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よかれと思って言った言葉でも、場合によっては相手を傷つけてしまうことがある。東京都の30代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)には20代後半の頃、授かり婚をした同年代の友人がいた。

「結婚までの経緯は分かりませんが、まだ20代ですし、友人にとっても思いがけない幸せが舞い降りたのだと思います。当時そういった旨の連絡がきたので『おめでとう、お幸せにね』等のよくあるメッセージを返信した」

祝福の言葉を送ったあとに友人から、

「あなた彼氏はいるんでしょ?結婚はまだ?子ども絶対かわいいから、生んだほうがいいよ」

という返事が来て、女性は唖然としたという。(文:谷城ヤエ)

「好きで結婚してないわけじゃない」

その当時の女性は、

「今後のキャリアに悩み、プロポーズしてくれる気配のない彼氏との関係に悩み、人生の岐路と言ってもいい場所に立っておりました」

と振り返る。友人は女性の悩みを知っていたのかはわからないが、いずれにしろ軽はずみな発言は避けた方がよかっただろう。

「今でこそ、立場が逆なら『もしかしたら自分も同じことをしてしまっていたかも……』と若気の至りだと認識できるのですが、当時は『私だって好きで結婚してないわけじゃない』とそのまま疎遠になりました」

それから長い年月を経て、

「元々実家に住んで多少のアルバイトだけをして過ごしても平気だった彼女と、親元を離れて生活費を稼いでいた私とは、その時点で価値観が合わなくなっていたから、いずれは消えていく友人なんだ」

と思うようになった女性。友人に対して「もう怒りもありませんが、過去の嫌だった気持ちが蘇るので連絡は取りたくありません」という。友人の一言が疎遠のきっかけになったものの、元々価値観のずれがあり、いつ離れてもおかしくない状態だったのかもしれない。

現在は女性も結婚しており、子どもにも恵まれた。しかし、

「結婚を意識せずにそのまま今の年齢になっていたら、出世していたのかなと思うことがないわけではありません」

と複雑な心境も綴っていた。

キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG

「子ども絶対かわいいから、生んだほうがいいよ」授かり婚の友人の無神経な発言で絶縁を決意