Minatodeフォーラムは、子ども園の園児とその保護者の皆さんに下関を代表する魚「フグ」を題材に、下関の海で起こっている変化と現状を「知る」「触れる」「食べる」という感性を刺激しながら、今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として、2023年11月24日(金)に、社会福祉法人海音子会 ひがし子ども園(山口県下関市)にて、親子向けイベント「下関の海を知る・感じる・食育イベント」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

  • イベント概要 

・開催概要 全国で活躍する海・感性・食の専門家と下関のフグの専門家が子どもたちに「海の授業」を開講。下関の海とフグを学び、水産大学校の学生3名が制作したフグと海を題材にした知育玩具やゲームで遊び、VRで海の擬似体験をし、絵に表現し、フグを食材とした給食をいただくことで総合的な学びの機会を提供しました。

・日程 2024年11月24日(金)

・開催場所 社会福祉法人海音子会 ひがし子ども園

・参加人数 58名

  • 海の授業「ふくって知ってる︖」 

下関の食文化、水産、経済、観光を担っているフグについて、スライドを使って子どもたちにお話をしました。

下関の海の事情やフグにも詳しい下関市の前田 晋太郎 市長からも、さまざまなお話をお聞きしました。

毒やトゲがあるという特徴や、フグ料理として全国でも有名なこと、そして海水温の上昇により下関近郊の海にいたフグが北上し、南からいろいろな種類のフグがやって来ていることを学びました。また、このままではフグをはじめとする魚が北へ移動してしまうかもしれない危機があることを知りました。

この授業を通して、参加された子どもたちと保護者の皆さんが下関の海について考え自分ごととして捉えていただく機会となりました。

ここで見聞きしたことを振り返りながら、この日の学びがスタートしました。

  • ふくの教室(水産大学校・学生による教育実習)                    

水産大学校の学生3人による下関の「フク(フグ)」について知る海の授業です。

この授業は、学生がオリジナルで考案した下関の海とフグを題材にした知育玩具やクイズを用いて、教育実習を行うという形を取りました。

コンテンツを作り上げるまでに、フグや海の調査をはじめ、幼児目線でわかりやすく楽しい学びにつながる内容にするために時間をかけて制作に挑み、学生にとっても大きな経験となりました。

子どもたちはフグの内臓をモチーフにしたパズルに色を塗り、フグのお腹をピースで埋めていきます。市長も飛び入り参加で助け舟を出しますが、これがなかなか難しく、大いに盛り上がりました。

出来上がった素敵なフグのパズルは、イベントが終わってからも、子ども園で知育玩具としてお使いいただくことになりました。

  • 海の教室海感VR360°感性デザインワークショップ                  

海や砂浜で遊んだことはあっても、海の中を見ることはなかなかできません。そこで、VRで視覚を、下関の海水や海砂を用いて触覚や嗅覚を刺激し、子どもたちが体や脳で感じる授業を行いました。

ダイバーとしてギネス記録をもち、水中生物とコミュニケーションを取りながら世界の海で水族表現家として活動する二木あい氏が魚と一緒に泳ぐシーンが、ゴーグルを通して前後左右360°VRの映像で子どもたちの目の前に広がりました。ぐんぐんとその海の世界に引き込まれていく子どもたち。「ふくの教室」で学んだフグもたくさん泳いでいました。海水に浸けた足をバタバタと動かし、初めは怖がっていた子も夢中になって海感を楽しみました。

  • OYAKO deふくを海に泳がそう!ワークショップ 

絵本作家のふくだのぞみさんを迎え、ふくの教室やVR体験で学んで感じたことを思い出しなから、子どもたちが思い思いのフグを描きました。

「膨らむ」「鋭い歯」「トゲやヒレがある」などのフグの特徴がしっかりと捉えられており、集中して学んでいた成果が絵に現れていました。保護者は背景となる海中を大判紙に表現。最後に子どもたちが切り抜いたフグの絵をコラージュしていきました。親子で一緒につくった作品はとても賑やか!未来の下関の海がこんなふうに楽しくなるといいなという想いのこもった一枚になりました。

ふくの教室や、VR体験でインプットした情報や感じたことを、絵を通してアウトプットすることができました。

海水温の上昇により、下関近郊の海に北上してきたサバフグをフリットにして給食でいただきました。下関の市場で売っているサバフグを実際に皆さんと食べることができました。

レシピと調理は園の管理栄養士が担当し、フリットを作る材料や調理方法の説明を行いました。

下関はトラフグが有名ですが、トラフグのほかにも美味しいフグがあり、自分たちがそれを給食で食べていることを認識することができました。この給食はイベントに参加していない園の子どもたちの多くが食べ、「おいしい!」と言っておかわりをする姿も見られました。

子ども園の全員の給食と、保護者やイベントスタッフとゲストのフリット試食を合わせ作られた約90名分のサバフグフリットは、衣がふんわりとしてサクサク、身は食べやすく旨みがあり、子どもからおとなまで大満足の給食となりました。

・開催概要 下関短期大学付属第二幼稚園の園児とその保護者23名、下関短期大学保育学科の1年生8名が合同で参加し、学生が自分たちで考えた制作したオリジナルの「下関の海とフクを題材にした知育教材」を使った教育実習を実施した。

・日程   2023年11月25日(土)

・開催場所 下関短期大学付属第二幼稚園(山口県下関市

・参加人数 44名

・協力団体 下関短期大学付属第二幼稚園、下関短期大学

  • 下関短期大学の学生8名が「下関の海とフク」を題材にした教育実習に挑戦!     

2023年7月から教育実習の準備をしてきた、下関短期大学保育月学科の学生の皆さんが考案した下関の海とフク(フグ)を題材にした知育玩具を用いた教育実習をメインにイベントが行われました。

この日は他にもVR360°感性デザインワークショップなど海の授業も行われました。

下関短期大学付属第二幼稚園は周囲をぐるっと海に囲まれた下関市彦島に位置し、目の前が美しい海というまさに海の授業に最適の環境。園児のみなさんは、事前に「海の工作」をたくさん作り講堂に展示。保護者向けの発表会も行われ、この日のイベントを迎えてくださいました。

毎日海を見ながら成長している子どもたちを前に、学生の皆さんによる教育実習がスタート。「下関の海とフク」について伝える楽しさや難しさと「保育の現場」を同時に体験すると共に、子どもたちの自由な発想と活発な発言によってその場で実習のフィードバッグがなされる大変貴重な時間となりました。

また多くの保護者やご家族の皆さんにもご参加いただき、和やかな雰囲気の中で楽しく総合的な学びを提供することができました。最後に「フクフリット」の試食。フクフリットは下関沿岸の天然塩とアオサを原料に使い、ふわっと海の香りが口の中いっぱいに広がります。参加者全員が思わず笑顔になる美味しさでイベントが幕を閉じました。

引き続き、2024年1月13日には、下関市にある「しおかぜの里こども園」でも、下関短期大学保育学科の学生による教育実習、VR体験などを含む海の授業を開催予定です。

  • 参加した子ども・保護者からの声(アンケート、ヒアリングより)            

●子ども園・スタッフの声

「園児たちは、美味しかった!というだけでなく海を大切にしたいと思った!と、このイベントの意義をしっかりと心に刻んでくれました!」

「意味のあるイベントを企画してくださってありがとうございました!毎年よろしくお願いします 」

<団体概要>

団体名称:海のごちそう地域モデルin下関(一般社団法人 Minato de フォーラム

URL:https://fuku-revolution.com/

活動内容 :食文化を通じた海洋教育を提供し、海と人の関係性や海洋の恩恵・未来、課題について理解を深めるためのメディア制作、イベント出演と人材紹介、運営、人材育成・教育事業、情報配信を行っています。

日本財団「海と日本プロジェクト」

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

https://uminohi.jp/

配信元企業:海と日本プロジェクト広報事務局

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