ホンダ初代「オデッセイ」を懐かしの90年代カスタム!「無限」フルエアロで蘇るユーロスポーツスタイルとは

ネオ90年代スタイル

ネオ90’sをテーマに、7年かけて探し出した初代後期のホンダオデッセイ」をUS前期ルックに仕立て上げた大阪府堺市の中島裕也さん(43歳)。かつて3代目RB1型オデッセイに乗っていたというオーナーがカスタムした愛車をみていこう。

ついに旧車ブームが到来?

ワゴン&ミニバンが最も華々しかったのは、90年代初頭ごろのこと。とくにミニバンは「エスティマ」、「オデッセイ」、「ステップワゴン」とヒット作が続々と生まれて、それらは現在でも現役で大活躍している。

つまり誕生から現代までに、すでに30年以上が経過しているということで、そうなると初期の個体はそれなりにクラシックで、旧車と呼んでもおかしくはないほどの歴史を刻んでいることになる。そんな旧車を、コンディションの良い個体を探し出し、復活させるというアプローチは今だからこそアリなのだ。

無限で統一されたエアロ

エクステリアをみていくと、ベース車は初代RA1型の後期で、プライバシーガラスが標準装備。そこで前期化&US感ををより徹底するため、窓ガラスはすべてクリアへ交換している。しかもエアロもすべて無限で統一。RA1用がフルセットで揃うのは、現在の日本では奇跡的といっていい。

旧車を演出するポイントのひとつとなるのが、やや大ぶりで存在感の強いリアウイングである。フロントと連動するリアの大きなダクトも旧車感大だ。マフラーを取り囲んだバンパー形状も絶妙にクラシカルな印象を与えている。サイドステップも無限で、しっかり高さがあり重厚な雰囲気を演出している。

ワイパーはショートワイパーへ変更し、スポーティな顔つきを演出。フロントガラスにハチマキやステッカーというのもかつての定番だ。フロントフェンダーアンテナを備えたスタイルは、US仕様では定番中の定番となっている。US仕様をダイレクトに盛り上げる絶好の一手なのだ。

ネオ90年代スタイルのホンダ「オデッセイ」のオーナー紹介

部品取り車も準備した万全のカスタム

次にインテリアは、USコーナーマーカーにマイル表示スピードメーターなど、細部まで抜かりなくUS仕様へと変更。左ハンドルを探したほどこだわり全開だ。当時、信じられないほどバズった3連ルームミラーや、今はまず見かけないインダッシュ式のナビなども搭載。旧車ならではの選択といえるだろう。

ステアリングはグランツをセレクト。ビレットと樹脂のコンビが往年のテイストを蘇らせる。コラムシフトの工具型シフトグリップも味わい深い。シートは当時、「インテグラ タイプR」に採用されていたレカロへと変更している。タカタの4点式シートベルトとのコンビがレーシーでオシャレだ。

じつは、部品取り用としてもう1台RA1前期を用意し、カーペットからリアシートまでそっくり前期用へと内装を入れ替えてあるという。ドア内張りも前期用となっている。

ほかに、RA1は前期が2.1Lだが後期は2.3Lで、走りもしっかりしている。そのため6ポット×335φ仕様のウィルウッドブレーキで制動力も強化した。ホイールは19インチエンケイPF05を装着。 細身の5本でフラットフェイスという装いが王道だ。タイヤを引っ張らないのも当時流の手法となっている。

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RA1用の無限エアロがフルセットで揃うのは激レア