俳優の横浜流星が11日、都内で行われた「第48回報知映画賞」表彰式に出席。映画『ヴィレッジ』、『春に散る』の演技に対して主演男優賞を贈られた。表彰式には映画『春に散る』でダブル主演を務めた佐藤浩市が祝福に駆けつけた。

【写真】祝福に駆け付けた佐藤浩市と笑顔を見せる横浜流星

 報知新聞社が制定する「報知映画賞」は、国内映画賞レースの先陣を切って発表される映画賞。表彰式には横浜のほか、主演女優賞の綾瀬はるか、助演男優賞の磯村勇斗、助演女優賞の二階堂ふみ、監督賞の山崎貴、新人賞のアイナ・ジ・エンドらも出席した。

 映画『春に散る』は、沢木耕太郎の同名小説の映画化で、横浜と佐藤のダブル主演作。横浜は不公平な判定で負けて心が折れていたボクサー・黒木翔吾を、佐藤は不公平な判定で負け米国へ渡り、40年ぶりに帰国した元ボクサー・広岡仁一を演じた。横浜は撮影後にボクシングのプロテストを受験し、C級ライセンスに合格した。

 表彰式には佐藤が駆けつけ、横浜に花束を贈呈。二人は笑顔でグータッチをし、横浜の受賞を喜んだ。佐藤は「おめでとう」と笑顔を見せ「今回の役に関しては、何か自分自身とシンクロさせながらたぶん流星は戦ったんじゃないか。撮影終わってからのプロテストを受けるという、それが彼の中での真の決着の仕方ということだったと思う」と言葉を贈った。横浜は佐藤に感謝をしながら、10日に誕生日を迎えた佐藤を「お誕生日おめでとうございます」と祝福した。

 横浜は映画『春に散る』に関して「浩市さんと出会い、たくさんのことを学ばせていただきましたし、自分が格闘家を目指していたからこそリスペクトを持ってボクシング指導の松浦(慎一郎)さんを始めとした方々と共にリアルを追求しました」と告白。横浜は「精神的に追い込んだ『ヴィレッジ』、肉体的に追い込んだ『春に散る』。2作品とも自分の中でとても思い入れの強い渾身の作品になっているので、2作品を評価していただきうれしく思います」と改めて受賞の喜びをかみしめ「これからも芝居と向き合い、心に残る作品をみなさんに届けられるように精進します」と意気込んだ。

 第48回報知映画賞の受賞作・受賞者は以下の通り。

■作品賞・邦画部門:『月』(監督:石井裕也
■作品賞・海外部門:『グランツーリスモ』(監督:ニール・ブロムカンプ
■アニメ作品賞:『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
■主演男優賞:横浜流星(『ヴィレッジ』『春に散る』の演技に対して)
■主演女優賞:綾瀬はるか(『レジェンドバタフライ』『リボルバーリリー』の演技に対して)
■助演男優賞:磯村勇斗(『月』の演技に対して)
■助演女優賞:二階堂ふみ(『月』の演技に対して)
■監督賞:山崎貴(『ゴジラ-1.0』の演出に対して)
■新人賞:アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』の演技に対して)

横浜流星、「第48回報知映画賞」授賞式に登場  クランクイン!