満島ひかりが主演を務め、岡田将生が共演するサスペンス映画『ラストマイル』が、2024年夏に公開されることが決定。ティザービジュアル、30秒のティザー映像が解禁された。

【動画】満島ひかり&岡田将生、『アンナチュラル』『MIU404』の世界と交錯 『ラストマイル』ティザー映像

 塚原あゆ子(監督)×野木亜紀子(脚本)で贈る同作は、ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線上で物語が展開する(シェアード・ユニバース)、完全オリジナルのノンストップサスペンス。

 11月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、世界的なショッピングサイト最大手から配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく。

 関東の4分の3を担う巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか。残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか。巨大な流通システムという血液のように大事な生命線は止めずに爆弾を見つけ出し、どうやって犯人を見つけ出して、止めるのか。それぞれの謎が解き明かされるとき、この世界の隠された真の姿が浮かび上がる―。

 主演は、これまで4度日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した満島ひかり。昨年、『First Love 初恋』(Netflix)で多くの視聴者を魅了したことも記憶に新しい彼女が、本作では、事件の舞台となるショッピングサイトの関東センター長・舟渡エレナを演じる。

 満島演じるエレナに振り回されながらも事件解決に奔走する同センター・チームマネージャー、梨本孔(なしもとこう)役は、映画『ドライブ・マイ・カー』での演技が国内外で高く評価された岡田将生。満島とは『悪人』以来、14年ぶりの共演。満島と岡田は、本作が初の塚原あゆ子監督作品への参加となる。

 メガホンをとる塚原あゆ子は、『アンナチュラル』、『MIU404』、『最愛』(いずれもTBS系)など数々のドラマの演出を手掛け、現在オンエア中の『下剋上球児』(TBS系)も担当。映画デビュー作となった『コーヒーが冷めないうちに』、今年公開した『わたしの幸せな結婚』に続く、塚原監督の最新作となる。脚本の野木亜紀子は、『アンナチュラル』、『MIU404』、『フェンス』(WOWOW)などを手掛け、映画『罪の声(塩田武士原作)』で第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。

 塚原×野木のコンビにより生み出された『アンナチュラル』と『MIU404』は、放送話数を重ねるごとに、その緻密なストーリー展開で人気に火が付き、最終回での視聴率が『アンナチュラル』(13.3%)、『MIU404』(14.5%)と、ともに高視聴率をマーク。放送後には多数の関連ワードがエックス(旧ツイッター)でトレンド入りするなど大きな話題に。さらに2作品とも、優れたテレビ番組に送られるギャラクシー賞や、放送文化基金賞などの賞を受賞した。その人気は日本だけにとどまらず、『アンナチュラル』は韓国でのリメイク版制作も決定するなど、世界各国に広がっている。

 公開決定と併せて、ティザービジュアルと30秒のティザー映像が解禁。ティザービジュアルは、強いまなざしで前を見つめるエレナ(満島)と梨本(岡田)を捉えたもの。決意を感じるその表情から、この2人がどのように事件の収拾にあたり、この世界の真の姿にたどり着くのか、想像を掻き立てられるデザインに仕上がっている。

 特報映像は、ショッピングモール内での爆発と「届いた荷物は、爆弾だった―」という言葉で、一気に息つく暇もない展開に。連続爆破事件の発生により、本来止まることを許されない流通システムが危機を迎える様子のほか、エレナ(満島)が震えて涙ぐむ姿、荷物を運ぶベルトコンベアーを見つめながら「止めませんよ、絶対」と言い切る姿などが収められ、作品の緊張感が伝わる映像となっている。

 本作について、満島は「主人公・舟渡エレナの選択したことの続きはまだ、私の毎日の中にもあります。私たちの日常で、身の回りで起こっている止められない現実。一人の力では動かせない苦しさの連鎖。観る方がどんな気持ちになって、どんな余韻で日々をすごしてゆくのか、そんなことを想う映画でした」、岡田は「この映画から皆さんが受け取る、感じ取るものは様々だと思いますが、こんなにもワクワクする映画もないかと思われます」と、それぞれコメント。

 塚原監督は「連ドラと同じ世界線での3作目ですが、今回は『夜にポチッと注文した荷物が、貴方に届くまで』のお話です。ビールとポップコーンにあう映画にしようと始まった作品です」、脚本の野木は「21年のはじめ、どんな映画がいいか塚原監督に訊ねたら『宅配荷物が爆発する話は? 物流が止まると大変』とのこと。そのワンアイデアで1本書きました。無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、スクリーンで堪能してください!」と、メッセージを寄せている。

 映画『ラストマイル』は、2024年夏全国公開。

※キャスト、監督、脚本家のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

満島ひかり(舟渡エレナ役)

『ラストマイル』の主演が私で良かったのか、今もまだ自信を持てないでいますが、塚原あゆ子組に参加してみたいという前のめりな気持ちが勝り参加しました。塚原さんの人気は見て聞いていましたが、撮影が終わった今も、また共に現場を過ごしたいと感じる、魅力的な監督さんです。

野木さんの脚本マジックには、今作でもほぅと唸らされるところがあります。感情をあまり描いていないのに、登場人物たちが状況に没頭することで、隙間からその人だけの気持ちを感じられる。難解な本でしたが、監督や岡田さんと謎を解いてゆく撮影現場は面白いものでした。

共演は14年ぶりでしょうか? やっぱり岡田将生さんは不思議な佇まいを持つ俳優さんで、彼にしか出せない品性とおかしみをとても素敵に感じます。柔らかいのに男性らしい、岡田さんの背中に何度か助けて貰いました。静かなるサポートに、感謝しています。

撮影中も、終えたあとも、完成作を一足先に観た今も、映画『ラストマイル』は物語が決まりきらずに動いている感じがします。あまり持ったことのない感想です。主人公・舟渡エレナの選択したことの続きはまだ、私の毎日の中にもあります。私たちの日常で、身の回りで起こっている止められない現実。1人の力では動かせない苦しさの連鎖。観る方がどんな気持ちになって、どんな余韻で日々をすごしてゆくのか、そんなことを想う映画でした。

岡田将生(梨本孔役)

念願のチームに参加させて頂きました。どんな役でも参加したいと熱望していたのがようやく叶い、そしてとても難しい役を頂き、現場では常に頭を抱えながら監督と満島さんと、この難しい脚本に臨ませてもらいました。脚本の野木さんとは以前お仕事させてもらってからだいぶ時間が空いたのですが、この脚本の密度が濃すぎて重たい何かを渡された感じでした。

満島さんも10年以上ぶりでして、この方の前で嘘がつけない。見透かされる。こんなにも自由に、嘘がなく、カメラの前に立つ姿は見惚れてしまうほど素敵でした。この映画から皆さんが受け取る、感じ取るものは様々だと思いますが、こんなにもワクワクする映画もないかと思われます。期待して待っていただけたら嬉しいです。

■塚原あゆ子(監督)

この度、素晴らしいキャスト・スタッフに集まっていただき、野木さんとの映画が実現しました。連ドラと同じ世界線での3作目ですが、今回は「夜にポチッと注文した荷物が、貴方に届くまで」のお話です。ビールとポップコーンにあう映画にしようと始まった作品です。ワクワクドキドキしながら楽しんで貰えたら嬉しいです。

野木亜紀子(脚本)

お待たせしました、3作目です。法医学者、機捜刑事ときて、今回は会社員。21年のはじめ、どんな映画がいいか塚原監督に訊ねたら「宅配荷物が爆発する話は? 物流が止まると大変」とのこと。そのワンアイデアで1本書きました。

憧れの満島ひかりさんを召喚することに成功、久方ぶりの岡田将生さんも来てくれて、幸せな座組が実現しました。無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、スクリーンで堪能してください!

映画『ラストマイル』ティザービジュアル (C)2024「ラストマイル」製作委員会