チャンピオンズリーグ(CL)・グループEからHまでの第6節(最終節)が13日に各地で開催された。

 グループEでは、既に決勝トーナメント進出を決めたアトレティコ・マドリードスペイン)とラツィオイタリア)による“首位決戦”が開催。試合は立ち上がりの5分に左からの折り返しアントワーヌ・グリーズマンが決めてホームチームが先手を取ると、後半序盤の52分にはサムエウ・リーノがボレーシュートを叩き込み、アトレティコ・マドリードが2-0で勝利した。ラツィオ鎌田大地は63分からルイス・アルベルトに代わってピッチに立っている。

 グループEもう一方の試合では、今季のCL初勝利を目指すセルティックスコットランド)が、ホームに3位が確定したフェイエノールトオランダ)を迎えた。試合はルイス・パルマのPKでセルティックが先手を取ったものの、終盤にフェイエノールトのヤンクバ・ミンテが同点ゴールを記録。このまま試合終了かと思われたが、後半アディショナルタイムグスタフラガービエルケがヘディングで劇的な勝ち越しゴールを決め、セルティックがCL本大会で6シーズンぶりの白星を飾って大会を終えた。セルティックの岩田智輝と古橋亨梧は先発出場。岩田は負傷の影響で19分にピッチを去っており、古橋は68分までプレーした。フェイエノールト上田綺世は1点ビハインドの67分より途中出場している。

 “死の組”と称されたグループFでは、既にドルトムントドイツ)の突破が決定。残る1枠をパリ・サンジェルマンフランス)、ニューカッスルイングランド)、ミランイタリア)が争った。ニューカッスルミランの一戦では、33分に右からの折り返しを受けたジョエリントンが強烈な一撃を突き刺し、ホームチームが先手を取る。試合はニューカッスルのペースで進行したが、ミランは59分にオリヴィエ・ジルーのパスからクリスティアン・プリシッチが同点弾をマーク。さらに、84分には途中出場のサムエル・チュクウェゼがペナルティエリア右から左足でコントロールショットを沈めた。試合はこのままタイムアップを迎えている。

 一方、ドルトムントPSGの一戦は、スコアレスで折り返した後半に動く。51分、ニクラス・フュルクルクからのパスをボックス内フリーで受けたカリム・アデイェミが左足で流し込み、ドルトムントが先制。しかし、PSGも直後にゴール前のこぼれ球に反応したワレン・ザイール・エムリが右足一閃。股下を通すグラウンダーの一撃を叩き込んだ。76分にはキリアン・エンバペがゴールネットを揺らしたものの、オフサイドのため得点は認められず。試合はこのまま1-1で終了した。

 この結果、グループFからはドルトムントが首位で決勝トーナメントに駒を進めることが決定。注目が集まっていた2位の枠は、PSGが勝ち獲った。勝利したミランPSGと勝ち点で並んだものの、直接対での得失点差で下回ることから3位に。21年ぶりにCL本戦に出場したニューカッスルの冒険はここで終わりを迎えた。

 前節終了時点で全4チームの順位が確定しているグループGでは、昨季の大会覇者であるマンチェスター・シティイングランド)が、敵地でツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)を3-2で撃破。大幅ターンオーバーを実施しながらも、マイカ・ハミルトンオスカー・ボブといった若手に得点が生まれ、総合力の高さを示した。ライプツィヒドイツ)も後半立ち上がりの2得点でヤングボーイズ(スイス)を2-1で破った。

 グループHでは、ポルトポルトガル)がシャフタール(ウクライナ)との撃ち合いを5-3で制し、1つ残された決勝トーナメント行きの切符を掴み取った。

 首位でのグループH通過が決まっているバルセロナスペイン)は、ここまで5戦全敗のロイヤル・アントワープベルギー)と敵地で激突。立ち上がりにミスから失点したものの、35分にはカウンターの流れからフェラン・トーレスが同点ゴールを記録。しかし、後半の序盤には再びミスからフィンチェント・ヤンセンに勝ち越しゴールを決められる。後半アディショナルタイムにセットプレーからマルク・ギウが同点ゴールを挙げたものの、その数十秒後に素早い攻撃からジョージ・イレニケナに決勝ゴールを許し、最終的なスコアは2-3に。バルセロナは今季のCLで2敗目を喫し、やや後味の悪い最終節となってしまった。

 本日の試合をもって、今季のCLはグループステージの全日程が終了。グループAからはバイエルンコペンハーゲングループBからはアーセナルPSVグループCからはレアル・マドリードナポリ、グループDからはレアル・ソシエダインテル、グループEからはアトレティコ・マドリードラツィオ、グループFからはドルトムントPSG、グループGからはマンチェスター・シティライプツィヒ、グループHからはバルセロナポルトが決勝トーナメントへ駒を進めた。

 また、CLのグループステージを3位で終えたチームはヨーロッパリーグ(EL)へ回り、ELのグループステージを2位で終えたチームとの決勝トーナメントプレーオフ(ラウンド32)に回ることとなる。グループAからはガラタサライグループBからはRCランスグループCからはブラガ、グループDからはベンフィカ、グループEからはフェイエノールト、グループFからはミラン、グループGからはヤングボーイズ、グループHからはシャフタールがELに出場する。

 今節の試合結果と最終順位表は下記の通り、なお、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)の抽選会は今月18日に開催される。

◆◼︎第6節結果/順位表

12月12日開催分】
グループA
マンチェスター・ユナイテッドイングランド) 0-1 バイエルンドイツ
コペンハーゲンデンマーク) 1-0 ガラタサライトルコ

1位:バイエルン(勝ち点16)
2位:コペンハーゲン(勝ち点8)
3位:ガラタサライ(勝ち点5)
4位:マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点4)

グループB
RCランスフランス) 2-1 セビージャスペイン
PSVオランダ) 1-1 アーセナルイングランド

1位:アーセナル(勝ち点13)
2位:PSV(勝ち点9)
3位:RCランス(勝ち点8)
4位:セビージャ(勝ち点2)

グループC
ナポリイタリア) 2-0 ブラガ(ポルトガル
ウニオン・ベルリンドイツ) 2-3 レアル・マドリードスペイン

1位:レアル・マドリード(勝ち点18)
2位:ナポリ(勝ち点10)
3位:ブラガ(勝ち点4)
4位:ウニオン・ベルリン(勝ち点2)

▼グループD
インテルイタリア) 0-0 レアル・ソシエダスペイン
ザルツブルクオーストリア) 1-3 ベンフィカポルトガル

1位:レアル・ソシエダ(勝ち点12)
2位:インテル(勝ち点12)
3位:ベンフィカ(勝ち点4)
4位:ザルツブルク(勝ち点4)

12月13日開催分】
▼グループE
アトレティコ・マドリードスペイン) 2-0 ラツィオイタリア
セルティックスコットランド) 2-1 フェイエノールトオランダ

1位:アトレティコ・マドリード(勝ち点14)
2位:ラツィオ(勝ち点10)
3位:フェイエノールト(勝ち点6)
4位:セルティック(勝ち点4)

▼グループF
ドルトムントドイツ) 1-1 パリ・サンジェルマンフランス
ニューカッスルイングランド) 1-2 ミランイタリア

1位:ドルトムント(勝ち点11)
2位:パリ・サンジェルマン(勝ち点8)
3位:ミラン(勝ち点8)
4位:ニューカッスル(勝ち点5)

▼グループG
ライプツィヒドイツ) 2-1 ヤングボーイズ(スイス
ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア) 2-3 マンチェスター・シティイングランド

1位:マンチェスター・シティ(勝ち点18)
2位:ライプツィヒ(勝ち点12)
3位:ヤングボーイズ(勝ち点4)
4位:ツルヴェナ・ズヴェズダ(勝ち点1)

▼グループH
ポルトポルトガル) 5-3 シャフタール(ウクライナ
ロイヤル・アントワープベルギー) 3-2 バルセロナスペイン

1位:バルセロナ(勝ち点12)
2位:ポルト(勝ち点12)
3位:シャフタール(勝ち点9)
4位:ロイヤル・アントワープ(勝ち点3)

◆◼︎決勝トーナメント進出チーム

バイエルンドイツ
コペンハーゲンデンマーク
アーセナルイングランド
PSVオランダ
レアル・マドリードスペイン
ナポリイタリア
レアル・ソシエダスペイン
インテルイタリア
アトレティコ・マドリードスペイン
ラツィオイタリア
ドルトムントドイツ
パリ・サンジェルマンフランス
マンチェスター・シティ
ライプツィヒドイツ
バルセロナスペイン
ポルトポルトガル

◆◼︎EL出場チーム

ガラタサライトルコ
RCランスフランス
ブラガ(ポルトガル
ベンフィカポルトガル
フェイエノールトオランダ
ミランイタリア
ヤングボーイズ(スイス
シャフタール(ウクライナ

CL・グループE〜Hの最終節が各地で開催 [写真]=Getty Images、SS Lazio/Getty Images