イ・ジョンフは守備面でも高く評価されているようだ(C)Getty Images

 韓国プロ野球・キウムからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していたイ・ジョンフが、サンフランシスコ・ジャイアンツと契約合意したと、現地複数メディアが報じた。

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 韓国の至宝の去就がついに決まった。韓国リーグKBO)では7年間プレーし、通算884試合の出場で打率・340、65本塁打、515打点、581得点、69盗塁、OPS・898をマーク。022年シーズンには首位打者(.349)と打点王113)の二冠を達成するなど、韓国では圧巻の成績を残した。元中日のイ・ジョンボム氏を父に持つイ・ジョンフは類まれな野球センスから「韓国のイチロー」とも称されている。

 ジャイアンツとの契約内容は6年1億1300万ドル(約164億円)と見られており、これは昨オフにポスティングメジャー移籍した吉田正尚レッドソックスと結んだ5年総額9000万ドル(約131億)よりも高い金額だ。米スポーツメディア『MLB TRADE RUMORS』は記事のなかで、イ・ジョンフが吉田よりも高い評価を得た理由を解説している。

 同メディアは「イ・ジョンフの実績は、日本からやってきたマサタカ・ヨシダとやや似ていた。ヨシダは2023年にレッドソックスと5年総額9000万ドルで契約するまで、NPBプレーしていた。一般的にNPBKBOよりもワンランク上と考えられているので、イ・ジョンフよりも彼の実績を好むという見方もできるだろう」と記載。しかし、「イ・ジョンフがヨシダよりもが好まれる理由はいくつかある」と2つの理由を挙げた。

 1つ目に挙げたのは「年齢」だ。「25歳という若さの選手と契約できる機会はそうそうあるものではなく、イ・ジョンフとヨシノブ・ヤマモトの両選手に広く関心が集まっていることは、球団がその若さに価値を置いていることを示している。ヨシダは29歳のシーズンにやってきた」と、イ・ジョンフの若さを理由に挙げた。

 また、2つ目には「ヨシダより優れていると思われるもう一つの点は、守備のセンスである」と記載。「ヨシダは契約前まで左翼手限定の選手とみなされており、グラブさばきに難があるという評価だった。今後は指名打者として過ごす時間が増える可能性もある。一方でイ・ジョンフは守備も有能とされている。キウムでほとんどの時間を過ごした中堅手だけでなく、外野の全ポジションをこなせる能力がある」と、イ・ジョンフの守備力を評価していた。

 大型契約をつかんだイ・ジョンフ。MLBの舞台でどんな活躍を見せるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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