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稲にもご関心があり、8月に農研機構を訪れられていた悠仁さま(写真提供:宮内庁

宮内庁内でも、悠仁さまの初めての論文は話題になっています。上皇さまはハゼ類の分類、天皇陛下は水の問題など、皇室の方々はそれぞれ研究テーマを持っていらっしゃいます。

悠仁さまが早くも研究対象を見つけられたことは喜ばしいことです。その一方で、このタイミングでの、筆頭著者としての論文発表に、『秋篠宮さまも紀子さまも“やりすぎ”ではないのか』といった疑問を呈する声も少なからず上がっているのです」

そう語るのは宮内庁関係者。

秋篠宮家の長男・悠仁さまは11月に初めての論文「赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理―」を発表された。宮内庁職員・飯島健氏、国立科学博物館動物研究部・清拓哉氏との共著で、25ページにも及ぶ。

皇室担当記者が執筆の経緯について明かす。

「秋篠宮邸のある赤坂御用地は、東京都内でも手つかずの自然が残る場所です。悠仁さまは幼少のころから昆虫に興味を持たれていました。10年前の’13年12月の宮内庁職員組合文化祭には、トンボの標本も出品されています。

悠仁さまは、10年以上にわたりトンボの観察を続けてこられたそうですが、’22年4月にトンボに詳しい国立科学博物館研究主幹・清氏とご面会。清氏は、『高校生レベルの知識を超えている』と驚き、論文にまとめることを勧めたとのことです。

清氏は3人の著者のなかで悠仁さまが筆頭著者になっていることに関して、『悠仁さまが主体となってデータを取って作業をされたので、最初に名前があるのは当然』と、説明しているそうです」

10月から11月にかけて明治安田生命と国立科学博物館が主催した企画展「皇居の生き物たち」でも、悠仁さまは研究者の一人として名前を連ねられた。だが残念ながら、研究者・悠仁さまの業績については、称賛の声ばかりではないのが実情だ。

「《東大推薦入学の布石で、忖度まみれだと誰もが思っている》《他の受験生に絶対出来ない事やって入学もぎ取って行くの?》など、SNS上には厳しい声も目立ちます。

悠仁さまは来春から高校3年生となられます。ご進学先候補には東京大学筑波大学などが報じられてきました。そのため“論文発表や企画展への参加は推薦選抜に備えるためではないか”と疑念を抱いている人も多いようです」(前出・皇室担当記者)

疑念を生じさせている背景には、悠仁さまの筑波大学附属高校への入学の経緯について論議を呼んだという過去がある。

「提携校進学制度を利用されましたが、その基準は公にされていません。推薦理由の1つになったとされるのは、作文コンクールでの佳作入選です。しかし後に、ほかの文献と酷似した表現があったことが指摘され、宮内庁は『引用元を明記せず、不十分だった』と発表したのです。この“剽窃騒動”は海外でも報じられてしまいました」(前出・皇室担当記者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは悠仁さまの論文について次のように語る。

「近年では共著の場合は、担当したテーマや執筆した箇所について明記するのが一般的ですが、この論文はそうではありません。なぜ、そこまで秋篠宮ご夫妻が焦って、高校2年生の悠仁さまの業績をつくろうとされているのかと疑問に感じています。

年長の経験の豊かな研究者と発表するということは、論文の中身よりも、発表すること自体にこだわっていると国民から思われてしまいかねません。研究者の協力を得ること、赤坂御用地という一般人は立ち入れない場所で採集することは、ふつうの高校生には不可能です。皇室の権威があって初めてなしえることなのです。もし大学への推薦のためであれば、あまりにも露骨と言わざるをえません」

■“愛子天皇待望論”に紀子さまが焦慮

共著者の飯島健氏は国立機関「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」の研究員だったが、秋篠宮さまが宮内庁職員として引き抜かれ、悠仁さまの“家庭教師”を務めていると12月5日に「文春オンライン」は報じている。

前出の宮内庁関係者が続ける。

「論文の謝辞には《赤坂御用地内の調査において、便宜を図っていただいた、宮内庁職員の方々に感謝申し上げる》という一文もあります。つまり今回の論文は秋篠宮さまと紀子さまのご了解のもと、家庭教師宮内庁職員たちが全面協力して完成したものといえます。秋篠宮さまは誕生日会見でも、『恐らく1番関心が強いのはトンボ類のこと』などと、悠仁さまのトンボ研究について言及されています。

SNS上でも“箔付け”と批判されていますが、宮内庁内でも“悠仁さまの評価を高めるためにそこまでするのは本末転倒であり、掟破りなのではないか”といった意見もあるのです」

そうした批判が予想できたにもかかわらず、なぜ“論文計画”は実行に移されたのだろうか。

「眞子さんの結婚以降、秋篠宮家への批判は続いており、“愛子さまを次期天皇に”という声も国民の間に広がっています。年々高まる“愛子天皇待望論”に、皇統の危機を秋篠宮家が救ったというご自負が強い紀子さまは焦慮を深めていらっしゃるのでしょう。

そのため論文や大学入学によって悠仁さまの優秀さを示されることで、将来の天皇候補として愛子さまよりふさわしい、“格上の存在”であることを強調され続けなければならないのだと思います」(前出・宮内庁関係者)

この論文発表によって、悠仁さまが、どの大学を進学先に選ばれるのか、さらに注目が集まることは間違いないだろう。