チャンピオンズリーグ(CL)からの敗退が確定したマンチェスター・ユナイテッドだが、不名誉な記録も打ち立ててしまったようだ。

 CL・グループA第6節(最終節)が現地時間12日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは本拠地『オールド・トラッフォード』にバイエルンを迎えた。逆転での決勝トーナメント進出に向けて勝利が絶対条件のホームチームだったが、70分に巧みなパス交換からフランス代表FWキングスレイ・コマンに先制ゴールを献上。その後スコアは動かず、試合はそのまま0-1で終了した。

 他会場の結果を待たずして3シーズンぶりのCLグループステージ敗退が確定したマンチェスター・ユナイテッドバイエルンコペンハーゲンガラタサライと同居したグループで獲得した勝ち点はわずかに「4」。最下位でのグループステージ敗退により、3位チームに与えられるヨーロッパリーグ(EL)の出場権すら逃す無惨な結果となった。

 クリーンシート(無失点試合)は1度もなく、6試合で喫した失点は実に「15」。データサイト『Opta』によると、これはプレミアリーグのクラブがCL・グループステージで記録した失点数としては歴代ワーストだという。また、プレミアリーグでも不安定な戦いが続く“赤い悪魔”にとって、この試合は今シーズンの公式戦における12敗目。わずか24試合目にして既に昨シーズンの全公式戦62試合における敗戦数に並ぶこととなった。

 最下位での敗退に加え、不名誉な記録を打ち立ててしまったエリック・テン・ハフ監督は、試合後に『TNTスポーツ』に対し「良いプレーがいくつかあったが十分ではなかった。パフォーマンス自体はとても良く、我々は負けるに値しなかったが、結果的に敗れてしまった」とコメント。そのうえで、対戦相手のバイエルンと自チームの選手たちについて次のように言及した。

「我々の守備組織は優れており、プレスも機能していた。我々は強い相手と戦っているんだ。バイエルンは例え試合を支配していなくても、一瞬の隙を突くことができる個の力を持っている。残念ながら、今日の試合ではそれが起こってしまった。選手たちはすべてを出し切った。バイエルンという強豪を相手にチームとして力を合わせて戦えたことは称賛に値する」

【試合ハイライトマンUバイエルンに完封負け
最下位でCL敗退が決まったマンチェスター・ユナイテッド [写真]=Getty Images