Amazonオーディブル(以下、Audible)にて、2024年3月より配信されるオリジナルポッドキャストシリーズ『Marvel’s・ウェイストランダーズ:ウルヴァリン』の日本語版声優として、ウルヴァリン役に大塚明夫キティプライド役に平野綾が発表された。

参考:【写真】古田、多田野、斉藤、下野らによる『スターロード』『ブラック・ウィドウ』『ウルヴァリン』の再現収録の様子

 2023年12月9日幕張メッセで開催された『東京コミコン2023』のスペシャルトークライブには、シリーズの声優陣が集結。大塚、平野に加えて、『Marvel’s・ウェイストランダーズ:スターロード』でスターロード役を演じる古田新太ロケット・ラクーン役の多田野曜平、『Marvel’s・ウェイストランダーズ:ブラック・ウィドウ』でブラック・ウィドウ役の斉藤由貴ジョーダン・テンプル役の下野紘、シリーズ日本語版の演出を務める小野ショーン監督が登壇した。

 『Marvel’s・ウェイストランダーズ』は6シーズンで構成されているシリーズで、AudibleMarvelエンターテイメントの初のコラボレーション作品。『スターロード』がシーズン1、鳥海浩輔ホークアイを演じた『ホークアイ』がシーズン2、『ブラック・ウィドウ』がシーズン3、そして今回新たにキャストがアナウンスされた『ウルヴァリン』がシーズン4にあたる。本シリーズは、スーパーヴィランたちが勝利し、アベンジャーズX-MENをはじめとするスーパーヒーローがほぼ全滅させられた世界というのが物語の特徴となっている。

 大塚は『ウルヴァリン』のストーリーについて聞かれ、「明確なその世界観というのが、ストンと分からなかったんですけど、セリフを追っかけているうちに、そういうことかっていうのが、だんだんと分かってくるんですよ。ウルヴァリンは丈夫な人なので、それで生き残ってるのかなって、そういう風に思ってたんですけどね。まあ、聴いてのお楽しみですよ」と配信前ということもあり、多くは語らなかった。

 Audibleで聴くシリーズの魅力について平野は、「映像がない分、音で聴いていて、すごく集中できるんですよ。中には、肉弾戦のバトルの音もあれば、キティプライドが使う壁をすり抜ける能力のSEもあって、シーンの中に複雑に入り組んでいたりして、想像しながら聴けるので、本を読んでる時に近いのかなと思ったりもしました。想像力を掻き立てられるのが、Audibleの魅力だと思います」と音声ドラマの醍醐味を語った。

 レコーディングは各シリーズでひとりずつの分散収録にて行われていたが、今回は古田と多田野、斉藤と下野、そして大塚と平野による掛け合いがステージ上にて初めて実現した。『スターロード』ではスターロードとロケット救難信号に応えて、知らない宇宙船に乗り込むオープニングシーン、『ブラック・ウィドウ』ではブラックウィドウジョーダンに大事なミッションを託すというシーンを再現。下野は「収録のときより良かったかもしれない」と満足げな表情を浮かべ、小野も「僕もそんな気がします」とリアクションしていた。

 平野も大塚との『ウルヴァリン』のあるシーン再現を終え、「こうやって隣同士でお芝居させていただくのは今日が初めてだったので楽しかったです。このシーンの後にすごい展開があって、再会する時に衝撃的なことになるので、ぜひそれも楽しみにしていただけたらと思います」とコメント。イベントの終わりに小野は、「シーズン1から4まで実は全て同じ世界で繰り広げられているので、順番を変えて聴くのもありです。いろんな楽しみ方で是非聴いてみてください」と自由な楽しみ方をお勧めした。

 さらにコミコンステージだけでなく、Audibleブース特設ステージでは古田、斉藤、小野の組み合わせによるスペシャルトークライブが開催された。こちらでは迫力のあるサウンドと奥行きのある臨場感について、小野が5.1chサラウンドシステムにも対応していることを明かし、「自慢のオーディオシステムやヘッドホンがある人は、ぜひそちらで聴いていただきたい」と推奨。斉藤はシーズン6まで続く『Marvel’s・ウェイストランダーズ』全体について、「この後の展開でとんでもない展開がある可能性が」と今後の展開に期待させるコメントを残していた。

(文=渡辺彰浩)

東京コミコン2023スペシャルトークライブ(撮影=渡辺彰浩)