巨人の桑田真澄2軍監督の「量より質」のコーチングは来季の投手陣にどのような影響をもたらすのか。

 10月16日に2軍監督に就任した桑田は、「若い選手をいかに育てていくか」を目標に掲げ、ムダに長いだけの練習時間を完全否定。短時間で質の高い練習を打ち出し、空いた時間をウエイトトレーニングなどにあてることを明かしている。

 さらに桑田氏は以前から「投手の肩は消耗品」とも訴え、一方で「中6日の先発投手は100球以上」と先発投手に完投できる能力を求めている。

 ただ、桑田監督は2021年、一軍投手コーチ補佐として巨人に復帰した際、先発投手を中4、5日で回す方針を打ち出したが、シーズン終盤の9~10月にかけて22試合連続で先発投手に勝ちがつかないという悲惨な結果を招いている。スポーツライターが語る。

「ところが『投げられない人はプロ野球選手にならない方がいい。力不足です』とバッサリ切り捨てたことで、物議を醸しました。来春のキャンプではまたもや『桑田式改革』を意気込んでいる上に『阿部監督を支える』などと口にしているだけに、一軍の杉内俊哉投手チーフコーチ内海哲也コーチにあれやこれや進言する可能性が高い。原辰徳前監督とは投手起用法を巡って衝突しファームに飛ばされましたが、阿部監督や両投手コーチが軌道修正を迫られた際に突っぱねられるか。桑田監督主導でまた投手陣が崩壊なんてことも考えられます」

 果たして桑田監督の独自理論はどこまで現実味があるのか。来季はラストチャンスかもしれない。

(ケン高田)

アサ芸プラス