2024年2月11日(日)に千葉県幕張メッセにて開催される世界最大級の造形・フィギュアの祭典『ワンダーフェスティバル2024[冬]』で今年で40周年を迎えた「北斗の拳」とのコラボ企画「我が造形に一片の悔い無し展」の実施が発表された。さらに前売りチケットの販売も開始されている。

◆北斗の拳40周年特別企画「我が造形に一片の悔い無し展」開催

(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

今回 『ワンダーフェスティバル2024[冬]』 ではマンガ「北斗の拳」40周年特別企画を実施。ワンダーフェスティバルに出展する数々の作家が製作した「北斗の拳」に登場するケンシロウラオウ、そしてモブキャラたちの造形作品が展示される。本イベントは「北斗の拳」40周年を記念した今回限りのお祭りになる。

【企画1】個人作家による「北斗の拳」キャラクターの造形作品が登場

アトリエ・アント「デフォルメ ラオウ
アトリエひなどり「ケンシロウ-『北斗の拳』40周年記念限定-」
ドリ・フター「北斗の拳 ジャギ ミニゴムマスク
ハッヒホッタ屋「汚物は消毒」・「青年期ラオウ
ベアポケット「ケンシロウ立像」・「ラオウ立像」・「雲のジュウザ」
ヘビーゲイジ「ウイグル獄長」・「ラオウ
ボンバーモデルズ「天破の構え」・「心の叫び」
続・玄米低温貯蔵庫「今日より明日なんじゃ」

DRAGON☆ROAD「北斗の男 ケンシロウ
Guiro「でかいババァ
MEDIC「ケンシロウ胸像」
MIDORO「ジャギメット
nico-labo「世紀末救世主伝説」・「ケンシロウ
Sculborns「聖帝サウザー
Wondersmith「化悲為怒」

※上記は出展者名と作品名

ベアポケット作:ケンシロウ立像

ベアポケット作:ケンシロウ立像

<「ケンシロウ立像」 ベアポケット氏コメント>
少年時代に最も影響を受け心酔した圧倒的作品を大人になり何とか造形に表現したいと強く思って来ました。今回はケンシロウカッコいい衣装、服が弾け飛ぶ瞬間、怒り、力強さ、そして肉体を一つの作品に収めたいと思いました。欲張りですね。衣装と台座の仁王像はラオウ最終決戦の時の物をモチーフにしています。

【企画2】二次元ペインター・MAマン氏の作例展示

MAマン「ラオウ」塗装作例

MAマン「ラオウ」塗装作例

二次元ペインター・MAマン

二次元ペインター・MAマン

ペイントアーティスト兼YouTuberとして活動するMAマン氏の“3D二次元彩色”という独自の塗装テクニックによって作られた「ケンシロウ」や「ラオウ」の塗装作例を特別展示。

【企画3】協賛企業ブース

[ケンシロウ レザージャケットver.][レイ 白髪ver.]

[ケンシロウ レザージャケットver.][レイ 白髪ver.]

フィギュアメーカー・SpiceSeedが『北斗の拳40周年』を盛り上げるべく「北斗の拳×ワンダーフェスティバル2024[冬]」コラボブースに出展。イベント当日は、大迫力の『ラオウ黒王号』や『聖帝 サウザー 神輿ver.』、新商品の展示を予定している。また「北斗の拳」に並々ならぬ熱い想いを抱いた原型師 松浦健によるサイン会も実施予定。

さらに今回の発表にあわせワンダーフェスティバル実行委員会代表の宮脇センムからのコメントも届いている。

ワンダーフェスティバル実行委員会代表 宮脇センムコメント>
ワンダーフェスティバル(以下「WF」)は2009年より日本最大級のコンベンション会場・幕張メッセにて開催しています。長らく1~3ホールを主にメーカー等企業ブースを集めたエリア、4~8ホールを主に一般のアマチュアブースを集めたエリアとしてきましたが、今開催からは配置を変え、1~6ホールを一般エリア、7・8ホールを企業エリアとしました。実に14年続いてきた「慣習」への大ナタ、変革となります。

いわゆる「コロナ明け」以降、一般エリアの活気はコロナ禍での抑圧を跳ね返すかのように上昇しており、前開催(2023[夏])は最終的に約1,900組のアマチュアディ—ラーが出展しましたが、今開催はそれを上回る約2,000組が出展予定です。 アマチュアディーラー急増の要因としては、デジタル造形の急速な普及と、既存キャラクターに頼らないオリジナル作品の台頭が挙げられます。また、一般参加者として初めて来場される方も増えており、場内でリアルな造形作品やディーラーたちの圧倒的な熱量に刺激を受け「自分でもつくってみたい」と次の開催からディーラーに転身する例も少なくありません。

一方、大小問わずメーカー等企業においては、コロナ禍によってフィギュアを生産する中国の工場の生産力も落ち、船便の手配も難しくなり、円安が追い討ちをかけて中国での生産は非常に厳しいものとなっています。この状況は全体的な価格の上昇と生産量の減少を招き、イベント限定品の企画、生産も困難となりました。多くの企業はWFなどのオフラインイベントから距離をおき、オンライン販売にシフトしていったことから出展企業が減少、出展してもブース面積を縮小する傾向にあります。この状況を受けて、実行委員会内で協議と検証を重ねた結果、企業エリアの縮小と一般エリアの拡大に踏み切り、 一般エリアの卓数を大幅に増やしました。しかし、それでもアマチュアディーラーの増加に追いつかずまたも抽選となり、落選の憂き目を見た方々には申し訳なく思っています。これは引き続き向き合っていかなければならない課題です。

先に触れたアマチュアディーラーの隆盛は、日本国内に止まらず海外にも及んでおり、2019年の中国・上海から始まり、北京、バンコクと開催地を増やしてきた海外WFでも見られます。日本のWFは2025年に40周年を迎えますが、WF第一世代の私などもう66歳。周囲のスタッフ、関係者そして参加者にも50~60代の方々が増えてきました。これは長い歴史の証明でもあり、「世界からのWFブランドへの信頼」と「世界への造形の発信力」の根幹であると考えています。自分たちで優れた作品を見出すWFの原点の考え方=ガレージキットスピリッツが海外に伝わり、いま、海外でWFに取り組んでいる若い造形作家をはじめとする参加者た ちの向上心の高さとエネルギー。それらは40年前、日本でWFが生まれた頃に確かに見たものであり、進化したかたちで今後のWFにフィードバックされるであろうと予感しているのです。

ファンには嬉しい完全復活したワンダーフェスティバル2024[冬]と「北斗の拳」とのコラボ。飲食ブースや子供向け体験コーナーなども年々充実しているので、気軽に足を運びたい。前売りチケット発売中。