12月14日よりNetflixにて世界独占配信となったNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」。配信前日となる13日には5000人の観客たちと共に配信スタートを盛り上げる「決戦前夜祭・全世界最速上映会」と題したスペシャルイベントが有明アリーナにて開催され、北村匠海志尊淳本郷奏多、上杉柊平、白石聖、見上愛、古川琴音、清水尋也、町田啓太、梶芽衣子、滝藤賢一綾野剛、月川翔監督が登場した。

【写真を見る】「本当にすごいイベント!」大規模なイベントに驚きを隠せない様子の出演者たち

原作の伝説的ヒット漫画「幽☆遊☆白書」(ジャンプ・コミックス刊)は、第1話で主人公が死亡するという衝撃的な展開でスタートし、人間界、魔界、霊界を股にかける壮大な世界観で、個性的で魅力溢れるキャラクターたちが次々と降りかかる困難に立ち向かうファンタジーアドベンチャー。実写化不可能と言われた伝説的漫画が、かつてないスケールで世界初の実写ドラマとなって誕生した。

完成した映像を観た時に「とんでもないものができましたね、と監督にすぐに言いたい気持ちになりました」と感想を伝えた北村は「世界中のみなさんがどんな感想を持つのか、どういう体験をしてくれるのか気になるし、楽しみです」とニッコリ。5000人のファンが集まった会場を見渡し「本当にすごいベントですね。『幽☆遊☆白書』のワンマンライブのよう!」と音楽活動をしている北村らしいコメントで観客を沸かせた。

作品の感想を一言で表現をするのは難しいと答えた志尊は「エンドロールが流れて自分の名前を見た時に、自分というものが誇れる作品に出たんだなと思いました」と充実感を漂わせる。本郷は「アクションシーン、VFXがすごいんです。(出来上がった映像は)一人で観たのですが、『わー、こうなるんだ』『おっ、こう来たか!』みたいにずっと大騒ぎでした(笑)」と鑑賞時の様子を再現し、興奮度を伝え、「みなさんも家で(配信を観たら)盛り上がると思います。続きもぜひ観てください!」と呼びかけ大きな拍手を浴びていた。「エンタメに時間を費やすことが無駄じゃないと思える作品になっていると思います」と胸を張り、自信を持ってみなさんの時間を使って観てくださいと言える作品だと満面の笑みを浮かべていた。

アクションシーンが圧巻だったと話した白石は「夢中になって一気に全話を観てしまいました」と報告。エンドロールに並ぶ名前の数に驚いたとし、「こんなにたくさんの方々の力が集まってやっとひとつ(の作品)になったんだと実感して、感無量です」と喜びを噛み締めていた。「どうやって撮ったんだろう」と驚くことが多かったと目を丸くしながらコメントした古川は「自分もちゃんと出演していたはずなのに、いちいち驚いてしまって(笑)」と内容や作品の制作の裏側を知っていても驚きの連続だったと説明。「グリーンバックの世界にはこんな景色が広がっていたんだと感動したし、言葉にならないくらいの迫力があって楽しめます。今日、大きなスクリーンで観るみなさんが羨ましいです!」と観客に呼びかけていた。

「とにかくスケールがすごい!」と興奮気味に語った見上は、「アクションもすばらしいけれど、人間の心が通ったドラマがあります」と見どころを解説。続けて「みなさんのお芝居、スタッフの動きやカメラワークにも心打たれました」と撮影時に感じたことも話していた。

「美術、衣装、お芝居。どこをとっても最高峰の技術が詰め込まれています。これこそが本物の超大作です!」と自信たっぷりに語った清水は「改めて、こんなにすばらしい作品、そしてこのような(盛大な)イベントに出させていただいて光栄です」と感謝していた。「世界のみなさんに観ていただくのに相応しい作品」と笑顔を見せた町田は「僕は指示ばかり出す役だったので、出来上がった映像を観て、みなさんがどれだけアクションや撮影が大変だったのかを目の当たりにして、涙が出るくらいの思いでした」としみじみ。「とんでもなく見応えのある作品です!」と目を輝かせてアピイールしていた。

■梶の豪快なネタバレに共演者は大爆笑、MCは大慌て

「この年齢でこの役が来ることが信じられなくて…」とオファー時に触れた梶は、「私でいいの?と3回くらい確認しました(笑)。できるかなという不安の方が多いし、アクションって難しいんです。でも、こちらにいらっしゃる方はとてもお上手で素敵でした」と共演者の芝居を絶賛。「足手まといになったらどうしようと思ったけれど、北村さんがとても優しくて助かりました」と北村に感謝。演じたキャラクター名“幻海”になぞらえ、「限界だとは言わないように頑張りました。私の宝物になりました!」と話し、大きな拍手を浴びていた。

戸愚呂お兄ちゃん、滝藤です」と茶目っ気たっぷりに挨拶した滝藤は「若いみんなのエネルギーと情熱がすごくて、おじさんはクタクタでぼろぼろでした」とニヤニヤ。「アクションはもちろんすごいし、ぶったまげると思います。そこに至るまでの葛藤なども描かれているので、そんなところも楽しんで下さい」とおすすめポイントも挙げていた。「戸愚呂弟と共に歩みました」と挨拶した綾野は「漫画の実写化はもちろんのこと、現場の情熱と熱狂の映像化にも成功した作品です」と現場の様子を伝え、「監督はお芝居とVFXの共存を掲げていました。そして、ちゃんと共存していました」と出来栄えに自信の様子。続けて「瞳だけはVFXでは描けない」とし、「そういうことを教えていただけたと思います。それぞれキャラクターが持つ眼差しを観てもらえるとうれしいです」とコメント。さらに一緒に作品を作り上げてくれた仲間が誇らしいと嬉しそうに語っていた。

撮影で印象に残っていることを訊かれた北村は「すべて!」と即答。かけがいのない時間を過ごしたと話すなかで、「現場で出るご飯がおいしかったです。現場でのご飯って本当に大事。僕たちはもちろん、僕たちより先に入ってあとに帰るという日々を繰り返すスタッフさんにとってもすごく大事なんです。ご飯がおいしいというだけで目の前の一瞬に全力を出せる。とても豊かな時間でした」という北村の言葉に、共演者も納得といった様子。「食べに食べて、アクションやって消費して、また食べて…。ちょっと部活的だったけれど、有意義で楽しい時間でした」と撮影時の様子を丁寧に明かしていた。

特殊メイクのため入り時間が早めだった本郷の思い出もご飯だという。「特殊メイクをしていたので、利き手が使えなくて。左手でご飯を食べるのが上手になりました」と報告し、共演者と観客を笑わせる場面もあった。

この日、一番観客と共演者を笑わせたのは梶。梶が演じる幻海は北村扮する浦飯幽助と上杉扮する桑原和真の師範という役どころ。撮影エピソードを分かりやすく伝えるために物語のポイントを明かしてしまうというハプニングに、会場はざわつき、共演者は大慌て。MCのジョン・カビラが「みなさんはいま、なにも聞いていません。もちろん、配信のみなさんも聞いていませんよね?」とネタバレをなかったことにしようと必死にコメント。「ダメなの?」と言いながらも、続けてネタバレし続ける梶に、共演者は慌てながらも大爆笑。観客もつられて笑いだし、温かな空気に包まれたイベントとなった。

取材・文/タナカシノブ

Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」のスペシャルイベント「決戦前夜祭・全世界最速上映会」が開催!会場には5000人の観客が集結した