AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:湯野川孝彦)は、国内外の生徒が集い算数力を競う「すらら国際デジタル算数コンテスト2023」(Surala International Digital Math Contest 2023)を、2023年10月29日12月2日まで開催しました。日本、インドネシアスリランカフィリピンの4か国に加え、今年は初めてエジプトの子どもたちも参加し、参加者は3,173名となりました。国内予選・本選、成績上位者による国際決勝を経て、12月3日に表彰式と国際交流イベントをオンラインで行いました。

国を挙げて日本型教育を推進するエジプトの生徒が初参加

日本式算数・数学への関心度の高い私立学校から生徒約200人が挑戦

第4回目となる本大会では、国を挙げて日本型教育を推進するエジプトの私立学校に通う生徒たちが初参加しました。エジプトには、2018年に日本政府の支援により開校した公立初等教育機関があり、「特活(特別活動)」と呼ばれる掃除、学級会、日直などの活動を中心とする日本式教育を実践し、子供の生活態度が変わったと人気になっています。特活の他にも注目され始めているのが、日本式算数・数学です。先日発表されたOECD加盟国における学修到達度調査(PISA)の国際比較でも、数学的リテラシーは日本がトップレベルを誇ります※。

本大会では、日本式算数に関心を持った3校の私立学校より、小学1年生から7年生の約200名の生徒が参加し、国内予選を勝ち抜いた11名が国際大会に進出しました。日本で生まれた「100マス計算」による四則演算を初めてICT教材で挑戦した生徒からは「とても貴重な体験だった」「また来年も参加したい」などの声が寄せられました。

※国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査2022年調査」より

学力向上だけでなく、目標に挑戦すること、努力が成果につながる経験を

「すらら国際デジタル算数コンテスト2023(Surala Digital Math Contest 2023)

すららネットでは、海外版のデジタル算数/数学教材「Surala Ninja!」の提供と運用サポートを2015年から開始し、現在はインドネシアスリランカフィリピンなどの国々で活用されています。2017年より開催してきた本算数コンテストでは、「Surala Ninja!」の学習を通じて、算数学力の定着、数学的思考力の向上につなげることに加え、子どもたちが目標に挑戦し、努力が成果につながる成功体験を通じて、自信や自己肯定感を醸成する機会を作ることを目指しています。

「すらら 国際デジタル算数コンテスト (Surala Digital Math Contest)」は、3つの部門を設けており、自分の挑戦したい部門にエントリーすることができます。各国で10月末より国内予選・本選を開催し、12月2日の国際決勝では、各国の本選で成績上位となった191名が集い、日々の学習成果を発揮しました。

国際決勝の授賞式では、ZOOMやYou Tubeのストリーミングで多くの児童・生徒や教員、保護者が見守る中、今年新設された「DMCチャレンジ・アワード」の受賞者発表を行いました。この賞は、マス計算において他の誰かと競うのではなく、設定した正答率と解答時間の目標達成を目指して自分自身の記録にチャレンジするというものです。記録を達成した676名の生徒全員の名前が発表され、参加者みんなで互いの受賞を称え合いました。

マス計算の最上位部門である「100マス計算」では、岡 元気さんが、各四則演算の100マス計算テストをすべて満点・平均回答1分35秒という成績で見事優勝しました。岡さんは、「とても嬉しいです」とちょっとはにかんだ笑顔で気持ちを伝えました。

また、「算数テスト」部門では、算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定(数学検定・算数検定)の問題を一部採用し、生徒は、代数・図形・統計など様々な分野で思考力を試される問題に挑戦しました。「算数テスト」の最上位学年である小学6年生部門の優勝者には、日本数学検定協会から賞として「SUKEN Award」が贈られ、受賞したインドネシアAnnabella Princessa Aretha Liemさんは、結果に「驚いた」と話し、その後は言葉にならない様子で嬉しい涙を光らせていました。公益財団法人日本数学検定協会コンテンツプロデュース本部 マネジャー 山口 哲氏からは、「学年が上がるにつれて算数はさらに面白くなります。そして算数力は、たとえ異なる分野を学ぶ時でもとても役に立ちます。今後の算数の学習を楽しんでください」と、算数力の必要性と習得による将来への有用性が語られました。

さらに今年は新たに、国際決勝に進出した全生徒のマス計算において正確性が高く(100%)、1マスあたりのスピードが一番早い生徒に贈られる「CASIO Award」が新設されました。受賞はスリランカから参加したG.G.Santhusi Adhithya Samarathungaさん。カシオ計算機株式会社からは、マス計算の正確さとスピードを賞賛するとともに、「目標をもって学習に励み、算数の世界だけでなく世界が直面する課題解決に向けたリーダーになってくれることを期待します」と受賞者及び参加者へのエールが送られました。

参加している仲間の住む国を巡って文化や風習、名所を学び合おう!

みんなで楽しめる国際交流イベントに、生徒たちが大興奮

表彰式の後には、「Surala World Tour」と題し、海外旅行気分で楽しみながら外国の文化や風習などをクイズ形式で学び合う交流イベントを開催しました。

インドネシアの伝統的衣装の説明では「こんなに素敵な模様の洋服、私も着てみたい!」という感想が出ました。ランチタイムをイメージして、インドネシアの伝統料理を紹介。関連したクイズでは、正解ではなく自分が食べたい料理を選んでしまう生徒もいました。スリランカ人が特別な日にお祈りをする「スリ・パダヤ」の雄大で幻想的な写真には感嘆の声が上がりました。最後はエジプトで最も大きいピラミッドの高さを出題。想像もつかない高さに、「実際に行って見たい」と言う生徒もいました。

日本式算数・数学の学習を通じて会した海外の仲間たちと共に、お互いの文化や風習を少しずつ知り、興味を持つ良い機会の提供ができました。

すららネットでは、ICT教材の開発・提供にとどまらず、あらゆる子どもたちの学習意欲を掻き立てるきっかけになるような機会も企画・提供し続けていきたいと思います。

「すらら国際デジタル算数コンテスト2023(Surala Digital Math Contest 2023)」

【開催概要】

■参加資格:算数ICT教材「Surala Ninja!」を学習中の児童・生徒

■大会スケジュール:

<予選>

インドネシア 2023年10月30日(月)~11月5日(日)

スリランカ 2023年10月28日(土)~10月31日(火)

フィリピン 2023年10月19日(日)

エジプト 2023年11月1日(水)~4日(土)

・日本 2023年10月27日(金)~31日(火)

< 本選>

インドネシア 2023年11月18日(土)

スリランカ 2023年11月18日(土)、19日(日)

フィリピン 2023年11月25日(土)

エジプト 2023年11月10日(金)

・日本 2023年11月19日(日)

<国際決勝> 2023年12月2日(土)

<表彰式・国際交流イベント> 2023年12月3日(日)

■部門:

  ・マス計算(学年に応じたマス数で正確性と速さを競う)

  ・算数テスト(学力診断テスト機能を用いた包括的な算数能力を図り、ランキングで競う)

  ・DMCチャレンジアワード(マス計算の正答率と解答時間で自身の記録にチャレンジ!)

  ・特別賞(SUKEN Award / CASIO Award)

■主催:株式会社すららネット

■協賛:カシオ計算機株式会社/公益財団法人 日本数学検定協会

    文部科学省 日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)※順不同

■ICT教材「Surala Ninja! 」について

海外版として小学生向けに開発された、インタラクティブなアニメーションを通じて加減乗除の四則計算を楽しく学べる ICTシステムです。生徒は自身のデバイスで自分のペースで学習できるとともに、指導者は学習管理システムを通じて生徒の学習の進捗や理解度を把握した上で学習内容を調整でき、生徒個々人にあわせた個別最適化の学習を実現します。現在、スリランカ向けのシンハラ語版、インドネシア向けのインドネシア語版、また、主にインドフィリピンで活用されている英語版があります。

 https://surala.co.jp/service/product/surala-ninja/

■株式会社すららネットについて

すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、アダプティブな対話式 ICT 教材「すらら」と「すららドリル」を、国内では 約 2,500校の塾、学校等42万人を超える生徒に提供しています。全国の公立学校、有名私立中高、大手塾での活用が広がる一方で、発達障がい不登校、経済的困窮世帯を含む児童生徒に学習の機会を提供するなど日本の教育課題の解決を図ることで成長を続け、代表的な EdTech スタートアップ企業として2017年に東証マザーズ市場(現東証グロース市場)に上場しました。

2014年より海外での事業も開始し、各国の私立学校及び学習塾へ導入されています。また、近年、日本型教育は世界の多くの国で注目を集めており、日本政府もEdTech 企業の海外展開支援に取り組んでいます。すららネットは経済産業省/JETROが実施する「未来の教室」海外展開支援等事業に採択されたほか、今年度も官民協働のオールジャパンで取り組む日本型教育の海外展開事業「EDU-Port ニッポン」パイロット事業 応援プロジェクトを通じて、日本の教育関係者との交流やコロナ禍におけるデジタル教育の普及などに取り組んでいます。

 ・コーポレートサイト :https://surala.co.jp/

 ・サービスサイト :https://surala.jp/

 ・海外事業サイト :https://surala-net.com/

配信元企業:株式会社 すららネット

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