産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、当社製UVプリンタ製品と連動して自動的に印刷媒体(メディア)を配置・回収しオーダーグッズや工業製品のプリント工程を自動化するパッケージシステム「M2COA(エムツーコア)」の発売を発表し12月下旬より日本国内で販売開始を予定します。

 現代社会において人手不足は大きな課題となっており、特に製造業における労働人口の減少は年々深刻化しています。後進が育たない、優秀な人材が退職してしまった等の理由から人手が足りていない企業は増加傾向にあり、企業として喫緊の課題に挙げられることも少なくありません。

 人手不足の解消や省人化を進める有効な手段のひとつがDX(デジタルランスフォーメーション)化であり、DX化は経済産業省によって「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。(引用:デジタルガバナンス・コード2.0|経済産業省https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc2.pdf

 DX化を推進することで、人手不足はもちろん人件費高騰、生産効率の課題を解決に導き、競合から優位性を獲得することは、各企業の持続にも必要不可欠です。産業用プリンタのメーカーとして、当社がその自動化パッケージシステムを製品化することで、産業プリント工程のDX化を推進するお客様に以下のメリットを提供いたします。

 1.プリンタRIP(出力用画像データの変換処理ソフト)・ロボットの連携動作の効率化

 2.これらの保守サポート窓口の一本化により迅速なアフターサービスの提供

 3.標準パッケージ製品の販売による導入コストの低減

 今回発表する「M2COA」は、「協働ロボット」*1 を採用したアームロボ1 台が最大3 台のプリンタと連動し、自動的にメディアを配置・印刷指示・回収するプリント工程自動化システムです。単純なメディア配置作業を自動化することで、プリント工程のオペレーターの作業時間を約90%削減し*2、自動化が困難な後加工や品質検査の仕事も担え人手不足を解決します。また無人運転も可能で1 日当たりの生産量を約20%増加*3 できます。

 さらに、DX 化のボトルネックとなりやすいIT 人材の不足に備えて、「M2COA」はSIer(システムインテグレータ)などの専門業者なしで導入・移設ができるパッケージ製品です。導入からオペレーターのトレーニング、及び定期点検や導入後の移設まで、当社のサービスネットワークにより場所を問わず一貫したサポートを提供します。システムの操作は専用制御ソフト「M2COA PROCESS」一つで指示し、プリンタ・ロボット・RIP が連携して動作するため、高度なソフトの知識が無くても運用できます。

*1 協働ロボット:人と接触しても安全が確保できるため安全柵で隔離する必要が無い、人と同じスペースを共有しながら一緒に作業できるよう設計されているロボット

*2 プリンタ3 台のメディアの配置・回収を手作業で1 日8 時間行っていた従来と比べ、M2COA は供給ストッカへのメディアセット(1 回当たり30 分、1日当たり1 時間)のみ手作業を必要とし、作業時間が8分の1 となる

*3 プリンタ3 台でA3 シート2 面付けのプリント工程を、手作業では8 時間稼働時268 枚/日の生産に対し、M2COA は11時間連続運転で320 枚/日の生産が可能(供給ストッカへのメディアセットは作業者が労働時間内に行う必要がある)

 「M2COA」の本体価格は1台935万円(税込。プリンタは別売)で、日本国内で年間30台の販売を見込んでいます。

ミマキエンジニアリングでは、『新しさと違い』を経営ビジョンに掲げ、常に新たな技術革新を目指し、お客様が求める「美しさと速さ」の実現を追求し続けてまいります。

◎本プレスリリースの概要

 1.最大3 台の当社製UV プリンタのメディアセットを自動化するオーダーグッズ・工業製品プリント自動化パッケージシステム「M2COA」を2023 年12 月下旬から販売開始

 2.「協働ロボット」を採用し、プリント工程のオペレーターの作業時間を約90%削減(従来の8分の1)。さらに無人運転により日当たりの生産量を約20%アップ

 3.専門業者無しで導入可能。当社のネットワークにより導入、定期点検、移設まで一貫してサポート

◎M2COAの特長

 1.プリント工程の省人化・無人化により人手不足の解消と生産性の向上

   -最大3台のプリンタと連動し自動的にメディアを配置・回収を行うことで作業者一人当たりが受け持つプリンタの台数を増やす(省人化)と無人運転による自動生産(無人化)が可能

 2.安全柵による隔離が不要な自動ロボット

   -「協働ロボット」を採用し、作業者と接触しても安全が確保できる自動化システム

 3.様々な設置環境に柔軟に対応

   1) SIer(システムインテグレータ)が不要。サービスマンのみで納入設置ができるシステムパッケージ

   2) ロボットの可動範囲内で設置場所の変更が可能

 4.一つの制御ソフトの操作で簡単に運用

 5.当社のプリント品質安定機能により、自動生産時も安定した品質を提供

   -当社のプリンタに搭載される自動ノズルチェック機能とノズルリカバリ機能により安定した自動生産品質を実現

◎主な仕様

株式会社ミマキエンジニアリングについて                               

ミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタおよびそのインク、ソフトウェアの開発・製造・販売・保守を行っています。サイングラフィックス、インダストリアルプロダクツ、テキスタイル・アパレルの市場に向け、プリント工程のトータルソリューションを提供することにより、お客様に常に「新しさと違い」をお届けするイノベーターを目指しています。

企業・IRサイト: https://ir.mimaki.com/

製品サイト:  https://japan.mimaki.com/

お問い合わせ先

WEBサイト問い合わせフォームよりお問い合わせください。

https://japan.mimaki.com/inquiry/negotiation/

配信元企業:株式会社ミマキエンジニアリング

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