外階段のついたアパートを上ると、隣の家の部屋が見えてしまう。カーテンを開けたまま、隣人と視線が合うこともあった。そんな物件に住んでいた友人の体験を漫画にした退屈健(@taikutsu1)さんの「隣のアパートの外階段」を紹介したい。実話ベースのため、スッキリとしたオチがあるわけではないが、人間の存在が一番怖いという話だ。

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■外階段でずっと佇んでいるのは、誰かが出てくるのを待っている!?

カーテンを開けたままで過ごしていると、隣のアパートの外階段から部屋の中が丸見えになってしまう。そんなアパートに住んでいた友人の話。

あるとき、友人は自室で逆立ちをしていた。カーテンを閉めていなかったため、外から見るとまるで映画「犬神家の一族」のように、足だけが見える状態になってしまう…。外側から見えたらホラーだよな、と慌ててカーテンを閉めることにした。そのとき、外階段には1人の女性が立っていた。

それから1時間が過ぎて、再びカーテンの向こうの女性の存在を確認すると、まだいるではないか。一体何をしているのか…もしかしたら、女性は自分にしか見えていないのかも?と友人に電話。事情を説明すると、作り話ではないかと疑われた。そこで、友人は女性を撮影しようと窓の隙間からスマホのカメラを向けた――。

■実話だけにオチがないのが怖い!?本当の結末を聞く

――本作は友人の実話ということですが、話を聞いたときはどのような気持ちでしたか?

スッキリと謎が解けたわけではなかったので、怖いより先に心配になりました。

――本作を描くうえで、気をつけたポイントがあれば教えてください。

ホラー漫画の描き方はわからないのですが、自分なりに読んでゾッとする雰囲気になるよう描きました。

――実際に体験すると、とても怖い話だと思います。特にポストインするところは、読者の皆さんも雄叫びが上がっていましたが、いかがでしょうか。

ありがとうございます!そう言っていただきうれしい限りです。僕自身は描いているときにずっとそのコマを眺めていたら、怖いのか怖くないのかわからなくなってました。

――そのほかにはどのような漫画を描いていますか?

ライブドアブログ「底辺絵描き・退屈健の毎日カツカツ生活」では、日常絵日記のほかに、このようなホラー漫画も不定期で描いておりますので覗きに来ていただけたら幸いです!

ちなみにラストのオチについては、「女性が去ったタイミングとポストに投函されたタイミングがたまたま重なっただけで、チラシを投函した方は別だと思われます」と退屈さん。とはいえ、漫画からイメージするとタイミングがよすぎて、怖い話だったのは言うまでもない。

取材協力:退屈健(@taikutsu1)

外階段にずーっと立ってるあの女性は一体何?もう1時間以上経ってると思うけど…俺にしか見えてない?/画像提供:退屈健(@sentakubasami1)