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3月のフォーミュラEに向けて

去る12月3日富士スピードウェイを会場として第24回目となる「NISMO Festival at Fuji Speedway 2023」が開催された。

【画像】まだまだ走れる「日産」往年のマシンが快走!【ニスモフェスティバル2023】 全140枚

今回のテーマは電動化技術やCNF(カーボンニュートラルフューエル)を活用した「サステナブルなモータースポーツへの挑戦」で、来年3月に日本初開催となるFIAフォーミュラE世界選手権の東京大会を前に日産の電動化技術の象徴である日産フォーミュラEマシンが迫力あるデモ走行を披露。

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いよいよフォーミュラEの東京大会へ。ニスモフェスティバルではデモ走行も行われ、開催への期待が高まる。    高桑秀典

日産リーフNISMO RCや、CNFを使うスーパーGT参戦車両の「Z GT500」も展示やデモ走行を行った。

NISMO1936年から始まった日産による自動車競技の歴史を受け継ぎ、さまざまなカテゴリーにおける日産車のモータースポーツ活動を担ってきた。もちろん、それは現在進行形で、レースやチューニング用パーツの企画開発を通じ、熱心な日産ファンに“RACING DNA”によるワクワク感や感動を届けている。

モータースポーツファン感謝イベントの先駆けとして1997年から開催されている「NISMO Festival」もモータースポーツならではのワクワク感や日産/NISMOの“RACING DNA”を体感できる内容となっており、フォーミュラEマシンなどのデモ走行のみならず、今年も新旧レーシングカーの走行、車両展示、トークショー、同乗走行、サーキットサファリキッズ向けコンテンツ、オンラインコンテンツ、出展各社PR/物販ブースなどを用意。

コロナ禍では実施できなかったドライバーやチームとの交流の機会が再び設けられたこともあり、NISMOブランドの魅力を体感するために朝早くから富士スピードウェイに駆けつけた熱き日産ファンたちは例年以上に楽しむことができた。

特別企画 歴代スカイラインを辿れ

また、今回はNISMOの“RACING DNA”の熱さを再認識できる特別企画として、グループ5仕様のスカイラインや、グループA仕様のR32型スカイラインGT-Rといった、いまなお国内外、世代を問うことなく根強い人気を誇る歴代スカイラインのモータースポーツヒストリーを振り返るイベントも実施された。

トミカ スカイライン ターボ スーパーシルエットをドライブした長谷見昌弘さんが「走行感覚が身体にしみついているこのクルマを1年に1回ドライブできるのは光栄なことです」と話していたが、その言葉からもNISMOの“RACING DNA”が後世に受け継がれていくことを窺い知れた。

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今年のテーマはレーシングDNA。日本のモータースポーツを牽引したマシンがFSWを走り抜けた。    高桑秀典

ウェルカムセレモニーおよびフィナーレで挨拶した日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社 代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)の片桐隆夫さんによると

「モータースポーツがNISMOブランドを支えています。今季の雪辱を果たすために、来シーズンのSUPER GTに向け、いまエンジニアが車両を開発しています。そして、来たる3月30日フォーミュラEが日本初開催となり、日本車唯一のフォーミュラEマシンとして日産車が東京を走ります」

とのことで、今年1年NISMOを支えてくれた「ファンの皆さん、すべてのチームの皆さん、我々を支えてくれるすべての皆さまに感謝したい、NISMOブランドのこれからを楽しみにしてほしい」ともコメント。

片桐CEOのこの言葉により、NISMO Festivalは散会となった。

オーテックオーナーもFSWに

今回の「NISMO Festival」では、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)の一翼を担っているオーテックのファンも愛車を持ち寄り、イベントを楽しんだ。

オーテックは、特装という手段を通じ、デザイン、走行性能、機能といったさまざまな領域での商品付加価値を加えている日産直系のカロッツェリアだ。

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オーテックのオーナー車両も集合。最新ラインナップの展示や物販にファンが集っていた。    高桑秀典

日産の基準車では満たせないユーザーのニーズを満たすべく、パーソナル性の強いデザインや性能を持つオーテックブランドのカスタムカー、乗降をバリアフリー化する福祉車両、多様なビジネスシーンで活躍する各種特装車などを展開している。

リーフ・オーテックをはじめとするオーテック各車のオーナーが集結したエリアでは、プレミアムアイコニックカラーのAUTECH BLUEにペイントされたセレナキャラバン、ノート・クロスオーバー、キックスエクストレイルのオーテック・モデルを展示。その真横にグッズ販売ブースも展開されたので、この一角も大盛況だった。

気軽に車中泊を楽しめるNV200バネット・マルチベッド、セレナ・マルチベッド、キャラバン・マルチベッドも披露され、数多くの日産車フリークがオーテックならではのカスタム力の高さとその優れた機能性に感心していた。

熱きファン 日産の100周年へ向けて

NISMOとはニッサン・モータースポーツ・インターナショナルのことで、2022年4月にオーテックジャパンと統合され、社名が日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)となったことは周知のとおり。

現在、100%電気自動車のリーフNISMO、電動車(e-POWER)のノート・オーラNISMO、そして、スポーツカーGT-R NISMOおよびフェアレディZ NISMOといったロードカーを購入することができる。

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この12月に90周年を迎える日産。ニスモ、オーテックを擁するNMCの役割も大きい。    高桑秀典

それらのクルマたちに宿っているのは、日産とNISMOが長きにわたって培ってきた“RACING DNA”で、NISMOロードカーのファンは、その熱さ、乗りやすさ、走る楽しさに心酔しているのだ。それぞれのクルマに求められる性能が追求されているので、愛車との一体感も堪能できるのであった。

NMCは、両社の創業の精神やDNA、培った経験や技術、そして、匠の技に磨きをかけ、魅力的なクルマをデリバリーしている。

ユーザー視点の発想を何よりも大切にしている点も特徴だ。モータースポーツの分野では、強いNISMOを体現し、ワクワク感や感動をより多くのファンに届けることを至上命題としている。

カスタマイズの分野では、NISMOブランド車/オーテックブランド車のカスタムカーや特別なニーズに応える各種特装車を日産直系カロッツェリアならではの品質と信頼性で届けることを最優先課題としている。いずれも“ユーザーの期待を上回る価値”を提供しているので、ファンが多いのだ。

日産自動車の内田 誠社長が「きょうは日産ファン、NISMOファンの熱気を感じることができました。日産は今年90周年を迎えます。これからも日産はいいクルマを出す、日産は必要だと思ってもらえるように頑張る」と話していたが、記念すべき100周年に向け、NMCが重要な役割を果たしていくことは間違いないだろう。


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