俳優の杏が12月8日、都内で開催された映画「窓ぎわのトットちゃん」の初日舞台あいさつに、大野りりあな、滝沢カレン小栗旬役所広司、八鍬新之介監督と共に出席。出産直後、黒柳徹子が病院に駆けつけてくれたことを明かした。

【写真】大野りりあなのあいさつを見守る滝沢カレン

■「ぜひ劇場で体験していただけたら」とアピール

黒柳徹子が自身の幼少期を描いた自伝的物語を、42年の時を経て映画化。トットちゃん役を大野、ヴァイオリン奏者としての矜持に葛藤するトットちゃんのパパ役を小栗、ママ役を杏が演じた。

黒柳徹子の母である黒柳朝を演じた杏は「実際にお会いしたことはないんですけど、徹子さんと同じかそれ以上にユニークな方なんだろうなと思います。映画においては、トットちゃんを見守る面が全面的に出ています。そちらを大事にしながら演じさせていただきました」と話した。

続けて、映画の見どころについて「冒頭で自由が丘の駅が出てきた時に『当時はこんな駅だったんだ』と思いました。今もある場所ですが、ガラッと変わっているので。こんなにすてきでカラフルな場所があったんだと思うと、すごく感動すると共に、戦争によって色褪せた世の中になっていくのが感じられたので、ぜひ劇場で体験していただけたらなと思いました」と述べた。

■子どもたちを「孫のようにかわいがってくださっています」

また、黒柳徹子から届いた手紙を読み上げる場面も。「杏様へ 母の声をやってくださって本当にありがとうございました。母の声とぴったりでとてもうれしかったです。病院でお会いした偶然が、思い出して見ても楽しかったです。今はパリにお住まい?お元気でね。子どもかわいい?また会いたいわ。じゃあね」と司会が代読した。

これに杏は「すごくうれしかった」と喜び、プライベートの内容について「毎日連絡を取り合っているわけではなかったんですけど、子どもを産んだ直後に、たまたま連絡を取っていたら『私、近くにいるんだけど』と言って、病院に駆けつけてくださったんです」と補足した。

さらに「その時に子どもを見てもらったり、収録の時に子どもにあいさつをさせたりして、孫のように子どもたちのことをかわいがってくださってます。ぜひ、ひ孫まで見ていただきたいなと思っています」と願いを口にした。

◆取材・文=大野代樹

映画「窓ぎわのトットちゃん」の初日舞台あいさつに登壇した杏/撮影:大野代樹