株式会社河出書房新社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小野寺優)は、カタリン・カリコ著『ブレイクスルー 科学者カタリン・カリコ自伝』(原題=Breaking Through: My Life in Science)の日本語版出版権を取得いたしました。発売は、2024年春ごろの予定です。

カタリン・カリコ氏(Photo:Vilcek Foundation M Hamilton Visuals)

コロナ禍から世界を救ったmRNAワクチン。その開発の基礎となる遺伝物質「mRNA(メッセンジャーRNA)」研究を長年続けてきたカタリン・カリコ氏が、本書『ブレイクスルー 科学者カタリン・カリコ自伝』で自らの人生を綴ります。いま最も注目される科学者による待望の著作です。

共産主義下のハンガリーの田舎町に生まれた少女が科学者となり、結婚・出産を経て、研究を続けるため渡米。この間、数々の不当な扱いを受けながらも、科学への揺るぎない情熱を持っていたことからカリコ氏は40年以上ものあいだ研究を続けることができました。家族や仲間に支えられながら、不可能にも思われた“ブレイクスルー”にいたるまでの歩みをカリコ氏本人が記します。新型コロナワクチンに止まらないmRNA研究の今後の応用可能性や、科学界・一般社会への提言も収録します。

科学者のみならず全ての人に不屈の精神の力を伝える、強力なメッセージが込められた一冊です。

原書の書影

* 原書 “Breaking Through: My Life in Science” は、アメリカのCrown(Penguin Random House)より、2023年10月10日に発売されました。

■各界からの推薦

科学やイノベーションや不屈の精神が世界を変えるなんて、と疑う人は、この本を読むべきだ

--ビル・ゲイツマイクロソフト社共同創業者)

苦境から立ち直る力と揺るぎない信念の力があることの、心奪われる証拠

--ジェニファー・ダウドナ(アメリカの化学者・生物学者。2020年ノーベル化学賞受賞。ゲノム編集技術「CRISPR-Cas9」開発者)

カリコが証明した科学のブレイクスルーのためのレシピ

--エルノー・ルービックルービックキューブ発明者)

■著者紹介

カタリン・カリコ(Katalin Karikó)

1955年生まれ。ハンガリー出身、アメリカの生化学者。ペンシルヴェニア大学客員教授。独ビオンテック社顧問。

40年以上にわたる研究を経て、ドリュー・ワイスマンとの共同研究で遺伝物質「mRNA」を医療に応用する技術を開発。ファイザー/ビオンテックおよびモデルナの新型コロナワクチンの開発に貢献した。その功績を称えて、2023年、ノーベル生理学・医学賞をワイスマンとともに受賞。

■書誌情報

書名:ブレイクスルー 科学者カタリン・カリコ自伝(仮題)

著者:カタリン・カリコ

訳者:笹山裕子

仕様:四六変型判/並製/352ページ予定

初版発売日:2024年 5月ごろを予定

予価定価:2640円(本体2400円)

配信元企業:河出書房新社

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