ユヴェントスに所属するフランス代表MFポール・ポグバは、最長4年の出場停止処分を受ける可能性が浮上している。7日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 ポグバは今年8月20日に行われたセリエA開幕節ウディネーゼ戦後、出場機会はなかったものの、無作為に薬物検査の検査対象として選ばれ、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認された。その後、イタリアドーピング機構(NADO)は、ポグバから検出された物質が「非内因性のテストステロン代謝物であった」と発表。ポグバは反ドーピング規定への違反を理由に、暫定的な資格停止処分を科され、9月3日のエンポリ戦以降欠場している。

 検査結果を不服としたポグバは再検査を実施。それでも、10月6日に同選手から新たに採取したBサンプルの検査結果が判明し、再び陽性が確認されたことが報じられており、このままドーピング違反が確定すれば、2年から4年の出場停止処分が科されることになることから、動向には注目が集まっている。

 そんななか、今回の報道によると、NADOはテストステロン検査で陽性反応が出たことから、ポグバに対して最長4年の出場停止処分を要請したという。一方のポグバはNADOとの司法取引をしないことを選択したため、この件はイタリアの反ドーピング裁判所で審理されることになるようだ。

 禁止薬物の摂取が意図的ではないことを主張すると見込まれているポグバは、それが証明できた場合、または陽性反応が汚染の結果であった場合、調査員を支援するために「実質的な援助」を提供した場合には処分が軽減される可能性はあるものの、最長4年の出場停止処分を受ければ現在30歳の同選手のキャリアには終止符が打たれることになりそうだ。

長期間の出場停止処分を受ける可能性が浮上しているポグバ [写真]=Getty Images