ペットは家族の一員で、大きな喜びと癒しを与えてくれる。日々ともに暮らすなかでそれを味わうことができるが、離れてしまったときにはなおさら、家族の一員としてのペットの大切さを実感することだろう。
アメリカ・ニューメキシコ州にある動物保護施設がシェアした1本の動画は、ペットと家族のつながりの深さを感じさせ、多くの人の心を温かくした。
旅の途中で迷子になり、飼い主と離れ離れになってしまった犬が無事に飼い主と再会したのだ。犬と飼い主の喜びようは見る者を笑顔にしてくれる。
10月、メリーランド州から来たトラック運転手のルギアトゥ・ソテロさんは、愛犬のパンフィロ(2歳)を乗せてニューメキシコ州サンタフェを横断していた。
しかし突然、パンフィロがソテロさんのトラックから飛び出てしまった。
ソテロさんはあちこちパンフィロを探したが結局見つけることができず、ニューメキシコ州を去らなければならなかった。
愛犬を見失ったままメリーランド州に戻ったソテロさんは、それから数日間、インターネットでパンフィロの痕跡を探し回った。
約1週間後ニューメキシコ州にあるサンタフェ動物救済サービス『Santa Fe Animal Shelter & Humane Society』は、1匹の小型犬を保護した。
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それがパンフィロだった。
スタッフが見たところ、パンフィロは他の野良犬よりも迷子っぽい様子だったが、いつからそこにいたのかどこから来たのかはわからなかった。
汚れた前足と疲れた顔を見せて助けを求めるようにしている犬を見たスタッフは、犬を保護して車に乗せるとサンタフェ動物救済センター(SFAS)へ連れて行った。
人懐こい犬は施設でも人気者に
スタッフは犬に家族がいたのかどうか気になったが、マイクロチップは埋め込まれておらず首輪もついていなかったので、確かめようがなかった。
ひとまずホッパーと名付け施設で世話をすることにしたが、ホッパーはとても人懐っこく、人間のそばにいるのが大好きなようだった。
飼い主の元からいなくなって17日後、サンタフェの動物保護施設をオンラインでチェックしていたソテロさんは、ついに施設のウェブサイトで愛犬を発見した。
すぐに連絡をしてメリーランド州に向かったソテロさんは、ようやくパンフィロと再会することができた。
無事に再会できたことを喜ぶパンフィロとうれし涙の飼い主
施設で保護されていた間、パンフィロは完全な健康診断を受け、スタッフたちから愛情たっぷりの世話をされながら嗅覚を洗練させる訓練を受けていたという。
その後、施設はパンフィロの写真をウェブサイトの「里親募集」に掲載した。ホッパーと名付けられた犬をソテロさんは、それがパンフィロだとすぐに気付いた。
パンフィロはソテロさんが入ってくるやいなや、ドアに駆け寄った。
10月18日、サンタフェ動物救済サービスはFacebookでソテロさんとパンフィロの再会の動画を投稿し、このようにシェアした。
今日、パンフィロはソテロと再会し、喜びの涙はすぐに彼の興奮したキスで拭い去られました。
パンフィロは飼い主の腕の中に飛び込むと、喜びの感情を隠せなかった。尻尾を振り全身で再会できたうれしさを示した。
施設ではスタッフにかわいがられ、とてもよくしてもらったパンフィロにとっては、スタッフたちとの別れはちょっぴり悲しいことだろう。
だが、世界で一番好きな人とまた一緒にいられることほど幸せなことはない。
ソテロさんは施設に大きな感謝の気持ちを表して、パンフィロと一緒に故郷へ向かって帰って行った。
パンフィロ、いやホッパーが施設からいなくなってしまってさみしい気持ちがスタッフにはある。
しかし、迷い犬がようやく飼い主のもとに戻ることができたのは、やはりこれ以上ない喜びだ。
このようなストーリーは私たちみんなを少し笑顔にしてくれて、ペットが本当に家族であることを思い出させてくれます。
私たちは、家族や地域社会のためにここにいることにとても感謝しています。
References:Lost Dog Can’t Contain His Emotion When He Smells His Favorite Person Again/ written by Scarlet / edited by parumo
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