プレミアリーグ第15節、トッテナムvsウェストハムが7日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのウェストハムが1-2で逆転勝利した。

マンチェスター・シティとのアウェイゲームで連敗を「3」でストップした5位のトッテナムは、トップ4圏内返り咲きを期して9位のウェストハムとのロンドンダービーに臨んだ。

多くの主力を欠いて臨んだシティ戦では難所エティハドでの土壇場の同点ゴールで3-3のドローに持ち込み、結果・内容共にポジティブなものを持ち帰ったポステコグルー率いるチームは、5試合ぶりの勝利を狙ったハマーズ戦で先発2人を変更。エメルソンに代えて3試合のサスペンション明けのロメロブライアン・ヒルに代わってホイビュアが起用された。

ポゼッションを志向するトッテナム、堅守速攻を志向するウェストハムと互いの特徴が明確な状況でスタートした試合。その攻防は立ち上がりからホームチームが圧倒的優位に進めていく。

90%近いボールポゼッションでハーフコートゲームを展開するトッテナムは、序盤から際どいボックス内への侵入を繰り返すと、セットプレーからいきなりゴールをこじ開ける。11分、右CKの場面でキッカーのペドロ・ポロが右足アウトスウィングの正確なボールを入れると、中央で競り勝ったロメロがゴール左上隅に浮き球のヘディングシュートを流し込んだ。

ゴールセレブレーションでホームサポーターに謝罪のジェスチャーを示したロメロの禊弾で早々に先制に成功したトッテナム。以降も相手陣内で内と外と的を絞らせないボールの出し入れで相手を揺さぶる。そして、中に絞るサイドバックの空けたスペースを使ってのクロス。中央で浮いた選手のミドルレンジのシュートで再三の決定機を創出していく。

前半半ばにはポロやロ・チェルソのミドルシュート、終盤にはボックス内での揺さぶりからビスマに決定機が訪れるが、GKファビアンスキの好守やシュートミスで2点目が遠い。逆に、虎視眈々とカウンターからの一発を狙うウェストハムにクドゥスの右クロスからファーでフリーのパケタにヘディングシュートを許すが、これはブラジル代表MFのシュートミスに救われた。

タッツ上ではトッテナム圧倒もウェストハムの粘りで1点差で折り返した。後半はアウェイチームがよりアグレッシブにボールを奪いに行く姿勢を見せると、幸運な形から同点ゴールが生まれる。52分、GKファビアンスキからのロングボールを左に流れたボーウェンがキープ。右に展開されたボールを受けたクドゥスがカットインから左足シュート。これが相手DF2人にディフレクトしてゴール前にこぼれると、ドフリーのボーウェンが冷静にゴールネットへ蹴り込んだ。

1-1の振り出しに戻った試合は再び前半と同じ構図で進んでいく。相手を押し込むものの、中央を固める守備に手を焼くトッテナムは67分にホイビュアとロ・チェルソを下げてリシャルリソン、スキップを同時投入。前線の配置を変えてゴールを目指す。

70分にはポロの右CKにファーで合わせたリシャルリソンのヘディングシュート、73分にはボックス右でビスマのパスを受けたポロがニア上を狙った鋭いシュートを放つが、相手GKファビアンスキの好守などに阻まれて決め切れない。

すると、直後には痛恨のミスからアウェイチームに逆転ゴールが生まれる。74分、自陣ボックス手前でウドジェのやや中途半端なバックパスをボーウェンに狙われると、GKヴィカーリオが慌てて飛び出して手ではじき出す。笛が吹かれれば間接FKだったが、ウォード=プラウズが反応していたことで流されると、ウォード=プラウズの一度目のシュートは右ポストを叩くもその撥ね返りを今度は冷静に無人のゴールへ流し込んだ。

痛恨のミスから逆転を許したトッテナムはここからリスクを冒して前に出る。右サイドのクルゼフスキとポロのコンビを起点に引いた相手を崩しにかかるが、再三のクロスは相手に撥ね返されて良い形でのミドルシュートも枠を捉え切れず。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、5試合連続で先制点を奪いながらもそのすべてで複数失点を喫したトッテナムはホームで痛恨の逆転負けとなった。

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