映画祭の企画・運営を行うNPO法人なら国際映画祭(所在地:奈良県奈良市)は、2024年2月1日(木)~3日(土)フランスのパリ日本文化会館およびコルシカ島のシネマテークで海外公演を行います。世界中から若手の映画監督を招き、「奈良」を舞台に映画を制作する「NARAtive(ナラティブ)」作品の上映、エグゼクティブディレクターである河瀬直美と、作品の監督によるトークイベント、琉球王国時代から伝承されてきた琉球舞踊及び古典音楽の公演を、国際交流基金の海外派遣助成を受け実施いたします。(助成:国際交流基金)

■NARAtive (ナラティブ)とは

「NARAtive(ナラティブ)」とは「NARA (奈良)」と英語の「Narrative(物語性)」をかけ合わせた造語です。映画が国内外へ飛び出し「奈良の魅力を世界中の人々に届ける」「奈良らしさを映画におさめ語り継いでいく」そんな想いも込められています。なら国際映画祭のコンペティション2部門の受賞者から監督が選出され、実際に奈良の地を訪れて構想、企画します。撮影時は日本の第一線で活躍する映画スタッフやロケ地の地域の人々が支え、「NARAtive」として生まれた作品は、なら国際映画祭でプレミア上映されます。このように「受賞」だけがゴールではなく、次の作品制作にも繋げていくプロジェクトです。地域を巻き込んでの映画づくりは、住民の地域に対する愛着と、他の地域から来た人々との新たなコミュニケーションを生み出します。奈良市ふるさと納税も活用されるなど「地域住民」×「地方行政」×「映画スタッフ」が一体となって取り組み、2010年のプロジェクト開始から2023年現在まで に8つの市町村と協働し、8作品が制作されています。

NARAtive詳細 :https://narative.jp/

奈良市ふるさと納税詳細 :https://nara-iff.jp/join/join-05/

奈良市ふるさと納税企業版詳細:https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/4/118938.html

■NARAtive作品 -文化と芸術の都-フランス・パリ/コルシカ・シネマテークにて

カンヌ国際映画祭の開催国であり、文化と芸術の都であるフランスにてNARAtive海外上映を行います。パリ日本文化会館にて2012年NARAtive作品 『祈 -inori-』を、そして地中海に浮かぶコルシカ島のシネマテークにて、『祈 -inori-』『ひと夏のファンタジア』『再会の奈良』『東の狼』の上映を行います。

※上映作品は変更の可能性があります。

『祈 -inori-』は、第1回なら国際映画祭2010で最優秀賞を受賞したペドロ・ゴンサレス・ルビオ監督(メキシコ)が奈良県十津川村で撮影した作品で、2013年のスイス・ロカルノ国際映画祭の新鋭部門にて最優秀グランプリを受賞しました。上映後にはペドロ監督と、なら国際映画祭エグゼクティブディレクターである河瀬直美によるトークイベントを実施、沖縄伝統芸能の鑑賞をお楽しみいただきます。

今回の上映は国際交流基金助成の下、開催されます。

■【国際交流基金(海外派遣助成)】とは

日本の芸術や文化の海外への紹介や文化芸術分野における国際的な貢献を目的として、海外において公演、講演、デモンストレーション、ワークショップ等の文化芸術事業を実施する際、渡航する芸術家や日本文化諸分野の専門家等に対し、経費の一部を助成。

国際交流基金HP:https://www.jpf.go.jp/

■『祈 -inori-』

上映日時 :2024年2月2日(金)18:00~(現地時間)

上映場所 :パリ日本文化会館

監督 :ペドロ・ゴンザレス・ルビオ(メキシコ

撮影地 :奈良県十津川村/2012年

出演 :十津川村のみなさん

ストーリー :山深い奈良県十津川村にある小さな集落、神納。若者たちは街へ出て行き、かつて賑わいを見せた村はひっそりとし、数少ない村人たちが暮らしている。自然とともに生きる人間本来の営みが受け継がれているその生活は、繰 り返される「生命」の循環を直視する。人間の考える”発展”の先に在るものが静かに問われてゆく。

作品詳細 :https://onl.bz/hqxKxcN

■【パリ日本文化会館とは】

パリ日本文化会館は、1997年の開館以来、国際交流基金の海外における最大級の日本文化の発信拠点として、日仏・官民共同で、文化と芸術の都パリから日本文化の発信を行っています。伝統文化からポップカルチャーまで、展示、舞台公演、映画、日本研究者を中心とした講演会、図書館、子ども向け事業、アトリエ事業等多角的に紹介すると同時にマンガ、茶道、書道、いけばな、着物、和食に日本酒等様々な体験講座や日本語講座も実施しています。

URL:https://www.mcjp.fr/ja

■コルシカ島のシネマテークにて上映するNARAtive作品

地中海に浮かぶコルシカ島のシネマテークにて、下記NARAtive作品を上映します。

作品詳細 :https://narative.jp/films

『祈 -inori-』監督:ペドロ・ゴンザレス・ルビオ(メキシコ)撮影地:奈良県十津川村/2012年

『ひと夏のファンタジア』監督:チャン・ゴンジェ(韓国)撮影地:奈良県五條市/2014年

『東の狼』 監督:カルロス・M・キンテラ (キューバ)撮影地:奈良県東吉野村/2016年

『再会の奈良』 監督:ポンフェイ(中国)撮影地:奈良県御所市/2020年

上映日時 :2024年2/1(木)~2/3(土)※詳細は決定次第なら国際映画祭HPでお知らせいたします。

上映場所 :コルシカ・シネマテーク ttps://www.casadilume.corsica/

■琉球の伝統芸能を通じて紡ぐ、世界平和の想い

なら国際映画祭では、2022年の沖縄返還50年の節目に合わせて「沖縄特集」をテーマとしたフェスティバルを開催した経緯があります。戦争や新型コロナウィルスの影響で世界情勢が混乱し、分断される中で、平和への想いが強く深まる企画となり、話題を呼びました。未だ世界が混沌とする中、今回はフランスの地で、日常と平和を見つめ直す機会を創出するべく、琉球王国時代から伝承されてきた琉球舞踊及び古典音楽の公演を行います。出演するのは、琉球の伝統芸能界で期待される若手グループ「リュウカツチュウ」。「沖縄にいなくても、伝統に触れる場所をつくりたい」そんな想いから芸術文化活動が制限された2020年10 月感染症流行(コロナ)の真っ只中より、活動を開始。「海だけじゃない首里城だけじゃない、沖縄の宝もの。消えてなくなりそうだった、カタチのない宝もの」をコンセプトに伝統芸能をはぐくむ当事者の目線から沖縄を発信、実演活動に取り組んでいます。

リュウカツチュウ構成メンバー(写真左から)

町田 倫士 琉球箏曲/国指定重要文化財 組踊 地方

高井 賢太郎 琉球舞踊/国指定重要文化財 組踊 立方

棚原 健太 歌三線/国指定重要文化財 組踊 地方

■NARAtive撮影地ネットワーク協議会とは

「NARAtive撮影地ネットワーク協議会」とは映画の舞台となった、奈良市橿原市十津川村五條市・東吉野村・天理市・御所市・川上村の8つの市町村が連携した協議会です。NARAtive作品の制作前はロケーションハンティング、各種調整、期間中はボランティアやエキストラとして地域住民の方々に積極的に関わっていただくなど、地域を巻き込んでの映画制作の要の役割を担っています。完成した作品の中のそれぞれの地域の風景は、年月を経ても色褪せることなく、地域の財産となります。またロケーション巡りでの観光客の誘致など、地域の経済にも寄与していくことを目指しています。

NARAtive 各市町村の魅力:https://narative.jp/location/

■『祈 -inori-』 ペドロ・ゴンザレス・ルビオ監督

1976年メキシコ生まれ。ニューデリー在住中の16歳のときにビジュアルアートの世界を志す。メキシコシティでメディアを学んだ後、ロンドンフィルムスクールに入学。2005年、ドキュメンタリー「TORONEGRO」の共同監督を務める。ユカタン半島滞在中に監督として単独デビューを果たした。「ALAMAR」(2009年)が世界各国で15の賞を受賞。メキシコにて劇場公開・DVD販売(2013

奈良県主催『南からの風』 3都市 -東京/名古屋/大阪- 巡回上映

MoMA ニューヨーク近代美術館・河瀬直美回顧展にて上映(アメリカ)

■河瀬直美プロフィール

生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、世界各国の映画祭での受賞多数。1997年『萌の朱雀』にて史上最年少で第50回カンヌ国際映画祭「カメラ・ドール」受賞。2007年『殯の森』で第60回カンヌ国際映画祭「グランプリ」受賞。2020東京オリンピックの公式記録映画監督。202 1年よりユネスコ親善大使を務め、2022年には「Granndvoyage with Africa」プロジェクトを立ち上げ、アフリカの女性監督の市場拡大に貢献。2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー。シニアアドバイザー兼務。

代表作に『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など。映画監督の他、CM演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続けている。プライベートでは野菜やお米を作る一児の母。(@LESLIE KEE)

公式サイト : http://www.kawasenaomi.com/ ※過去の作品詳細もこちらより

Instagram : https://www.instagram.com/naomi.kawase/

       https://instagram.com/kumie_official ※事務所アカウント

X(旧Twitter) : https://twitter.com/KawaseNAOMI

ラジオ番組 :アルファステーションFM京都 「UNDER THE TREES」毎週日曜17:00~18:00 https://fm-kyoto.jp/information/info-90570/

■特定非営利活動法人なら国際映画祭概要

団体名 :特定非営利活動法人なら国際映画祭

所在地 :奈良市花芝町17番地 サン・ふくむらびるpartI 201号室

事業内容 :映画祭の企画・運営

設立:2010年

HP :https://nara-iff.jp

YouTube :https://www.youtube.com/@naraiff

Instagram :https://www.instagram.com/naraiffnaraiff/

■なら国際映画祭サポーターズクラブ

なら国際映画祭では映画を通して「次の芽」を育んでくださるサポーターを募集しています。サポーターズクラブ(3種類)にご入会いただくと「なら国際映画祭」のほか、毎月1作品上映の「ならシネマテーク」「尾花座復活上映会」「星空上映会」などの作品を全て無料で鑑賞いただけます。

詳細:https://nara-iff.jp/news/2510/

配信元企業:特定非営利活動法人 なら国際映画祭

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