バイエルンは、1月の移籍市場で補強に動かない可能性があるようだ。8日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が報じた。

 バイエルンは現在、選手層が薄いセンターバックの補強を目指しており、“本命”はバルセロナに所属するウルグアイ代表DFロナルド・アラウホだ。積極的にアプローチを仕掛けているものの、バルセロナが交渉に応じる可能性は低く、移籍成立は『まだ非現実的』だという。

 また、バルセロナからアストン・ヴィラに期限付き移籍中の元フランス代表DFクレマン・ラングレも、バイエルンの獲得リストに名前が載っているという。しかし、同選手はレンタル先でレギュラーの座を掴めておらず、今季プレミアリーグでの出場はゼロ。ヨーロッパカンファレンスリーグでのみ起用されていることもあり、バイエルンの“本気度”は低いようだ。移籍市場に精通する『スカイ』のフロリアン・プレッテンベルク記者は、「バイエルンは、今必要だから選手を連れてくるわけではない」と補足している。

 フルアムに所属するポルトガル代表MFジョアン・パリーニャが、1月にバイエルンと契約を結ぶ可能性も低いようだ。パリーニャは2023年夏の移籍市場最終日にバイエルンメディカルチェックを受けたものの、土壇場でクラブ間交渉が決裂。9月にはフルアムと新契約を結んでおり、バイエルンの同選手に対する興味は薄れているようだ。その一方で、28歳の守備的MFに対しては、アーセナルリヴァプールが強い関心を示しているという。

スカイ』はバイエルンに所属するU-21フランス代表FWマティス・テルの去就にも言及。18歳の逸材ストライカーをめぐっては、マンチェスター・ユナイテッドをはじめ、複数のトップクラブがバイエルンに問い合わせているという。しかし、テルはバイエルンにこだわっており、1月の残留を決意しているようだ。

バイエルンがリストアップするアラウホ(左)、パリーニャ(中央)、ラングレ(右) [写真]=Getty Images