ツボ押しで婦人科系の悩みを解決!

東洋医学に伝わる「ツボ」を押すことで、身体と心の状態を体表に現す症状を改善できます。

顔と頭にある約140個のツボのなかから、今回は生理痛・生理不順を解消するつぼを紹介します。乱れやすい女性ホルモンのバランスや婦人科系の悩みに働きかけるツボ押しは、ぜひ覚えておきたいですね。

ツボとは?詳しく知りたい人はまずこちらから!
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生理痛を解消するツボ

骨盤回りの硬さは、生理トラブルの大きな原因。

ゆるめることで自律神経が整い、ホルモンバランスにもいい影響を与えます。

①上髎(じょうりょう)
②次髎(じりょう)
③中髎(ちゅうりょう)
④下髎(げりょう)

骨盤の真ん中にある骨の周辺に並ぶ上髎・次髎・中髎・下髎のツボをまとめて、八髎穴(はちりょうけつ)と呼びます。

⑤三陰交(さんいんこう)

くるぶしの中心から指4本分上がったところ。ホルモンバランスを整え、血流も促します。生理中の頭痛にも効果があります。

★「膀胱経」「脾経」は身体のどこを通っている?
詳しくはこちら→ツボとツボを結んでいる線は何?

【2人でケアする生理痛解消のツボ】

うつぶせに寝てもらい、横に座ります。骨盤の真ん中の骨の両側に両手の親指の腹を当て、上髎・次髎・中髎・下髎のツボを順に押していきます(写真は上髎・次髎)。
手のひらをツボのあたり全体に当て、押してもよいでしょう。

仰向けに寝てもらい、三陰交(さんいんこう)のツボに両手の親指の腹を当てて押します。

生理痛の強い人はここが硬く、痛みを感じることが多くなっています。

生理不順を解消するツボ

日常生活のさまざまな影響を受けて女性ホルモンは乱れやすいもの。

ホルモンバランスや婦人科系の症状の改善もツボ押しの得意分野です。

過労やストレスは生理不順の要因となることが多く、精神的に不安定だったり、イライラしがちだとリズムが乱れてしまいます。

①百会(ひゃくえ)
②印堂(いんどう)

百会と印堂は精神面から生理の不調にアプローチ。百会は自律神経を安定させてホルモンバランスを整えます。印堂の奥には理性をコントロールする前頭葉があり、女性ホルモンとかかわりの深い視床下部と松果体(しょうかたい)もあります。

③三陰交(さんいんこう)
④太衝(たいしょう)

三陰交は肝経、脾経、腎経の3つが交わることからその名がつき、婦人科系のトラブルには欠かせないツボ。

また、「肝」の機能も生理とかかわるため、肝経の太衝も効果的なツボです。

1.【生理不順を解消する頭のツボ】百会(ひゃくえ)

耳の先端から頭頂へ向かってまっすぐ結んだ頭の中心点。女性ホルモンの分泌と大きくかかわる、自律神経に働きかけるツボです。

両手の4本の指の頭をM字のかたちでツボに当て、押し込むようにして刺激します。片方の手根を使って押してもよいでしょう。

2.【生理不順を解消する顔のツボ】印堂(いんどう)

眉間の中央のややくぼんだところ。

チャクラ」としても有名な場所で、精神を落ち着かせます。眉間のしわ、顔色の悪さにも効果があります。

手をU字のかたちにし、3本の指を額に置いて支えながら、親指の腹をツボに当てて気持ちいいと感じる程度に押します。

3.【生理不順を解消する足のツボ】三陰交(さんいんこう)

くるぶしの中心から指4本分上がったところ。「女三里」という異名をもち、婦人科系の悩みに広く働きかける女性の頼れるツボです。

足首を抱えるようにして、両手の親指の頭をツボに当てて押します。妊娠初期にここを刺激するのは避けてください。

4.【生理不順を解消する足のツボ】太衝(たいしょう)

足の甲の親指と人差し指の骨が交わるあたりのくぼみ。

肝機能に働きかけます。二日酔い、眼精疲労、イライラなどにも効果があります。

親指を足の裏に置き、3本の指をツボの位置に当てて、フックのようにつかみながら、押し込むように刺激します。

生理痛や生理不順を解消するツボを紹介しました。日々のストレスなどで影響を受けやすい婦人科系の悩みに対処するツボ押しで、しっかりケアしていきましょう。

生理痛・生理不順に効く!お悩み別ツボ紹介