アイティフォーは12月8日めぶきフィナンシャルグループで、個人ローン業務支援システム「SCOPE」の自動審査機能が12月13日に稼働開始すると発表した。

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 自動審査機能は、SCOPEに三菱総合研究所(MRI)が提供する「審査AIサービス」を組み合わせて実現した機能。審査AIサービスに搭載するAIモデルは、人間(審査官)が従来行っていた融資審査の諾否判定を学習している。こうしたサービスと連携することで、審査の自動化を促進し、審査業務のDXを支援する。

 めぶきフィナンシャルグループは、2019年からSCOPEを利用しており、21年からは個人ローン審査業務への審査AI導入による効率化・与信業務合理化を計画。そこでアイティフォーでは、めぶきフィナンシャルグループのグループ会社である常陽銀行足利銀行の融資審査に審査AIサービスを用いる提案を行ってきた。

 自動審査機能は、申し込みを受け付けた各審査案件に対して、AIモデルによって承認確率を算出し、この値に応じてSCOPE側で業務フローを制御する。これにより、全体の50~80%程度の案件について人の審査を介さずに自動かつリアルタイムでの審査回答が可能になる。

 審査AIサービスのAIモデルは、諾否判定に必要なすべての情報を用いて各金融機関のクレジットポリシーを再現するため、従来の信用スコアリング+システム上のルールチェックによる方式などと比較して、大幅に自動化率が向上する。

 めぶきフィナンシャルグループは今後、ウェブ受付システムの刷新による非対面チャネルの強化と審査効率化、顧客利便性の向上による取引の拡大を目指すため、ローンウェブ受付システム「WELCOME」の導入を検討している。アイティフォーは、引き続きSCOPEを中心にBPRソリューションを提案するなど、めぶきフィナンシャルグループの個人ローン審査業務をトータルで支援していく。

めぶきフィナンシャルグループで「SCOPE」の自動審査機能が稼働