及ぶ「巨大牧草ベッド」、本物の羊を数えながらお昼寝を楽しめるスポット「羊とお昼寝ハンモック」などを設置。ファームの動物のことを知りながらリゾート滞在を楽しめます。

「旅」と「農業」を通じた資源循環で持続可能な観光の実現を目指す

ファーム星野では、リゾートの運営で生じた資源を農産物の生産活動に生かし、そこから生まれた農産物や美しい景観が、再び訪れた人々をもてなす食事や体験プログラムに生まれ変わっています。このような「旅」と「農業」を通じた資源循環が持続可能な観光を実現させると考え、活動に取り組んでいます。

「旅×農業」をコンセプトにした循環型農業プロジェクト「ファーム星野」動画概要

タイトル:「旅×農業」で資源を循環するファーム星野 3分29秒

作品内容 :「旅×農業」をテーマに、放牧にこだわっている理由や、ファーム星野を通じた資源の循環、リゾート内での食やアクティビティなどを紹介しています。

公開日  :2023年11月30日

公開場所 :星野リゾート トマムYouTubeチャンネル 

SDGsへの貢献について

星野リゾートは経済価値と社会価値を両立するCSV経営(*2)が重要だと考えています。SDGs(*3)をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設で様々な取り組みを推進しています。星野リゾート トマムの循環型農業プロジェクト「ファーム星野」の活動は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標4「質の高い教育をみんなに」に寄与することを目指しています。
*2 CSV:共通価値の創造
*3 SDGs持続可能な開発目標

参考情報

ファーム星野概要

https://drive.google.com/drive/folders/12rldZytjrGBexUzGWMLavtPytJ28T5La?usp=drive_link

モーモー学校

https://drive.google.com/drive/folders/1Li8UZcVFZdJ3VHQSW074BD41gydpuc_1?usp=drive_link

ファーム星野の歩み

2016年9月  台風10号の影響でゴルフ場が大きな被害を受ける

       かねてより構想のあったファーム事業をゴルフ場エリアで展開する検討を開始

2017年4月 ファーム運営事業立ち上げる

       土壌調査を行い、開墾、牧草の播種、牛や羊、ヤギなどの放牧を開始

2018年6月  乳牛ホルスタイン5頭を飼育開始

2018年8月  初めての子牛誕生、トマム牛乳生産開始

2018年9月  トマム牛乳を当リゾート内のレストラン、カフェなどで提供開始

2019年4月  ファーム星野として活動開始

2020年4月  ファーム星野のチーズ工房が完成

2020年9月  当リゾート内のメインダイニング OTTO SETTE TOMAMU でナチュラルチーズの提供を開始

2021年8月  当リゾート内のショップにてナチュラルチーズの販売を開始

2022年9月  ファームカフェ「ファームデザインズ」内に、チーズの仕上げを行うライブスタジオをオープン

2023年4月  牛33頭を飼養(ホルスタイン21頭、ブラウンスイス10頭、ジャージー1頭、交雑種1頭)

星野リゾート トマム/星野リゾート リゾナーレトマム

北海道のほぼ中心に位置する滞在型リゾートです。「トマム ザ・タワー」「リゾナーレトマム」の2つのホテルを中心に、四季を通して北海道を体感できるアクティビティが楽しめます。

所在地   :〒079-2204 北海道勇払郡占冠村字中トマム

電話    :0167-58-1111(代表電話)

客室数   :735室(トマム ザ・タワー 535室、リゾナーレトマム 200室)

チェックイン:15:00~/チェックアウト:~11:00

料金    :トマム ザ・タワー 1泊 11,400円~、リゾナーレトマム 1泊 21,900円~

       (いずれも2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、朝食付)

アクセス  :新千歳空港から車で約100分、JRで約90分

       (乗換あり・トマム駅から無料送迎バスあり・予約不要)

URL   :https://www.snowtomamu.jp

配信元企業:星野リゾート

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