シンガーソングライターのLOVE氏と福島県相馬市が取り組む「SOMA BLUE PROJECT」は、この度、アート展「SOMA BLUE X ‘mas with ISETAN」を、伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5で2023年12月20日(水)~25日(月)の期間、開催します。本展に賛同したヒロ杉山氏、佐々木香菜子氏など、総勢16名のアーティストが、奇跡の青と呼ばれる顔料「YInMn Blue(インミンブルー)」(*以下インミンブルー)を使用したアート作品を制作し、展示・販売します。
売り上げは全て津波で甚大な被害を受けた地域に開園した尾浜こども公園に草スキーを建設する費用とされます。

〈本展の企画背景〉

■見る人の心を豊かにする“アート”の力で“永遠に色褪せない希望”をより多くの人へ届けたい

「SOMA BLUE PROJECT」の核となる青の顔料インミンブルーは、2009年にアメリカ オレゴン州立大学のマス・サブラマニアン教授のチームが200年振りに発見した“新しい青”であり、その特性は「100%紫外線をはじく」と言われ、かつ環境汚染をしない安全性の高さにあります。この顔料に、発起人であるLOVE氏がいち早く着目し、青の中に込められた“愛する人の無事”と“未来の安全”、そして“将来への希望”という想いを、永遠に色褪せないと言われているインミンブルーを使用したアート作品を通して発信しています。

過去には、震災後初の地元の海開きのお祝いに作った「SOMA BLUE絵の具」による大漁旗、尾浜こども公園開園記念時に作った釉薬による「SOMA BLUE タイルアート」、相馬市民の声を受けて作った「SOMA BLUE marker」の素材があり相馬市内高校の美術部とのワークショップなどを実施したことがきっかけで本展の企画・実施にいたりました。

■作品の売上は未来の小さな子ども達に「海」と「震災の記憶」を語り継ぐ取り組みに

上記ワークショップに参加した地元高校生らによる震災を風化させないための伝承には「海」がキーワードになる、という強い思いから、津波の影響で居住禁止区域となった沿岸部の防波堤や防風林により海を見ることができない尾浜こども公園で遊ぶ次世代の子どもたちが「海を感じられる何か」をつくろうと草スキーの建設計画が決定しました。本展の売上は「SOMA BLUE PROJECT」に寄付され、草スキーを建設する費用に充てられます。

なお、草スキーの建設は2024年3月1日相馬市内の高校の卒業式までの完成を目指しています。

本展に来場される方々に向け、アーティストの作品の購入を通して地元の子どもたちや未来の子どもたちへの希望を届けることができるという主旨のもと、クリスマスシーズンでの開催にいたりました。

■「SOMA BLUE PROJECT」とは

「SOMA BLUE PROJECT」とは、2012年から福島県相馬市とシンガーソングライターのLOVE氏が取り組んできたプロジェクトです。東日本大震災以降、子どもたちの成長を軸に、復興支援「する側」と「される側」の垣根をなくし、地方再生・まちづくり・未来作りについて自由に意見交換を行い青の顔料インミンブルーを使った企画を実現してきました。新種につき世界でも商品化例が数少ないインミンブルーを用いて、これまでに、アクリル絵の具、アートタイル(釉薬)、マーカー(水性顔料インク)を日本の国内企業と製作しました。マーカーの売上は一部を相馬市の「教育復興子育て基金」へ寄付するなど、子どもたちのためのプロジェクトであるとともに、誰もが広く“色褪せない希望”を持てる機会が増えるよう発信しています。

▼LOVE

大阪出身、東京在住のシンガーソングライター。2007年3月14日デビュー。FUJI ROCK FESTIVAL'22出演。15才でギターと作曲を始め「愛を歌うより、愛が歌う音楽を」という思いからアーティスト名をLOVEとし、DREAMS COME TRUE布袋寅泰のツアーへも出演し歌唱力に定評が高い。2012年から「今日ここにいるという事ライブ」を主催し、2017年までの6年間で福島県相馬市の全小学校へ計 6800 セットの文房具を寄贈。同イベントは 2018 年より相馬市教育委員会と共催し大型イベントとなる。同年、福島県相馬市の復興のために立ち上げたSOMA BLUE PROJECTでは代表を務め、新種の貴重な青の顔料インミンブルーを使った日本初の絵の具タイル、マーカーをこれまでに制作。ラジオパーソナリティとしては13年の経歴を持ち、TOKYO FM平日昼に放送の音楽番組「ALL-TIME BEST」を担当中。https://love-sings.com

(参考)

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