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この先の東北地方は、12日(火)は南岸低気圧の影響で広く雨や湿った雪が降るでしょう。この時期としては降水量が多くなり、海上を中心に荒れた天気となるおそれがあります。17日(日)頃からは日本海側を中心に大雪となり、気温もかなり低くなる可能性があります。

きょう7日(木) 東北日本海側の海上 夜遅くにかけて暴風に警戒

きょう7日(木)は、低気圧からのびる寒冷前線が東北地方を通過して、一時的に冬型の気圧配置に変わるでしょう。また、低気圧や前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、大気の状態が日本海側を中心に非常に不安定となる所がある見込みです。

<風と波の予想>
7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北日本海側 海上 18メートル(30メートル)
東北日本海側 陸上 17メートル(30メートル)

7日に予想される波の高さ
東北日本海側 5メートル

東北日本海側の海上では、きょう7日夜遅くにかけて、西よりの暴風に警戒し、高波に注意してください。また、東北地方では、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょう、急な強い雨に注意が必要です。

【前半】12日(火)は南岸低気圧の動きに注意

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8日(金)は明け方にかけて北部で雪や雨の残る所がありますが、天気は回復するでしょう。日中は南部を中心に晴れ間の出る所が多くなりそうです。

9日(土)は寒冷前線が東北地方を通過するでしょう。青森や秋田では一時的に雨が降り、局地的に雷雨のおそれがあります。また、日本海側では風が海上を中心に強まり、波が高くなる予想です。一方、南部は広く晴れて、20℃くらいまで上がる所もあるでしょう。日中は暖かくなりますが、朝晩との寒暖差が大きくなりそうです。体調管理にお気を付けください。

10日(日)から11日(月)にかけては、青森や秋田は雲が広がり、山沿いを中心に雪の降る所があるでしょう。南部は天気がゆっくり下り坂で、11日(日)の夜は雨や湿った雪の降る所がありそうです。

12日(火)は、南岸低気圧が近づく見込みです。広い範囲で雨が降り、この時期としては降水量が多くなる可能性があります。上空の寒気の影響で、岩手県の内陸や青森県の三八など一部の地域では、湿った雪の降る所もあるでしょう。低気圧や前線の動き次第では、海上を中心に荒れた天気となるおそれがあります。最新の情報に注意してください。

13日(水)から14日(木)にかけては、北日本中心の冬型の気圧配置となり、上空には強い寒気が流れ込む予想です。雪が日本海側を中心に降り、ふぶく所があるでしょう。

【後半】17日(日)頃~ 日本海側を中心に大雪・極寒のおそれ

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今日7日(木)、気象庁は「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表しました。

気温は、10日(日)頃までは寒気の影響を受けにくく、かなり高い日がありますが、その後は寒気が流れ込みやすくなるため平年並みか低く、17日(日)頃からはかなり低くなる可能性があります。また、17日(日)頃からは日本海側を中心に降雪量がかなり多くなる可能性があります。大雪やふぶきによる交通への影響、路面や水道管の凍結などにお気を付けください。

大雪エリアでの注意点

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日本海の海面水温が高いところに今季一番の強い寒気が流れ込むため、日本海側を中心に雪雲が発達し、短時間で雪が降り積もる、いわゆる「ドカ雪」のおそれがあります。

①道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

②「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。

③道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。

このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、大雪になる前から交通情報をこまめに確認してください。

東北2週間天気 寒暖の変化が大きい 17日頃から日本海側を中心に大雪・極寒