アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、1-1のドローに終わったチャンピオンズリーグ(CL)・グループB第6節のPSVオランダ)戦で、期待の若手を帯同させながら試合で起用しなかった理由を語った。12日、クラブ公式サイトなどが指揮官のコメントを伝えた。

 すでにグループ首位突破を決めていたアーセナルは、アウェイで開催されたPSV戦に、今年9月に15歳181日でプレミアリーグ史上最年少デビューを果たしたU-17イングランド代表MFイーサン・ヌワネリ、U-19イングランド代表DFのリノ・ソウザ、U-19イングランド代表DFロイエル・ウォルターズといった下部組織出身の若手有望株3人を帯同させたが、彼らに出場機会は与えられなかった。

 試合後、そのことを問われたアルテタ監督は「我々は(前節から)すでに8人のメンバーを入れ替えていた。過去2年ホームでほとんど負けていないPSVを相手に10代の選手たちを投入するのは適切でないと思った。まずは試合がどう動くか見たかったし、本当にインテンシティが高いゲームだった。あの状況での出場は、若手たちにとってプレッシャーが大きすぎると思ったんだ。また、我々はいくつかの事情も抱えていた。普段ベンチに入っている控え組を起用したかったし、若手を起用する余地がなかった。今日は特に、エミール(イングランド代表MFエミール・スミス・ロウ)にはプレー機会を与えたかったしね」と語り、試合の流れなどを慎重に判断した結果、若手の出場を見送ったことを説明した。

アーセナルを率いるアルテタ監督[写真]=Getty Images