大谷の抜けた穴は埋まらないにしても、エンゼルスには大型補強が必要だ(C)Getty Images

 ドジャースは現地時間12月11日(日本時間12日)、エンゼルスからフリーエージェント(FA)になっていた大谷翔平と契約合意したことを正式に発表した。

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 大争奪戦の末、「ドジャース大谷翔平」が正式に誕生した。契約内容はプロスポーツ史上最高額といわれる10年総額7億ドル(約1018億円)。現地記者の報道によると、総額7億ドルの大半が「後払い」として支払われるという形態で、前代未聞の契約内容に世界中が衝撃を受けている。

 二刀流スターのドジャース加入に喜びの声が上がる一方で、大谷が退団したエンゼルスの地元メディアやファンは落胆を隠せない様子だ。大きすぎる穴が空いたが、今後どのようにチームを再建していくのだろうか。

 米スポーツサイト『ClutchPoints』は現状のエンゼルスについて、「ショウヘイ・オオタニというスーパースターがFAでドジャースに移籍した後、彼の後釜を探すというほぼ不可能に近い任務を抱えている」と落胆気味に綴り、「エンゼルスにとって状況はさらに厳しくなるだろう」と主張した。大谷が所属した6年間で、エンゼルスプレーオフに進出することができなかった。トラウト、レンドーンらの主力が故障しがちということもあり、チーム再建に向けた補強は必要不可欠な状況だ。

 エンゼルスは今オフに補強に動くのだろうか。米スポーツ専門サイト『Sportskeeda』は「ショウヘイ・オオタニがドジャース移籍を受けて、エンゼルスがサインすべき3選手」と題した記事のなかで、エンゼルスが獲得を狙うべき大物3選手を挙げた。

 1人目に挙げたのは、ガーディアンズシェーン・ビーバーだ。同メディアは「かつてのサイ・ヤング賞受賞投手は2024年終了後にFAになる予定で、ロサンゼルスにとっては理想的なトレードターゲットとなる」と、トレードでの獲得を提言した。チームは先発投手が補強ポイントとなっている。

 2人目はドジャースからFAとなっているJ.D.マルティネス。同メディアは「昨シーズンの指名打者と契約することで、ドジャース仕返しをするのはどうだろうか?」と提案。今季打率.271、33本塁打、103打点の成績を残した大砲は、「エンゼルスにとって魅力的なターゲットになるだろう」と指摘した。

 3人目はマーリンズからFAとなったホルヘ・ソレアを挙げ、「このパワフルな外野手は昨シーズン36本塁打を放ち、来年はロサンゼルスに大きな恩恵をもたらすだろう。空いたDHのポジションを確保するためにソレアと契約するのが得策だ」とし、大砲の獲得を勧めた。

 二刀流スターが抜けたエンゼルスは今後、チームをどのように再建していくのか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

エンゼルス、大谷翔平の代役探しは「ほぼ不可能に近い任務」 “穴”を埋めるために狙うべき大物3選手とは