瓜を破る

1月23日からスタートする、久住小春佐藤大樹EXILEFANTASTICS)がW主演を務めるドラマストリーム『瓜を破る~一線を越えた、その先には』(TBS系)。このたび酒井若菜土村芳石川瑠華泉澤祐希の出演が決定した。

 
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■リアルな群像ラブストーリー

同作は、累計発行部数400万部突破の板倉梓氏によるコミック『瓜を破る』(芳文社)が原作。誰にでも心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代のリアルな群像ラブストーリーだ。

30代で性体験がないことに苦悩する主人公・まい子(久住)と人付き合いが苦手な鍵谷(佐藤)が紡ぐ、初々しい恋模様とは違った悩みや生きづらさ、孤独に直面する4人の登場人物たち。

彼女、彼たちはもがきながら自分の殻を破り、そして、どんなこたえを見つけていくのか。

 

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■バリキャリの上司

味園美由紀(みその・ゆき)は、まい子の上司でいわゆる“バリキャリ”。10年同棲している恋人がいるが、仕事優先の美由紀は恋人と向き合うことをせず、さらにはきつく当たってしまう。そんな中突然恋人に去られ…。

美由紀に扮するのは、『木更津キャッツアイ』(TBS系)など数多の話題作に出演してきた酒井。名バイプレーヤーとして存在感を示す酒井が、10年来の恋人との間に生まれた溝に焦燥感を覚え、相手の大切さに気付く過程を丁寧に演じる。

 

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■「母親」として見られることに戸惑う

染井菜々(そめい・なな)を演じるのは土村。染井は仕事と家事、育児を両立しているまい子の同僚。

学生時代から続けている趣味があるが、忙しい日々の中で時間を費やせずにいる。さらに、“母親”になったことで周囲の目が変化していくことに戸惑う。

NHK連続テレビ小説べっぴんさん』で注目された土村が、家族、仕事、趣味の中で苦悩する染井を豊かな表現力で演じる。周りに“母親”として見られることに違和感を持つ染井を通して、土村自身「ハッとさせられた」と語る。

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■外見にコンプレックスが

まい子と同じ会社に勤務する派遣社員の小平蓮(こだいら・れん)は、自分の外見にコンプレックスがあり、個性派ファッションと自虐的な物言いで鎧をまとう。

マッチングアプリで出会いを求めるが、いつも一夜限りの関係で終わってしまう。

主演映画『うみべの女の子』で繊細な演技を披露した石川が、本作では理想と現実のギャップに悩む蓮役で独特の魅力を放つ。

 

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■ノンセクシャルという難しい役柄

まい子の同僚である原幸成(はら・ゆきなり)。5年付き合っていた恋人がいたが、自身が“ノンセクシャル”(恋愛感情は抱くが性的欲求を持たない人)であることに気付き…。

演じるのは5歳でデビューして以降、幅広い役をこなす演技派・泉澤。出演映画『ゴールデンカムイ』の公開を2024年1月に控える。本作では、ノンセクシャルという難しい役柄で複雑な心の機微を表現する。

 

■「キラキラと照らしたい」

瓜を破る

酒井からコメントが到着している。

酒井:キラキラしたドラマなんだろうなぁと思いながら読み始めた脚本。むしろ、“キラキラできない人たち”を描いたドラマでした。各世代の悩みを1滴もこぼさないように、丁寧に掬い上げられている脚本力に胸を打たれました。

 

20代のときに悩んでいたこと、30代に突入したばかりのときに悩んでいたこと、そして私が演じる美由紀のように30代の終わりに悩んでいたこと。身に覚えのある感情がドラマの随所に散りばめられています。

 

「私たち、頑張ったよね」と視聴者の皆さんと、想いを分かち合えたらいいなと思います。登場人物たちの胸の奥で鳴る小さな小さな音を、聞き漏らさずに汲み取ってくださる監督やスタッフの皆さんと共に丁寧に撮影しました。

 

夜中に1人でため息をついた経験のある全ての方を、キラキラと照らしたい。そんな我々の想いが皆さんにお届けできればうれしいです。

■「ハッとさせられました」

瓜を破る

染井菜々を演じる土村からのコメントは下記の通り。

土村:いろんな悩みが赤裸々に描かれているので、皆さんにもきっと共感できる部分があると思います。私が演じる染井は、結婚・出産によって独身時代にできていたことができなくなり、それが窮屈に感じます。

 

人から“お母さん”として見られることに引っかかりを持つ女性がいることを、この作品に出合うまで想像もしていなかったので、ハッとさせられました。私もお母さんになった友達にそう接していたかもなと…。

 

でもそんな染井を救ってくれるのも家族の存在だったりして…。考えさせられることがたくさんありました。見てくださる方にはぜひお好きな角度から、自由に作品を楽しんでいただけたらうれしいです。

 

あと娘役の磯村アメリちゃんがすごくかわいいので、メロメロになってしまうと思います。

 

■「すごくリアルだなと思いました」

瓜を破る

派遣社員・小平蓮役の石川からもコメントが。

石川:恋愛や性などのコンプレックスは、悩みを抱えている本人からしたらすごく大きな悩み。それぞれが一歩ずつ自分と向き合っていくこのドラマを見て、少しでも救われる人がいたらいいなと思います。

 

演じる蓮ちゃんは、自分の容姿に自信がない女の子です。周りにも害がないように気を配って生きている蓮ちゃんの姿は、すごくリアルだなと思いました。私はそういう人に「自信を持って生きろ」とは思わなくて、「そのままでいいよ」という気持ちで演じています。

 

マッチングアプリで出会った2人の男性との恋愛模様が描かれるのですが、蓮ちゃんは、イケメンも趣味が合う男性もどちらも本当に好きだろうと思い、お芝居しました。その上で、ドラマを見たときに、どっちの男性が好きそうに見えるのかは自分でも完成が楽しみです。

 

■「原のキャラクターも色々考えました」

瓜を破る

本作では難しい役どころの泉澤からのコメントも紹介。

泉澤:原を演じるにあたり、“ノンセクシャル”について初めて深く考えました。性の悩みは難しい問題なので、ひとりで抱え込む人が多いのかなと思います。僕だったら職場の女性には話せないですが、原は同僚女性に躊躇せずに話すんです。

 

日本より性教育が進んでいる海外で原が育ったからかな? とか、プライベートは深く知らない職場の人くらいの距離感だとさらけ出せるのかな? など、原のキャラクターも色々考えました。

 

誰かに話すことで助けられることも、同じ悩みの人と寄り添えることもあります。いろんな恋愛の形や答えがあるのでひとりで悩む必要はないということを、原を通して伝わればうれしいです。

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