ディズニー創立100周年を記念した最新アニメ―ション映画「ウィッシュ」が12月15日(金)に公開される。このたび、12月6日に同作のスペシャルイベントが行われ、ヒロイン・アーシャの日本版声優を務める生田絵梨花が登壇。本作の監督を務めたクリス・バックとファウン・ヴィーラスンソーン、プロデューサーを務めたピーター・デル・ヴェッコとフアンパブロ・レイジェスと共に作品への思いを語った。

【写真】プリンセス感満載…生田絵梨花が紫のドレスを着て歌唱

■「アナと雪の女王」のスタッフ陣によるドラマチックミュージカル

同作は、「アナと雪の女王」のスタッフ陣によるディズニー創立100年の歴史の集大成となる新たなドラマチックミュージカル

今回行われたイベントでは、会場内のボルテージが上昇する中、来日したクリス監督、ファウン監督、ピーター氏、フアン氏が最初に登場。クリス監督は、100周年記念作のテーマを“願い”に決めたキッカケを「作品に着手した時、100周年ということもあり、これまでのディズニー・アニメーション作品の全てのスチールを並べてみました。そこで、多くのキャラクターが星に願いを込めているという共通点に気が付いたんです」と振り返った。

続けて、「日本にとっても世界にとっても願いというのは大切な事。この作品を通じて、<願いの大切さが>日本の人々に響くといいなと思っています」と本作に込めた思いも語った。

本作の主人公であるアーシャに込めた思いについて問われると、ファウン監督は、「アーシャというキャラクターを作り上げる上で、自分自身の願いを思い出す瞬間が多々ありました。若い頃、私もディズニー・アニメーションで仕事をしたいと思っていて、不可能にも思えたけど、ある時その夢を追う勇気を持てるようになったんです。なぜ人が夢を追い続けられるのか、その力はどこから来るのか。それをアーシャというキャラクターに込めました」とコメント。

一方、本作の映像では初期のディズニー・アニメーション作品をほうふつとさせるような新たな挑戦を行っている。プロデューサーのピーター氏は、「あたかも絵本を読んでいるような感覚、その世界が動いているような感覚にしたいと思ったので、2Dの画と3Dのキャラクターを組み合わせて他に類をみないルックを作り上げました」と話した。

生田絵梨花の生歌唱を絶賛

監督らの熱い思いが語られた後、生田が華やかなラベンダーカラーのドレス姿でステージに登場。監督・プロデューサーらと初対面を果たし、「監督・プロデューサーの皆さまと並んでお話しできるのはすごく貴重な機会なので、この特別なひと時を楽しんで過ごせたらと思います!」と生田も感激している様子。

緊張の面持ちながらも生田から監督たちへ、劇中歌「ウィッシュ~この願い~」の生歌唱をプレゼント。本楽曲は、ただひとり王国の真実を知ってしまったアーシャが「みんなの願いを取り戻したい」と夜空に向かって強く星に願うシーンで歌われるエモーショナルな1曲。

オーケストラの壮大な演奏と光の演出も相まった圧巻のパフォーマンスを披露した生田に対し、クリス監督は、「圧倒されました。月に行ったくらいすごい!」と絶賛し、「ウツクシイデス!」と通訳に教えてもらった日本語でもコメントした。

ファウン監督も「アーシャの誠実さと決意の強さ、それがいかに歓びに変わるのか、それをすべて見せてくれました」と話し、日本語で「スゴイ!」と大感激の様子だった。

その言葉を受けた生田は笑顔を見せ、「監督とお話した時に、これまでディズニー・アニメーションのキャラクターは自分のために星に願うことはあったけれど、アーシャは人のために願うことができるキャラクターだと仰っていて感銘を受けました。私もアーシャと同じく、観てくれる皆さんへの願いを込めて歌いました」と思いを語った。

■日本のファンにだけとっておきのエピソードを披露

さらに、アーシャ役の生田のほか、福山雅治山寺宏一・檀れいをはじめとした実力派キャストが声を担当した日本版の魅力についても話が及び、クリス監督は「本当に素晴らしかったです。私たちは演技の部分細かいニュアンスこめてつくりました。そのアニメーションを見事に声で表現してくれた。歌も含めてキャストの皆さんが良い演技をみせてくれました」と称賛した。

その後、生田が監督たちへ「これまでのディズニー・アニメーションのたくさんのオマージュが盛り込まれていると思うのですが、日本のファンにとっておきなものを教えてほしい」とお願い。ファウンは「エンドロールの後に、なぜこの物語がこれだけ大切なのかを象徴しているシーンがあるので、是非最後まで見てください」と、日本のファンだけにとっておきのエピソードを初披露した。

生田絵梨花「私も実際に観て勇気をもらいました」

最後に、生田は「この作品はここにいる監督・プロデューサー、そしてたくさんのアニメーター、クリエイターが、観てくれる皆さんをイメージしながら、皆さんの願いが誰にも何にも支配されずに、皆さんとともに輝き続けることを願って作られた作品だと思います。私も実際に観て勇気をもらいました。それを皆さんにも感じ取っていただけたら」とコメント。

ピーター氏は「この映画は大きなスクリーンで観てほしいと思って作った作品。是非家族や友達を誘って映画館に行って、多くの人たちと一緒に観てほしい」、フアン氏は「小さなお子さんも100歳の方でもこの作品に触発されて夢を追うという方向性に心が動いたらうれしい」と語った。

さらに、「わたしたち自身もディズニー・アニメーションを観て育って、ディズニー・アニメーションのファンのひとり。同じようにディズニー・アニメーションを愛する日本人のファンの方々に、この作品が届いてくれたらうれしい」と熱いメッセージを贈り、クリス監督の「ミテネ!」という日本愛あふれるコメントでイベントは終了した。

なお、「アナと雪の女王」などディズニーアニメーション過去作はディズニープラスで配信中。

■映画「ウィッシュ」あらすじ

願いがかなう魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100才になる祖父の願いがかなうこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。

みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。「願いが、私を強くする」。願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に奇跡を巻き起こす。

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