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 大型犬のグレート・デーンは平均すると一度に6~10匹程度の子犬を産む。たくさんの子を授かったグレート・デーンのジャーニーは、あふれんばかりの母性で子犬たちの面倒を見ていた。

 だが時期が来て、全ての子が永遠の家にもらわれて行ったとき、ぽかんと心に穴が開いてしまい、悲しみに沈んだ。

 だが、その後偶然にも母親に放棄された子鹿と出会ったことで、ジャーニーはまだたくさん残されている母性を発揮した。

 どんなときも子鹿に寄り添い、我が子同然に甲斐甲斐しく世話をするジャーニーと子鹿の間には、特別な絆が芽生えた。

 やがて野生に戻された鹿だったが、母親代わりとなってくれたジャーニーを決して忘れてはいなかった。

【画像】 子犬と離れ離れになった母犬が孤児の子鹿と出会う

Family Find Their Runaway Dog. But She Wasn’t Alone

 何匹かの犬を飼っているTikTokユーザーのラリサさんは、そのうちの1匹でグレート・デーンのジャーニーが子犬を産んだ様子を投稿した。

 ジャーニーは母親としての母性本能を発揮させ、かいがいしく我が子の世話をしていた。

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 だが、子犬たちが永遠の家を見つけて去って行ったとき、ジャーニーの心は悲しみに沈んだ。

 「子供たちはどこにいってしまったの?」とジャーニーはは我が子を探がすために家から逃げ出してしまったという。

 だがそこでジャーニーは運命の出会いを果たしたようだ。

 後にラリサさんによって発見されたジャーニーの傍らにはまだ幼い小鹿が寄り添っていたのだ。

再び母になり子鹿の世話をしたジャーニー

 偶然ひとりぼっちの子鹿を見つけたジャーニーは、放っておくことができなかった。まだありあまる母性は子鹿に向けられていた。

 どうしても子鹿のそばを離れようとしないジャーニーに、ラリサさんはしばらくの間子鹿を家で世話することに決めた。

 ジャーニーは、バッキーと名付けられた子鹿の母親代わりになれたことに喜びを隠せないようだった。

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 もう二度と我が子を失いたくないと思っているのか、ジャーニーはいつもバッキーから目を離すことなく付きっ切りで寄り添い、守った。

 ラリサさん一家も、ジャーニーとともにまだ幼いバッキーの世話を献身的に行った。ラリサさんの子供たちは交代で哺乳瓶のミルクを与え、愛情を注いだ。

 バッキーはとてもフレンドリーな性格で、すぐに一家に懐いた。

 一家の他の犬たちや子供たちと一緒になって遊び、いつも最後には母親代わりのジャーニーのもとへ戻った。

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野生に戻っていったバッキーが仲間を連れて会いに来た

 ラリサさんは、ジャーニーバッキーの特別な絆を理解しながらも、いずれはバッキーを野生へ戻してやりたいという思いがあった。

 ジャーニーがとても悲しがることがわかっていたが、自然で暮らせるまでに成長したバッキーと別れの時を迎えた。

 その後、一家はバッキーから嬉しいサプライズを受けた。バッキーは自然界で仲間になった鹿たちを連れて、挨拶に家に来てくれたのだ。

その行為は、「離れちゃったけど、あなたはひとりじゃないよ。いつも一緒だよ」とジャーニーに伝えようとしてくれているかのように、私には思えました。(ラリサさん)
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 ジャーニーにとっては、これほどうれしいことはないだろう。今、ラリサさんの家はバッキーの仲間の野生の鹿たちが集まる場所となっているようだ。

 ジャーニーバッキーの間に育まれた絆は、これからもより一層強く築き上げられていくことだろう。

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References:Great Dane mama who’s missing her babies brings home a new ‘little one’/ written by Scarlet / edited by parumo

 
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