大谷は10年総額7億ドルという超大型契約を結んだ(C)Getty Images

 現地時間12月9日(日本時間10日)、今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、世界中が注目した二刀流スター・大谷翔平の去就は、ドジャースとの10年総額7億ドル(約1014億円)で決着した。

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 大争奪戦となった大谷の獲得レース。移籍先候補にはエンゼルス残留も含めて、ドジャースブルージェイズジャイアンツカブスなど様々な球団の名前が挙がっていた。常勝軍団との契約で終止符が打たれたが、ドジャースの地元メディア『Dodgers Nation』は、大谷獲得の舞台裏を明かしている。

 同メディアは複数の関係者の話から、「ドジャースは、スポーツ史上最も高額な取引を成立させるため、最後の24時間でショウヘイ・オオタニへのオファーを引き上げた」と伝えた。「ドジャースとオオタニの間の7億ドル(スポーツ史上最高額)の契約は金曜日(現地時間8日)時点では、議題に上がっていなかった。最後にドジャースが1億ドルもの大幅な金額を引き上げたと見られている」という。

 また、大争奪戦が決着した際の舞台裏については「オオタニ側は移籍先の候補を絞った後、ブルージェイズ以外の”最終オファー”のドアを閉めていなかった。複数の情報筋が語ったところによると、オオタニ側はドジャースに対して、競合するオファーと同等かそれ以上のオファーを出す権利を最後の最後まで与えたという」と当時の状況を記載。ブルージェイズから条件を提示された後も、ドジャースにはチャンスが残されていたようだ。

 そして、最終的に契約金額を引き上げたドジャースの“最終オファー”が合意の決め手になったと、同メディアは伝えた。

 大争奪戦となった大谷の獲得レースはドジャースに軍配が上がったが、最後の最後までどちらに転ぶのか分からなかったようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「ドジャース・大谷翔平」誕生までの舞台裏を地元メディアが明かす「最後の24時間で引き上げた」