松尾スズキ初の個展、生誕60周年記念 art show「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」が開幕し、特別内覧会に宮藤官九郎阿部サダヲ、皆川猿時、荒川良々、宮崎吐夢平岩紙らが来場した。

演劇、文筆、俳優業など、様々な分野で多くの作品を世に送り出してきた松尾スズキが、生誕60年の節目に初の個展を開催する。若いころ絵を学んでいた松尾が、そもそもの原点に立ち返り、“アート”という分野だからこそ見えてくるアクロバティックな世界、ここでしか出会えない松尾の「マンガとアートの間の揺らぎ」を堪能できる。会場内の音声ガイドは、松尾スズキと吉田羊がナビゲートする。

また、個展に合わせて豪華イベントも開催。12月11日(月)・12(火) には10年前、50歳で挑戦した伝説のひとり芝居『生きちゃってどうすんだ』上映+スペシャルトークを開催。日替わりトークゲストには、宮藤官九郎、江口のりこが参加する。12月13日(水)~15日(金) の3日間は「松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜」と題して、松尾スズキと同い年の片桐はいり、ケラリーノ・サンドロヴィッチを迎えて、お互いの歴史について語り、歌も披露する。ラスト15日(金) は、司会・皆川猿時、立会人・池津祥子、伊勢志摩と共に、劇団員が選ぶ今まで松尾の身にふりかかった10大事件を振り返る。

<ご挨拶>
松尾スズキ

コロナ禍で描いた作品の個展を開催することになりました。正直死にそうです。大人計画でイベントをやると大概死にそうになるんですが、なぜ同じ轍を踏みたがるのか……大人計画はバカなんだなと思います。(笑)みなさんどうぞ楽しんでください。

<コメント>
宮藤官九郎

「あきらかに」
最初に見た時に気持ち悪くて、こんな絵ばっかりかと思ったら、意外とこれが一番気持ち悪かったので選びました。
(個展を見て)松尾さんの作るお芝居の原型というか、今日見た絵のような演技は実際にはできないから松尾さんは絵で表現するんだろうなと。松尾さんの頭の中で思い描いているお芝居の理想型がこれだとしたら俺らは無理だなと思いました。(笑)

阿部サダヲ

「矢印小僧」
本格的な個展でびっくりしました! ホワイエにある『ツダマンの世界』の時の屏風の絵がけっこう好きで、松尾さんの絵っておもしろいな、と思っていたんです。お気に入りの一枚は「矢印小僧」。赤い矢印のイヤリングと「矢印良品」(笑)センスが流石です。松尾さん、ぜひ原画売って下さい!!

■皆川猿時

「エイジ」
まさか菅原永二だと思わなくてびっくりしました。(笑)
外国の俳優みたいで、単純に絵がかっこよくて、松尾さんの詩も面白かったです。
松尾さんのことを知っているからか、余計に松尾さんの頭の中がわからなくなってきました。
底知れない人だな、自分の中で松尾スズキっていう人は「わからない」で認識されました。

■荒川良々

「赤ちゃん雲」
ちっちゃくてイイなと思って選びました。松尾さんの個展は好きな絵がたくさんあって、すごい才能の塊でした。

宮崎吐夢

「あめのりょう」
個展を通して、どの絵も素晴らしかったですが、わたしが選んだのはロンドンブーツの亮さんが雨に打たれて土砂降りになっている「あめのりょう」という作品です。自分もいつ何があるかわかりません。土砂降りの雨に降られたりするようなことがあっても、いつか晴れる日をゆめみて生きていかなければなという気持ちになりました。

平岩紙

「あきらかに」
もし松尾さんに出会わずにこの個展に来ていたら「わたしの好きな芸術家を見つけた!」と思うだろうなと感じました。好きな作品がたくさん出てきたのですが、最終的に私が好きな作品は「あきらかに」です。タイトルと一緒に書かれている詩もすてきですし、作品を見ながら、唇が真っ青というのが自分が小学校の時にプール入っていたときを思い出しました(笑)。

<開催情報>
個展「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」

松尾スズキの芸術ぽぽぽい」ビジュアル

12月8日(金)〜15日(金) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)
開催時間:11:00〜17:00

12月8日(金) は13:00〜20:00
12月9日(土)・10日(日) は11:00〜20:00

【チケット料金】
■前売
入場券:1,900円
音声ガイド付入場券:2,500円
未就学児童:無料(日時指定予約必要)

■当日
入場券:2,000円

■音声ガイド
松尾スズキ自身がナビゲートいたします。
会場料金:700円

チケットはこちら:
https://w.pia.jp/t/matsuo60/

松尾スズキ50歳、伝説のひとり芝居「生きちゃってどうすんだ」上映+スペシャルトーク

12月11日(月)・12日(火) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)
18:30 開場 / 19:00 開演

【チケット料金】
価格:3,800円(全席指定)
https://w.pia.jp/t/matsuo60/

【トーク出演】
松尾スズキ(両日共)
司会:上田智子

■トークゲスト
12月11日(月):江口のりこ
12月12日(火):宮藤官九郎

【上映作品】
「生きちゃってどうすんだ」(2012年 ザ・スズナリ
作・演出:松尾スズキ天久聖一
出演:松尾スズキ
映像出演:宮藤官九郎、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、阿部サダヲ宮崎吐夢、猫背椿、皆川猿時、村杉蝉之介、田村たがめ、荒川良々、近藤公園、平岩紙、少路勇介、新井亜樹
声の出演:顔田顔彦、宮崎吐夢星野源

松尾スズキトークセッション〜生きちゃってどうしよう60〜」

12月13日(水)〜15日(金) 東京・スパイラルホール(スパイラル3F)
18:30 開場 / 19:00 開演

【チケット料金】
価格:7,500円(全席指定)

12月13日(水)】
『松尾✕はいり 彼女はもぎり続けた。男はそれをただ見ていた』
出演:松尾スズキ、片桐はいり
司会:皆川猿時、猫背椿
演奏:門司肇(Pf)、河村博司(G)

12月14日(木)】
『松尾✕KERA 電気ロッカーは、スピーカーに足を乗せる夢を見る』
出演:松尾スズキ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ
司会:皆川猿時、猫背椿
演奏:門司肇(Pf)、河村博司(G)

12月15日(金)】
『「告白、ハンパしちゃってごめん!」劇団員が選ぶ、松尾スズキの10大事件簿』
出演:松尾スズキ、池津祥子、伊勢志摩 ほか
司会:皆川猿時
演奏:門司肇(Pf)、河村博司(G)

特設HP:
https://otonakeikaku.net/2023_matsuo60/

「松尾スズキの芸術ぽぽぽい」展示作品