日本サッカー協会JFA)は6日、「JFA クラウドファンディング」のサービス開始に関する記者会見を実施。日本サッカー協会次期会長に就任することが決定的な宮本恒靖専務理事が、会見出席後にメディアからの質問に回答した。

 JFAの田嶋幸三会長は、来年3月の任期満了に伴い、会長から退く意向を明らかにしている。そのため、次期会長の選考に注目が集まっていたが、2024年度役員改選の会長選挙において、2023年11月25日の期日までに規定の16票以上の推薦を集め、正式に投票対象となった会長立候補者は宮本専務理事のみとなった。

 宮本専務理事は「立候補に至るまでに推薦を受けなければならない票数というのが決まっているなかで、それをしっかり集められて、立候補できたということは、嬉しいし、ありがたいと思っている。ただ、何もまだ決まっていないので、これからもしっかりとやっていきたい」とコメント。

 そして、立候補に至った理由に関しては、「自分が常に選手としても、指導者としても、どんな立場であっても、サッカーをもっとこの国で重要な存在にしていきたい、そこに貢献していきたいという思いがあったから」と語った。

 また、日本サッカーを未来については、「評議員の皆さんにお会いする機会もあり、そこでお話しさせてもらったが、代表チームがしっかりと強くあり続けることが重要であると思っている」と語り、「それを一つ大きな柱として、他の施策に関しても必要なことをやっていくべきだ、とお話ししたなかで推薦いただいた」と話した。

 今後、宮本専務理事は2023年12月24日に開催されるJFA臨時評議員会で評議員による投票に臨み、「会長予定者」として承認される必要がある。その後、国内法に基づき、2024年3月に開催される定時評議員会で理事として選任され、同評議員会で選任された新理事による互選のプロセスを経て、ここで承認が得られた場合に正式に会長就任となる。