株式会社南紀白浜エアポート(注1)、日本電気株式会社(注2)、株式会社オリエンタルコンサルタンツ(注3)は、この度「ドライブレコーダー×AI」を活用した空港滑走路診断(以下、ドラレコ点検)技術において、「MCPC award 2023」※1モバイルビジネス賞を受賞しました。
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)では2003年以降、「MCPC award」 を開催し、 モバイルシステムの導入によりIoT/AI分野での「業務効率化」、「業績向上」、「顧客満足度向上」、「社会貢献の推進」、「先進的なモバイル活用」等の成果を上げた事例を顕彰し、モバイルソリューション、IoT/AIシステムの更なる普及促進を図っています。その中でモバイルビジネス賞は、企業を対象とし、モバイル、IoT/AI、ロボットシステム導入により顕著な売上拡大や業績向上を達成した事例を表彰しています。

■ドラレコ点検の特徴

空港において、車両を運転しながら「目視」で実施している滑走路等の日常点検及び巡回点検を「AIによる自動検知」に置き換える取組みです。具体的には、ドライブレコーダー(以下、ドラレコ)を設置した点検車両が、滑走路の点検(車両走行)時に路面の状況(映像)をドラレコに記録し、その画像から学習を重ねたAIがき裂・損傷を自動検知するものです。

この技術の実用化により、滑走路における飛行機の離着陸に影響を及ぼす損傷の見落としリスクを軽減させるとともに、点検者によらない定量的な把握が可能となりました。

 

パトロール車によるドラレコ点検とAI解析の様子

 

■表彰式の様子

表彰の様子(南紀白浜エアポート)
表彰式全体写真

※1:MCPC award 2023の発表

https://www.mcpc-jp.org/news/award.html#tab02

 

■今後の展開

本取り組みの実用化により、主に保守点検の人材が限られている地方空港において、空港職員が目視で実施している滑走路の日常点検をドラレコの画像データによる自動点検に置き換えることで、属人性を低減させた点検、そしてき裂・損傷の早期発見・補修による予防保全の実施が可能になります。将来的には、当該車両を更には、自動運転車両に置き換えることにより、映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」などスマートメンテナンスへの活用を目指します。を導入することで軽度なき裂・損傷を早期に発見・補修する予防保全の実施により、空港の更なる安全安心を実現します。

(注1)和歌山県西牟婁郡白浜町 代表取締役社長 岡田 信一郎

(注2)本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之

(注3)本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 野崎 秀則

配信元企業:日本電気株式会社

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