2023年12月10日、日本一の里山と言われている川西市北部の黒川地区にある徳林寺で、参拝者に大根を振る舞う2回目の「黒川大根炊き」が行われた。大根炊きは寺院などで大根を煮たものを参拝者に振る舞い、仏前に備える行事である。約450人の方が訪れ、無病息災を願った大根を味わった。

 

黒川だいこん炊き

 同イベントは、今年で2回目の開催。従来は成道会(お釈迦様の悟られた日)に合わせて、村の人達が12月の初旬に徳林寺に大根を納めていた。その後、集められた大根に「無病息災・厄除け・長寿」を祈祷し、村人に振る舞われていた。

 この日、黒川地区で伝統の炭焼きを守り続けている生産者と集落の徳林寺檀家の人々の協力もあり、「参拝者の無病息災を願い、無事に新しい年を迎えてもらいたい」との思いから、黒川で収穫された大根を使い約350杯が無料で振る舞われた。

黒川だいこん炊き

 また、境内では、黒川地区の住民による栗ご飯やお餅、原木椎茸などの販売も行われた。会場では、大根のおいしさへの感謝と新年への思いについて参拝者が語り合い、大きな笑顔で包まれた。

 参加者は、「今年は少し暖冬ですが、体の芯から温まりました。こんな縁起のいい大根を食べさせていただいたので、来年はきっといい1年になるに違いありません」などと話した。

黒川だいこん炊き

※徳林寺

 「日本一の里山」と言われている川西市黒川にたたずむ曹洞宗の寺院。450年前(安土桃山時代)に梅庵榮春大和尚によって開山。悠久の時代には、「徳を授けるお寺」として栄えた。

配信元企業:川西市

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