チャンピオンズリーグ(CL)・グループD第6節(最終節)が12日に行われ、インテルイタリア)とレアル・ソシエダスペイン)が対戦した。

 グループDでは第4節が終了した時点で、インテルレアル・ソシエダの決勝トーナメント進出が決定。その後行われた第5節はともにドローで終えたため、現時点では勝ち点「11」で並んでいる状況だ。文字通りの“首位決戦”がインテルの本拠地『ジュゼッペ・メアッツァ』で開催される。

 ここまでの結果を踏まえ、レアル・ソシエダ引き分けの場合でも首位突破を決められるが、久保建英を筆頭にロビン・ル・ノルマン、マルティン・スビメンディ、ミケル・オヤルサバルらの主力が先発に名を連ねた。一方、インテルは過密日程が続くことも考慮し、“エース”のラウタロ・マルティネスをベンチスタートに。最前線はマルクス・テュラムとアレクシス・サンチェスのコンビでスタートし、フェデリコ・ディマルコやヘンリク・ムヒタリアンもスタメンに入った。

 試合は立ち上がりからレアル・ソシエダがボールを握る展開となったものの、インテルは固い守備で迎え撃ち、アウェイチームにシュートチャンスを作らせない。なかなか決定機が生まれないまま時間は経過したが、38分にはインテルがチャンスを作る。自陣まで引いてデンゼル・ダンフリースからのパスを受けたテュラムがドリブルをスタート。巧みなボールタッチで前線まで運び、逆サイドめがけたパスはブロックされたものの、セカンドボールをA・サンチェスが回収。クロスボールが防がれたこぼれ球をマイナスへ折り返すと、フリーで待っていたムヒタリアンが右足を振ったが、シュートはブロックされた。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入っても試合の様相は変わらず、チャンスの数が少ない中で時間は進んでいく。レアル・ソシエダは68分、敵陣右サイドでボールを受けた久保がカットインから中央へパス。最後はアルセン・ザハリャンが右足で狙ったが、シュートは相手にブロックされて枠の外へ。

 75分には再び右サイドで久保が魅せる。大外でパスを受けると、細かいボールタッチでニコロ・バレッラ、カルロス・アウグストを置き去りに。そのままドリブルでペナルティエリアまで侵入すると、ハカンチャルノールに倒され、レアル・ソシエダにPKが与えられた。しかし、主審はOFR(オンフィールドレビュー)を経て判定を変更。久保にはシミュレーションでイエローカードが提示された。

 インテルは途中出場のラウタロが何度かゴールに迫る場面を作りながらもゴールネットを揺らすことはできず、試合はこのままタイムアップ。両チームともに3勝3分の勝ち点「12」でグループステージの全日程を終えた。直接対決の結果も2試合ともにドローとなったため、全体の得失点差によりレアル・ソシエダのグループD首位通過が決定。昨季の準優勝チームであるインテルは2位で決勝トーナメントに進むこととなった。

 なお、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の抽選会は今月18日に開催される。

【スコア】
インテル 0-0 レアル・ソシエダ

【得点者】
なし

レアル・ソシエダのグループ首位通過が決定 [写真]=Getty Images