福島県浪江町を代表する酒蔵である鈴木酒造店は、浪江と震災による避難先(山形県長井市)の酒を活用した貴醸酒のタイへの本格輸出を開始しましたのでご紹介します。

 貴醸酒のタイへの本格輸出は、「故郷ふたつ海」と「故郷ふたつ山」という二種類の貴醸酒を中心に展開する。貴醸酒とは、仕込み水の代わりのお酒を使って仕込むお酒のことである。これらのお酒は、東日本大震災の苦難を乗り越え浪江町と長井市の2つの蔵を持つ鈴木酒造店ならではの商品となっている。「故郷ふたつ海」は長井蔵で作られたお酒を浪江蔵で醸造、「故郷ふたつ山」はその逆のプロセスで製造(浪江蔵で作られたお酒を長井蔵で醸造)される。

 タイへの輸出は浪江町の情報発信事業がきっかけとなった。浪江町の情報発信事業はガッチ株式会社(東京都、代表の松永は浪江町出身)が受託し、企画・運営。事業を進める中で、鈴木酒造店の酒がタイ現地で連携をしたGOEN社の勝田代表の目にとまり、輸出につながった。タイのミシュラン星付きレストランで提供される。

 また、ガッチ株式会社は「故郷ふたつ海」と「故郷ふたつ山」の発売時からそのプロデュースを手掛けている。当社は震災の影響で蔵が県を跨ぎ2つある全国でも稀に見る蔵である。その2つの蔵がクロスするような貴醸酒を「故郷ふたつ」という表現でプロデュースした。

 この輸出は、福島県浪江町の文化と復興への努力を世界に伝える大切な一歩であり。震災からの復興と風評被害の払拭を目指し、地域経済の活性化に貢献することを期待している。

 

 今後も新しい試みが世界中の人々に福島県浪江町の想いを届け、地元産業のさらなる発展を促していきたい。

「故郷ふたつ 海」

「故郷ふたつ 山」

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タイミシュランガイドで1星とGreen Star取得の、タイでのNeo Indian Cuisineの代表格。インド料理の複雑なスパイス風味にマッチするお酒として、【海】を酒ペアリングに1月より採用することを決定。

<参考>

株式会社 鈴木酒造店 http://iwakikotobuki-namie.com/

ガッチ株式会社 https://gatch.co.jp/

配信元企業:公益社団法人 福島相双復興推進機構

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