どうやって盗んだの!?

近所の基地から盗まれたミサイルを押収!?

ベネズエラ国家警備隊は2023年12月3日、グアリコ州フリアン・メラド市のパロセコ地区にある不審な人家を捜索し、R-73空対空ミサイルの訓練弾(模擬弾)と思われる物体を押収しました。

このミサイルは、同国が運用するロシア戦闘機であるSu-30MK2(NATOコードネームフランカーG)用のものとなっています。

当局はこれが、数キロ先のディアブロス第11航空戦闘機群が駐留するマヌエル・リオス空軍基地から盗みだされたものだと断定し、盗んだと思われるベネズエラ人を逮捕したとのことです。

R-73は旧ソ連ロシア製の赤外線を使った撃ちっぱなしでの誘導が可能な空対空ミサイルで、NATOなど、いわゆる西側諸国ではAIM-9サイドワインダー」シリーズに相当するミサイルです。

Su-30MK2は同国が運用する戦闘機の中では最新鋭で、押収品が模擬弾とはいえ軍事機密には変わりありません。そう易々と持ち出せるものではないため、現地報道によると、動機やどのように入手したのか、容疑者の取り調べが続いているそうです。

ベネズエラ空軍が運用しているSu-30MK2(画像:ベネズエラ空軍)。