数々の名作で知られるロアルド・ダールの児童文学「チョコレート工場の秘密」に登場する工場長ウィリーウォンカの若き日を、ティモシー・シャラメ主演で描いたファンタジー大作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が12月8日(金)から公開される。

【写真を見る】歌とダンスで魅せる、ティモシー・シャラメのウォンカ役に心奪われる人が続出!

この冬の話題作の公開に先駆け、MOVIE WALKER PRESSでは試写会を実施。「最初から最後までまったく飽きない楽しい映画」(20代・女性)と、映画ファンから絶賛の声が上がっている。ここでは寄せられた率直な感想と共に本作の魅力に迫っていきたい。

■若かりし日のウォンカがチョコレート工場を作るまでの“はじまり”の物語

パディントン」シリーズを手掛けたポール・キングが監督と脚本を務めた本作は、純粋なチョコ職人の青年ウィリーウォンカが立ちはだかる陰謀にも負けずに夢を追い続け、チョコレート工場を作るまでの物語。

亡き母と約束した“世界一のチョコレート店を開く”という夢を追い、なけなしのお金を手に一流のチョコレート職人が集まる町にやって来たウォンカ。彼の作った魔法のようなチョコレートは瞬く間に評判を呼ぶが、ウォンカの才能を脅威に感じたチョコレート組合の3人組から目をつけられてしまう。さらには悪質な宿屋にだまされてしまったウォンカだったが、そこで出会った同じ境遇の仲間たちと共にチョコレート店を開こうと奮闘していく。

■世界で大ブレイク中のティモシー・シャラメが演じる新しいウォンカ像

おとぎ話のような世界観が広がる本作で、マジカルな映像に負けない存在感を放っているのが、主人公ウォンカを演じるティモシー・シャラメだ。「いつもポジティブで、元気がもらえるところがとても魅力的でした」(20代・女性)とあるように、だまされて窮地に陥ろうとクヨクヨしない、一度決めたら迷わず突き進んでいくウォンカの“超前向き”な姿が印象的だ。

アンニュイさが魅力だと思っていたが、キラキラ笑いながら歌い上げる姿も魅力的だった」(20代・女性)

「1人のキャラクターをしっかりと演じており、感情移入してしまった」(20代・男性)

「もともとの容姿が魅力的であることに加え、演技力も歌唱力も優れており、オールラウンダーな演者」(20代・男性)

「本当にそのキャラクターがしゃべっているかのようなリアリティがある」(20代・男性)

エキセントリックだが底抜けにポジティブな新たなウォンカ像を、歌やダンスも華麗にこなしながら表現したシャラメの演技には、数多くの好感の声が寄せられていた。また「ティモシーはシリアスな演技が多いので、明るくてチャーミングなところがたくさん見られて幸せでした!細かいところの表情も上手いですが、歌も最高!」(20代・女性)など、これまでのイメージを裏切る姿に心奪われたファンもいたようだ。

■優しいウォンカの仲間たちや憎めない悪役まで、クセのあるキャラクターたち

そんなウォンカの脇を固めるのが、観ていて楽しくなるような登場人物たち。「それぞれ個性的で、ストーリーの進展に欠かせない魅力的な人たちだった」(30代・女性)という言葉どおり、優しい仲間はもちろん、敵たちも個性豊か。名優たちの遊び心のある演技も光っている。

例えば、ウォンカの作るチョコレートを常にねらう神出鬼没のウンパルンパ。緑の髪&オレンジの肌を持つ男というルックスは、ウォンカを凌ぐほどのインパクト。このキャラクターをヒュー・グラントが演じており、かわいらしい見た目と裏腹なダンディな声とジェントルなしゃべり方のギャップがなんともユニークだ。

「ビジュアルも、耳に残るキャラクターソングも印象的だった」(20代・女性)

「曲もダンスも頭から離れません」(20代・女性)

「一度踊りだすと止まらない」と言いながらコミカルなダンスを踊る姿は中毒性抜群で、クセになる人も多かったよう。

また、ウォンカの宿の仲間たちも「観ていて『誰だっけ?』となることがなかった」(20代・男性)とキャラ立ちが抜群。チョコレート組合の秘密を知る元会計士のアバカスや街の排水路に詳しい姉御肌のパイパーなど、各々がスキルを生かした活躍を見せてくれる。

そのなかでも、夢見るとこを諦めていた孤独な少女ヌードルは、「ヌードルがいてこそウォンカである」(20代・女性)というコメントもあるようにウォンカの相棒となる重要な存在。ウォンカの作ったチョコレートの魔法にかけられた時のかわいらしい表情から、自らの危険を顧みずにウォンカを守ろうとする頼りになる一面まで、注目の女優ケイラ・レーンが感情豊かに命を吹き込んでいる。

また、お人好しなウォンカをだまし、住み込みで働かせる悪徳宿の女主人ミセス・スクラビットをオリビア・コールマンが演じている。詐欺を企んで不敵な笑みを浮かべたかと思えば、相棒のブリーチャー(トム・デイビス)に惚れて乙女になったりと、コロコロと変わる表情や印象はさすがオスカー女優。「いい意味で強烈だった」(20代・女性)、「表情豊かでおもしろい」(20代・男性)との言葉も納得の存在感を放っている。

さらに、ウォンカの才能を恐れて妨害するチョコレート組合の3人組や彼らと癒着したチョコ大好き警察署長(キーガン=マイケル・キー)、神父(ローワン・アトキンソン)といった“悪党”たちも「悪役なのに憎めない感じがよかった」(20代・女性)と、どことなく漂うかわいげが魅力的。

そして「特に重要なキャラクターだと思った」(20代・女性)、「出演時間は短いけど印象的だった」(30代)など、ウォンカの夢の動機となる母をサリー・ホーキンスが演じており、持ち前の雰囲気で魅せる、優しく誠実な人物像に心惹かれた人も多かったようだ。

■歌とダンスと映像が融合、ウォンカの世界に引き込まれるシーンの数々

生き生きとしたキャラクターに加えて観客を物語に引き込んでいくのが、マジカルな映像と歌とダンスが溶け合ったファンタジックなシーンの数々。

「一気に映画の世界観に引き込まれた」(20代・男性)

「映画の始まりにふさわしく、ワクワクしました」(20代・女性)

など「印象に残った」という声が多かったのが冒頭、船で町にやって来たウォンカが登場するひと幕だ。シャラメの美しい歌声と重力を感じさせない軽やかなダンスを流れるような映像と共に描いており、新たな土地に踏み込んだ時の不安とワクワクを見事に表現している。さらに、

「夢の世界に引き込まれそうになった」(20代・女性)

「温かみのある映像に圧倒された」(20代・男性)

「とても優しいすてきなシーンでした」(50代・女性)

「映像、音楽が完璧にマッチしていて、キラキラした夢のように感じた」(20代・女性)

などの言葉が並んだのが、チョコレートの原料を手に入れるため忍び込んだ動物園をあとにするシーン。ウォンカとヌードルは売店の風船を手に取ると、フラミンゴたちと共に空へと羽ばたき、まばゆく輝くガレリアの上でダンスを踊る。これから始まる夢の実現への期待がひしひしと感じられる、高揚感が抜群だ。

さらにウォンカの空飛ぶチョコレートを食べた人々が宙に舞うロマンがある描写や、ギミックも魅力的なポータブルチョコレート工場でのチョコ製造シーン、チョコレート組合の3人が歌とダンスで警察署長を丸め込もうとするミュージカルシーンなど、心躍るシーンのオンパレード。とにかく「楽しい」という感想が多数寄せられていた。

「テーマパークに行って、アトラクションを体験しているようだった」(50代・女性)

「こんなにも楽しく観られる映画はいままでありませんでした」(10代・男性)

「ファンタジーの世界から引っ張り出したような映画でワクワクした」(20代)

■夢見ることの大切さを説く真摯なメッセージが大人に刺さる!

鮮やかで幻想的な映像に目が奪われがちだが、そのなかにはしっかりとしたメッセージも込められている。それは母が幼きウォンカに語った「夢見ることからすべてははじまる」という言葉。「シンプルな言葉だけどグッとくる」(20代・女性)という声があったように、この言葉を胸に、夢見ることを禁じられた町で奮闘するウォンカの姿を通して「夢」の大切さを教えてくれる。

「大人になっても夢を見られるように思えた」(20代・女性)

「自分の『夢』をあと押ししてくれる作品」(20代・男性)

「夢を持っているなら絶対に観たほうがいい」(30代・女性)

「夢と仲間の大切さを楽しく学ぶことができる」(20代・女性)

「夢」に触れた感想もズラリ。いつの間にか夢見ることをあきらめてしまいがちな大人にこそ、刺さるものがあったようだ。

「とても楽しく、明日からまたがんばろうと思わせてくれる映画だった」(50代・女性)、「クリスマスに観たくなる希望のある映画」(20代・男性)とあるように、冷えた心を優しく温めてくれるような本作はこの季節にぴったり。ぜひ劇場に足を運んで『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を鑑賞してほしい。

文/サンクレイオ翼

ファンタジックな世界観に心踊る!『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観た映画ファンの声は?/[c] 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.