ヨーロッパリーグ(EL)のグループE最終節、ユニオン・サン=ジロワーズvsリバプールが14日にコンスタン・ヴァンデン・ストックスタディオンで行われ、ホームのサン=ジロワーズが2-1で勝利した。

なお、サン=ジロワーズのDF町田浩樹はフル出場、リバプールのMF遠藤航は前半のみのプレーとなった。

前節、LASKリンツを破って最終節を前に首位通過を確定させたリバプール。今週末にマンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチを控えるなか、敵地でのグループ最終戦では直近のクリスタル・パレス戦から遠藤とクアンサーを除く先発9人を変更。ガクポやコナテ、エリオット、カーティス・ジョーンズら主力クラスに加え、ゴードンチャンバースら若手が抜擢された。

一方、3位のサン=ジロワーズは逆転での2位通過、最下位での敗退の可能性も有するなか、格上撃破を狙った。町田はこの重要な一戦で3バックの左に入った。

両チームのモチベーションが色濃く反映される試合の立ち上がりに。勝利且つ、大量得点が求められるサン=ジロワーズは、2トップと両ウイングバックを起点に推進力のある鋭い仕掛けから幾度も相手ボックス内に侵入。その流れから積極的に足を振っていく。さらに、12分には相手陣内右サイドで得たFKからボックス中央に走り込んだ町田がヘディングシュートを放つが、これは惜しくも枠の左に外れる。

なかなか守勢を撥ね返せないリバプールに対して、以降もアムーラのスピードを活かした攻撃が機能するサン=ジロワーズ。21分にはアマニのスルーパスに抜け出したニルソンがボックス右でGKと一対一の絶好機を迎えるが、股間を狙ったシュートはGKケレハーのビッグセーブに阻まれた。

前半半ばを過ぎても攻勢が続くサン=ジロワーズは32分、ハーフウェイライン付近での球際の攻防を制してニルソンのスルーパスに反応したアムーラが完璧に背後へ抜け出すと、最後はボックス内でGKケレハーを強引に交わして無人のゴールへシュートを突き刺した。

一方、守勢を耐え切れずにビハインドを背負ったリバプールだったが、最初のCKからのファーストシュートで同点に追いつく。40分、右CKの場面でキッカーのカーティス・ジョーンズが中央に入れたボールをクアンサーがうまく足元で収めると、すかさず右足の鋭いシュートをゴールネットに突き刺し、トップチーム初ゴールを記録した。

試合内容を考えれば受け入れがたい展開となったホームチームだったが、前半のうちに勝ち越しゴールを奪う。43分、最後尾からの縦パスで左サイドのスペースに抜け出したアムーラがワンタッチでハーフスペースにボールを流すと、これに反応したプエルタスがボックス手前から鋭い右足のシュートをニア下に突き刺した。

迎えた後半、リバプールは週末のユナイテッド戦を睨んでコナテと遠藤を下げてジョーゴメスグラフェンベルフをハーフタイム明けに同時投入。遠藤はチーム同様に攻守両面で良さを出せず、消化不良の形で町田との日本人対決を終える形となった。

後半も試合展開に大きな変化はなくサン=ジロワーズが攻勢を継続。幾度かの決定機を経た62分にはスローインの流れからプエルタスが見事なミドルシュートでゴールネットを揺らすが、ここは起点となったプレーでの味方のハンドが取られてゴールは認められず。

VARに救われて3失点目を回避したリバプールは直後にドークチャンバースを下げてヌニェス、スカンロンを同時投入。だが、この交代も流れを変える一手とはならず。

一方、引き続き大量得点を狙うサン=ジロワーズは70分にアムーラの正確な左クロスからニルソンのヘディングシュート、直後には再びカウンターからボックス付近まで運んだアムーラのミドルシュートでゴールに迫るが、GKケレハーの好守に阻まれる。

その後は一進一退の攻防が続いたが、最後まで集中力を切らさなかったサン=ジロワーズが格上相手に2-1の金星を挙げた。だが、トゥールズを逆転することは叶わず、3位でカンファレンスリーグ(ECL)の決勝トーナメントプレーオフに回ることになった。

一方、控えと若手主体で臨んだリバプールはグループステージ2敗目を喫したが、主力を休ませて週末のユナイテッド戦に臨むことになった。

また、同日行われたLASKリンツvsトゥールーズは、アウェイのトゥールーズが1-2で勝利した。

この結果、2位確定のトゥールーズはEL決勝トーナメントプレーオフに回り、最下位のLASKの敗退が決定した。

首位通過をかけた久保所属ソシエダ戦、三笘所属ブライトン戦など
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