ジャニーズ事務所・スマイルアップ

8日、SMILE-UP.(スマイルアップ、旧:ジャニーズ事務所)が、所属タレントのマネージメントなどを行なう新会社の社名を発表した。来春から「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」として新たなスタートを切る。

当初、新会社の設立は11月中を予定していた。なぜ、ここまで遅くなったのか…。

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■10月の記者会見で明かされていた新会社

ジャニーズ事務所は、創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、10月2日の記者会見で「スマイルアップ」に社名変更することを発表。その際、今後同社は被害者への補償のみを業務とし、所属タレントは11月中に設立される新会社に移籍することも明かしていた。

予定から約1ヶ月遅れて発足した「スタートエンターテインメント」は、タレントが従来のマネージメント契約かエージェント契約か選択できる。新社長には、コンサルティング会社「スピーディ」の福田淳氏が就任。

各種体制の整備や業務の引き継ぎを行った上で、来年4月頃から本格的に稼働すると見られる。

 

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■ネットでも厳しい声続出

当初、「スタートエンターテインメント」は11月に設立し、順次タレントが移籍すると思われていた。だが、設立発表は12月になり、本格的に稼働するのは来春になるなど、対応が遅れた印象だ。

新会社設立が遅れたことに懐疑的な目を向ける人も少なくないようだ。

ネット上では、「まだまだ稼働には程遠いし、被害者への補償の道のりも長い」「対応遅すぎて本気度が感じられない」「大変なのは分かるけど色々遅いな」「社名決まってもここからさらに時間かかりそう」など、厳しい声があがっている。

 

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■被害を訴える人への対応に追われて…

なぜ、1ヶ月遅れの発表になったのだろうか。あるテレビ局関係者は、被害者の多さが背景にあると指摘する。

ジャニー氏からの被害を受けた人は834人にのぼると言われています。11月以降、被害実態の把握や補償についての説明を兼ねて、被害者との面談を始めました。当事者のジャニー氏が亡くなったこともあり、事実関係を把握するのにかなりの時間を要したと思われます」(テレビ局関係者)。

10月の会見では、被害者へのサポートを最優先に取り組んでいくと表明していた。ただ、スマイルアップが予想していた以上に被害を訴える人がおり、対応に追われたのかもしれない。

 

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■相次ぐ退所者への対応も…

「予想を上回る問題」に加えて、事務所内での混乱も原因のようだ。「10月の記者会見以降、元V6・岡田准一さんや嵐・二宮和也さん、生田斗真さんらが相次いで退所を発表しました。退所の意向を示すタレントに対する説明や契約関係の話し合いにも追われたそうです」(前出・テレビ局関係者)。

新会社以外にも取り組まなければならないことが多かったのは間違いない。ただ、前出のテレビ局関係者は、新会社設立に関する進捗を報告したほうが良かったのではないかと話す。

「予定より遅れるのであれば、現段階でどこまで進んでいるかを逐一発表するべきだったと思います。スマイルアップのタレントも、自分達が所属するであろう会社の実態がはっきり分からず、不安に感じる人もいたことでしょう」(前出・テレビ局関係者)。

2023年は大きな混乱に見舞われたスマイルアップ。来年、「スタートエンターテインメント」が稼働することでどのように変わっていくのだろうか──。

 

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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。

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