2023年11月30日ChatGPTは1周年を迎えました。これまでの1年間で、同サービスのモバイルアプリは既に生成AIチャットボットアプリの中でも世界的に最も人気のあるもののひとつとなっています。

ChatGPTの1年間のあゆみ

 AI自体は私たちにとってもはや目新しいものではないかもしれませんが、一般消費者にとって、OpenAIのこの発明は衝撃的でした。ChatGPTがウェブで公開されてから6ヶ月後にiOS向けのモバイルアプリがリリースされ、その2ヶ月後には、Google Play版もリリースされました。1周年を迎えたChatGPTが提供するモバイルアプリは、全世界で1億1,000万回以上ダウンロードされ、月額サブスクリプションでは世界で約2,860万ドル消費支出を生み出しています。

ChatGPTの週ごと消費者支出(全世界、iOS&Google Play)

 ChatGPT PlusはChatGPTアプリの唯一のアプリ内課金サービスであり、月額19.99ドルで提供されています。これは多くの音楽やストリーミングサービスよりも高い価格設定ですが、一部のユーザーにとって価格以上の価値をもたらしていることは、上記のデータからも明らかです。ChatGPT Plusは、無料ユーザーには利用できない新機能やコンテンツを追加しているため、消費支出額は一層の上昇を続けています。

ChatGPTの週ごとダウンロード数(全世界、iOS&Google Play)

Google Playでのリリース後、第1週目の新規ダウンロード数は、約1,800万ダウンロードという記録的な数値を叩き出しました。その後は、これほどまでの急激な増加は見られないものの、iOSとAndroidを合わせたダウンロード数はここ数週間もじりじりと伸びており、グラフ上の最新5週間すべてで400万ダウンロードを上回っています。

■ 世界で最もホットなモバイルAIチャットボットアプリ

 iOS版ChatGPTがデビューしてから約半年で、このアプリはダウンロード数、消費支出額、そしてユーザーによるインタラクティブなセッション数のそれぞれにおいて、トップ,あるいはそれに近い地位を確立しました。

生成AI系アプリの総ダウンロード数トップ10(全世界、iOS&Google Play)

生成AI系アプリの総ダウンロード数トップ10(日本、iOS&Google Play)

 現時点で、ChatGPTは、総ダウンロード数において、他の競合アプリを抑えて首位に立っています。その中でも、グローバルランキングで2位のCharacter AIは、有名なセレブリティから世界のリーダー、ファンタジーやSFのキャラクターまで、事前に訓練された、またはカスタムされたAIのフレンドと話したい人向けの、よりエンターテイメント/ライフスタイルに特化したアプリとして人気を博しています。

 ChatGPTの約1億1,100万インストールのうち、インドが占める割合が18.5%と最も多く、米国の17.7%をわずかに上回っています。

          生成AI系アプリの消費支出額トップ10(全世界、iOS&Google Play)

          生成AI系アプリの消費支出額トップ10(日本、iOS&Google Play)

 消費支出額のランキングにおいても、ChatGPTは、数カ月早くローンチしたCodewayのAsk AIにも遜色ない成績をおさめ、世界2位を獲得しました。Ask AIは、マネタイズ戦略においてChatGPTのモバイルアプリとは異なり、契約期間は1週間から1年間まで選択可能で

あるほか、プレミアムとエリートの2つのプランを用意するなど、幅広い課金オプションをユーザーに提供しています。なお、日本においてはChatGPTが消費支出額で首位となっています。

          生成AI系アプリの総セッション数トップ10(全世界、Google Play)

           生成AI系アプリの総セッション数トップ10(日本、Google Play)

 総セッション数(ユーザーがこれらのアプリを開いてチャットボットと会話した回数)のグローバルランキングでは、ChatGPTChaiとCharacter AIに次いで3位にランクインしています。この順位となった要因としては、上位にランクインした2つのアプリが、複数のAIを搭載したチャットで、多数の架空のキャラクターと対話することに重点を置いており、より多くのセッションを生み出す設計であることが挙げられます。

ChatGPTは現在、タスクの内容に応じたサポートを行う、複数の「人格」を提供する仕組みを開発しているため、将来的にChatGPTの在り方が変わっていく可能性があります。

 ChatGPTの今日までの成長率を鑑みると、iOS版リリース1周年までに、さらに数千万以上のダウンロードと、より多くの消費支出を獲得する見込みです。

配信元企業:App Annie Japan株式会社

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